ケンプ｢誰か、助けてくれ!!｣

ボルトの戦闘機がケンプを追いかけ、攻撃を仕掛ける。

ケンプ｢助けてくれ―――!!　誰か……｣

その様子を勇介たちがグラントータスで見ている。

丈｢どうなってんだ?　ケンプが追われてるぜ!?｣

めぐみ｢逃げ出したのよ。千点頭脳になった頭脳をら取られるとわかってケンプがボルトから逃げ出したのよ……行きましょう、助けに｣

鉄也｢何言ってるんですか!?　あいつはビアスの一番の信望者。一番の悪党じゃないですか!｣

純一｢今頃になって、助けてくれって言っても、遅いですよ……｣

勇介｢どんな悪いやつでも、命は重い……見殺しにはできないんだ。行こう!｣

勇介たちが去る。

鉄也｢行こう!｣

鉄也や純一も後を追う。

コロン｢気をつけてね｣

戦場

ケンプが戦闘機の襲撃で崖から落ちるが、つるを掴んで何とか助かる。

しかし、襲撃はまだ続く。

 

誕生!!少年王ビアス!

 

戦闘機がジェットファルコンを追いかける。

前の1機を追撃。

勇介以外の4人がケンプの元に駆け寄る。

ケンプ｢誰か、助けてくれ!!｣

丈｢ケンプ、しっかりしろ｣

ケンプ｢丈、頼む。助けてくれ!｣

すると、周辺が爆発する。

めぐみ｢早く、ケンプ!｣

何とか上ろうとするケンプ。

夕暮れ

勇介が丈たちの下に駆けつける。

ケンプ｢ありがとう……ありがとう!　この俺を助けてくれて。なんと言っていいのか……今さら許してくれとは言わない。でも、俺も苦しかったんだ……わかってくれ!　本当の、本当の俺を……俺という男の、本当の姿を……｣

勇介がしゃがみ込むと、ケンプから5本のコードが5人に突き刺さる。

ケンプ｢はっはっは!｣

勇介｢ケンプ……｣

ケンプ｢バカめ、まんまとだまされたな｣

丈｢正気か!?　お前……脳を取られちまうんだぞ!?｣

めぐみ｢マゼンダの……悲しい最期を忘れたの!?｣

ケンプ｢黙れ!　マゼンダはビアス様の真の弟子となかったのだ。真の弟子ならば心から愛し、尊敬するお方のためには全てを投げ出すはず!　脳を捧げるということはな、ビアス様の中に生きるということなのだ。この世で最高の手の上、世界を支配する最高のお方の中に!｣

