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恐竜戦隊ジュウレンジャーの第49話
 

ナレーション「バンドーラの罠にはまった獣騎神キングブラキオンは、恐竜の卵を抱えたまま砂地獄に吸い込まれて行った」

聡「恐竜の赤ちゃんが生まれるまであと25日だよね!? それまで僕、頑張る……」

ナレーション「そしてついに大サタンが甦り、バンドーラとその息子・カイによって地球総攻撃が開始された」

ドーラタロスの猛攻に大獣神がピンチに陥る。

だが、負けずに目のビームでドーラタロスを怯ませる。

しかし、ドーラタロスの向こうはまだ続く。

一同「うわあっ!!」

プテラ「しっかりして、大獣神!!」

カイ「とどめをさしてやる!」

するとシーザーが駆けつけ、尻尾をドーラタロスに繰り出す。

ティラノ「ドラゴンシーザー!!」

ドーラタロスはシーザーを持ち上げ、尻尾を切り落としてしまう。

落とされるシーザー。

一同「シーザー!!」

大サタンの青い電撃が大獣神に炸裂する。

タイガー「このままじゃ、大獣神もドラゴンシーザーも死んでしまう!」

マンモス「戻れ、バンドーラ!!」
 

神が負けた!!
 

バンドーラパレス

バンドーラ「あーははは!! 勝った! ついに大獣神を倒した!!」

バンドーラ一味が喜ぶ。

バンドーラ「これで地球はあたしのもの……大獣神、とどめを刺してやる! ドラゴンシーザーと一緒に闇の彼方に消えるがいい!!」

バンドーラがドーラゼプターから黒い光線を大獣神とドラゴンシーザーに浴びせる。

すると2体の体が少しずつ消え始めてきた。

大獣神「逃げろ、ジュウレンジャー……私はもうダメだ……」

大獣神の体はもう顔と右手だけになってしまう。

一同「大獣神!!」

大獣神「逃げるんだ……」

5人が大獣神から放り出され、変身が解除されてしまう。

ゲキ「大獣神!」

ゴウシたち「大獣神!!」

大獣神の体はとうとう完全に消えてしまった。

一同「大獣神!!」「ドラゴンシーザー!!」

ボーイ「大獣神……」

地底神殿

ゲキ「大獣神は必ず甦る。ドラゴンシーザーも、キングブラキオンも!!」

ダン「でも大獣神ははっきり言った。『私はもうダメだ』って!」

メイ「それに、『恐竜の卵がなくなれば守護獣も滅びる』って、これにも書いてあるのよ!? 本当に死んでしまったのよ……」

扉のティラノザウルスの紋章を見つめるゲキ。

大サタンが毒を吐き出す映像が映し出されていた。

バーザ「見ろ! 大サタンとドーラタロスが地上を我が物顔で破壊している!」

ゴウシたちはただそれをじっと見ている。

人々は大サタンの毒に犯され、瓦礫の下敷きになってしまう。

ゲキたちが駆けつける。

ゲキ「ダン、ボーイ、そっちを頼む!」

ダン「しっかりして!」

ビルの前で少女が泣いている。

ゲキ「子供だ。危ない!」

ゴウシ「早く!」

ゲキたちは少女を抱えて非難する。

しかし、まだ人が倒れていた。

ゲキ「ゴウシ、頼む!」

女性「助けて……」

次々とビルを破壊するドーラタロス。

メイ「しっかりしてください!」

大サタンの笑い声。

ゲキ「おのれ、大サタン……!」

人々「助けてくれ……」

ゲキ「どうすりゃいいんだ!? 俺たちには、どうすることもできないのか!?」

そこへ、聡の母親が走ってくる。

聡の母「ゲキさん! ゲキさ―――ん!!」」

病院

聡が苦しんでいる。

ゲキ「聡君!」

メイ「しっかりして、聡君!」

ゲキ「先生はなんと!?」

聡の母「とても危険な状態で、聡がここで頑張るかどうかで決まると……」

聡「お、お兄ちゃん……」

ゲキ「聡君!」

聡「恐竜の赤ちゃん、生まれないんでしょ!? 僕、テレビで観たんだ……キ、キングブラキオンが……死ぬところを……」

ゲキ「聡君!」

聡「ぼ、僕も死ぬんだ……」

聡の母「聡!」

聡「恐竜の赤ちゃんが生まれないから……僕も……」

メイ「聡君! 聡君……」

外では木が枯れ、鳥も死んでいた。

病院から2人が出てくる。

メイ「これから、どうなるの!? ゲキ……」

するとそこへ、ブーメランが飛んでくる。

ゲキ「危ない!」

そこにいたのラミィとグリフォーザーだった。

ゲキ「ラミィ!!」

ラミィ「ジュウレンジャー、残るはお前たちだけだ。地獄へ送ってやる!」

ゲキがグリフォーザーに、メイがラミィに挑む。

メイが苦戦する中、ゴウシたちが現れる。

ラミィ「ダーリン!」

ゴウシ「ゲキ!」

ラミィ「おのれ……ゴーレム、行け!」

ゲキたちがゴーレムを蹴散らしていく。

グリフォーザーがゲキを押し倒す。

メイ「ゲキ!」

ゲキ「皆、変身だ!!」

一同「おう! ダイノバックラー!!」

しかし、ゲキたちは生身のままだった。

ゴウシ「ゲキ、変身できない!」

ダン「そんな……」

すると大サタンが息を5人に吹きかけ、飛ばす。

一同「うわああ!!」

ゲキ「大丈夫か!?」

ボーイ「守護獣が死んで……ダイノバックラーも威力をなくしたんだ!」

後ろにはラミィとグリフォーザーがいた。

ラミィ「ハハハハ、変身できなければお前たちは赤ん坊も同然。やれ!!」

ゴーレムの攻撃に倒れる5人。

ラミィ「地獄へ落ちろ! はあ!!」

ラミィとグリフォーザーの攻撃が炸裂する。

一同「うわああ!!」

バンドーラパレス

バンドーラ「あーははは! ざまあないわね、ジュウレンジャー」

トットバット「あっ、カイお坊ちゃま……」

ブックバック「お坊ちゃま……」

バンドーラ「あっ、カイ! これで大獣神も死んだ、恐竜も絶滅した。1億7千年の恨み、晴らすことができたんだよ!」

回想

王子カイが恐竜に追われ、崖に行き止まる。

そしてとうとう崖から落ち、死ぬ。

王女バンドーラが駆けつける。

バンドーラ「あっ、カイ!! カイ―――!! 覚えていろ恐竜ども! 悪魔に魂を売り渡し、必ず復讐してやる!!」

現在

バンドーラ「おお、カイ……あたしのかわいい息子カイ……あっ!?」

カイがなぜかバンドーラを避ける。

バンドーラ「どうして逃げるんだい!?」

トットバット「お坊ちゃま、どうしたんです!?」

バンドーラ「カイ……なんでこの手に一度として貸してくれないんだい!?」

カイ「ママ……僕は触られるのが嫌いなんだ。特に暖かい手で」

バンドーラ「え?」

カイ「ママ、僕はもう……ママの子じゃないんだよ!? 死んだ僕を、大サタンが甦らせてくれたんだ。だから僕は、今は悪魔の子なんだ」

一方、ゲキたちはふらつく中、水道を見つける。

ダン「水だ!」

ゲキ「皆、水だ!!」

ゴウシ「あ、水だ」

ダン「やった、やったぞ。水だ!!」

ダンが蛇口を捻ると出てきたのは赤い水だった。

ゲキ「やめろ! 毒だ……」

ゴウシ「大サタンの力で、毒水になったに違いない!」

ゲキが蛇口を閉める。

メイ「私たち、もうダメなのよ……地球を守ることなんかもうできないのよ……!」

ダン「何言ってんだ!?」

メイ「でも変身できなかったのよ……守護獣が死んだのは間違いないわ。これ以上どうやって戦えっていうのよ!?」

ゲキ「俺がいけないんだ……リーダーの俺がしっっかりしていないから、こんなことに!」

ゴウシ「お前1人のせいじゃない! 俺たち、皆の力が足りなかったんだ……」

ゲキ「俺たちは神から使命を受け、1億7千万年もの永い眠りから覚め……それなのに……今まで俺たちがやってきたことは、全て無駄だったのか!? 美しかった地球……生きとし生けるものが命を育む……生きる喜びを分かち合ってきた地球……それが全てなくなり、死の星になってしまうのか!?」

回想

人々が倒れ、鳥たちも死んでいく。

現在

その時、獣奏剣のメロディーが流れる。

さらにゲキの獣奏剣が浮かび上がり、そこから光が放射される。

「ゲキ……ゲキ……俺の弟・ゲキ!」

そして姿を現したのは42話で死んだブライだった。

ゲキ「兄さん!」

4人「ブライ!!」

ブライ「ゲキ、希望を捨ててはいけない。たとえ地球の人々全てが絶望のふちを歩こうと、お前たちだけは希望を捨ててはいけない!」

ゲキ「兄さん……」

ブライ「大獣神は死んではいない。ドラゴンシーザーも、キングブラキオンもまだ生きている!」

ダン「本当なのか!? どこにいるんだ?」

ブライ「バンドーラが作り出した魔法界へ、その中に閉じ込められている!」

ゴウシ「魔法界!?」

ブライ「助けに行くんだ!!」

ブライが放射した光の先に扉が現れ、開く。

ブライ「魔法界の入り口だ」

ゲキ「何の変哲もないドアじゃないか」

ゲキがドアの裏から入る。

ブライ「いいか皆、魔法界は無の世界だ。道に迷えば二度と出てこられない! お前たちに残された力はチームワークだ、今までの戦いでチームワークを作ってきたはずだ。5人が力をあわせれば、必ずできる! 行け、ゲキ、皆!!」

ゲキ「兄さん……」

ブライ「最後まで希望を捨てずに、この地球を守ってくれ! 頼んだぞ、ゲキ!!」

ブライが消える。

ゲキ「兄さん!」

ゴウシ「やろう、ゲキ!」

ダン「そうだ。何があっても、俺たちは絶望しちゃいけないんだ!」

メイ「守護獣がいなくても、変身できなくても、最後まで戦いましょう!」

ボーイ「そうだよ、やろうよ!」

ゲキ「よし!」

ボーイ「希望の戦士・ボーイ!!」

ゴウシ「知恵の戦士・ゴウシ!!」

ダン「勇気の戦士・ダン!!」

メイ「愛の戦士・メイ!!」

ダン「正義の戦士・ゲキ!!」

ゲキたちがロープを用意する。

ゲキ「ボーイ、片方を木にしっかり結びつけるんだ!」

ボーイ「わかった」

ゲキ「ボーイ、メイ、外れないようにしっかり見張っててくれ!」

ボーイと姪がロープ引っ掛けようとする。

ボーイ「OK!」

メイ「わかった!」

ゲキがフックをかける。

ゲキ「いいか、ゴウシ!?」

ゴウシ「うん!」

ダン「うん!」

ゴウシやダンもフックをかける。

ゲキ「行くぞ!」

ゲキ、ダン、ゴウシが扉に入っていき、魔法界を進む。

ゲキ「いったいどこにいるんだ、守護獣たちは!?」

するとその時、44話で大獣神に敗れたはずのドーラキマイラが襲い掛かってくる。

ドーラキマイラだけではなくドーラニンジャ、ドーラミラージュ、ドーラガンサクも現れる。

ゲキ「ドーラキマイラ!?」

ゴウシ「ドーラミラージュ……」

ダン「ドーラニンジャ!」

ゲキ「ドーラガンサクまで……いったいどういうことだ!? 全部倒しはずなのに!」

4体のドーラモンスターがゲキたちに挑む。

しかし、ゲキたちの攻撃はまったく通用しておらず、ドーラモンスターたちの攻撃はゲキたちに効いていた。

ゴウシ「こいつら……今まで倒したドーラモンスターの亡霊か!?」

すると床に穴が開き、ゲキとダンが落ちそうになる。

ゲキ「うわああ―――ッ!!」

ダン「ゴウシ―――ッ!!」

ゲキ・ダン「うわああ―――ッ!!」

ゴウシ「ゲキ、ダン! うわああ―――ッ!!」

ゴウシが引きずり込まれる。

ゴウシ「ゲキ、ダン!!」

ゴウシはロープを必死に掴むが、手から血が流れていた。

外でもロープが引きずられる。

メイ「ボーイ、ロープが!!」

ボーイ「ゲキ――、ゴウシ、ダ――ン!!」

魔法界

ゴウシ「ゲキ……」

ゲキ・ダン「うわああ―――ッ!!」

ゴウシ「ダ―――ン!!」

ドーラモンスターたちが分身し、ゴウシに襲い掛かる。

ゴウシ「亡霊ども、邪魔するな!!」

どんどん落ちていくゲキとダン。

バンドーラ「あーははは!!」

ボーイとメイが飛ばされる。

ロープが切れる。

メイ「あっ、ボーイ! ロープが!!」

ボーイがロープを取ろうとするが、取り損ねる。

ナレーション「地球は、バンドーラと大サタンに占領され、今や絶滅の時に瀕していた。果たしてジュウレンジャーは守護獣たちを救い出し、地球を救うことができるのか!? 頑張れ、ジュウレンジャー!!」
 

つづく

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