ケンプが勇介たちに電磁波を流す。

コードが戻る。

ケンプ｢ドクターケンプ……ついにここに、ライブマンを倒したぞ!!｣

その様子をビアスがヅノーベースで見ていた。

ビアス｢ドクターケンプ……千点!!｣

ケンプの得点が960点から1000点に変わる。

ケンプの頭部も異変が起こる。

ボルトの戦闘機が着陸。

ケンプ｢ビアス様のお迎えが来た……｣

戦闘機に向かうケンプ。

勇介が目を覚ます。

ドアが開き、ガッシュがカプセルを持っていた。

他の4人も目を覚ます。

ケンプ｢偉大なるビアス様……ドクターケンプ、今、この身を捧げましょう……｣

カプセルがケンプの頭部にかぶせる。

するとケンプの様子がおかしくなる。

めぐみ｢ケンプ……お願い、やめて!!｣

ケンプの元に駆け寄る5人。

めぐみ｢やめて!!｣

やがて、カプセルがケンプの頭から外れる。

ケンプ｢ハハハハ……｣

するとケンプの姿が変わり、恐獣ヅノーとなる。

恐獣ヅノー｢頭脳獣・恐獣ヅノー!!｣

勇介｢ケンプ……そこまで人間を捨て去ったとは……｣

恐獣ヅノー｢我が心は、我が脳とともに……ビアス様の中に生きるだろう。我が肉体は不要!　急げ、ガッシュ。ビアス様がお待ちかねだ｣

勇介｢ビアスに渡してはならん!｣

恐獣ヅノーが触手で5人を封じ込める。

電撃を放出。

そんな中、勇介が猛ジャンプ。

丈｢俺たちにかまうな……急げ、勇介!｣

扉が閉まる中、猛ジャンプ。

戦闘機がヅノーベースに飛び立つ。

ガッシュがビアスにケンプの頭脳の入ったカプセルを渡す。

ビアス｢おお……ついに揃ったか!　最後の千点頭脳｣

カプセルが開くと、中にケンプの頭脳が入っていた。

ビアス｢おお……なんと若く、なんと新鮮でなんと美しい頭脳だ……｣

勇介はヅノーベースをさまよっている。

ビアスがケンプの名前を頭脳のカプセルに入れる。

ビアス｢ドクターケンプよ……手伝っておくれ……私の世界征服作戦を!!｣

ビアスの元に向かう勇介。

ビアス｢この世を収めるのは、真の天才・大教授ビアス……｣

ビアスがヘルメットを被り、スイッチを押すと頭脳たちが作動し始める。

ビアス｢今こそ地球を支配してみせる!!｣

ビアスに頭脳の光が放射される。

ヅノーベースからも地球に放射される。

すると市民たちの様子がおかしくなる。

｢ビアス様〜……｣｢ビアス様〜……｣

なんと、すべての地球人がビアスの罠にはまっていた。

倒れている丈たちが目を覚ます。

すると崖の前に座り、市民たちと同じことをし始める。

丈たち｢ビアス様〜……｣

その様子を恐獣ヅノーが見ていた。

ヅノーベース

勇介｢ビアス!　ビアスはどこだ!?｣

ビアス｢フフハハハ!!｣

地球

恐獣ヅノーが笑っていると、ライブロボが飛来する。

それにはコロンが乗っていた。

コロン｢人間は操ることができても、ロボットの私は操れなくてよ!?　ライブロボビーム!!｣

ライブロボビームが恐獣ヅノーに炸裂する。

コロン｢皆、コロンよ!?　目を覚まして!｣

しかし、丈たちはまだ操られたままだった。

丈たち｢ビアス様……｣｢ビアス様……｣

ヅノーベース

ビアス｢私はこの世の神……全知全能の髪に逆らうとは、身の程知らずの、ロボットめ……恐獣ヅノー、神に逆らいし者を倒せ!｣

ビアスの指輪から光線が恐獣ヅノーに放たれると、恐獣ヅノーが巨大化し、ライブロボに挑む。

さすがのライブロボもコロン1人の力では無理だった。

コロン｢私1人じゃダメだわ……皆、助けて!!｣

しかし、コロンの声は丈たちには届いていなかった。

恐獣ヅノーの猛攻にライブロボがとうとう倒れ、コロンが放り出される。

ビアス｢コロンを……破壊せよ……｣

コロン｢皆!｣

丈たちが立ち上がる。

ヅノーベース

勇介が大広間にたどり着く。

勇介｢ビアス!!｣

モニターには丈たちがコロンを襲う。

コロン｢や、やめて皆!　私よ、コロンよ!　やめて!!｣

勇介｢ビアスめ……｣

すると広間にジンマー兵が現れ、勇介に挑む。

ガッシュも現れ、銃を放つ。

勇介｢ライブマン!｣

勇介がレッドファルコンに変身。

ガッシュを斬りつける。

ファルコン｢ビアスはどこだ!?｣

地球

コロンが丈たちに持ち上げられる。

コロン｢や、やめて!　皆、やめて!!｣

ビアスが笑みを浮かべる。

ファルコン｢ビアスはどこだ!?｣

ファルコンはジンマーを斬りながら前に進む。

ガッシュが銃を発砲。

コロン｢目を……目を覚まして!!｣

なんと、丈たちはコロンを崖から突き落とすつもりらしい。

ジンマーを一掃するファルコン。

だが、ガッシュの剣に怯む。

銃撃がファルコンに炸裂。

ファルコン｢うわああ!!｣

その衝撃で扉が開き始める。

ファルコンが中に入る。

ビアス｢誰だ!?｣

ファルコン｢レッドファルコン……｣

ビアス｢おのれぇ……｣

ファルコン｢お前が大教授ビアスか!?｣

ビアスがファルコンに向けて攻撃を仕掛ける。

ファルコン｢うわっ!｣

ファルコンのファルコンソードがビアスの体を貫く。

それにより超音波が止まる。

コロン｢やめてー!!｣

丈たちが倒れる。

純一｢いったい、俺たちはどうしたんだ!?｣

めぐみ｢コロン!　コロン、ねぇ……私たちはいったい!?｣

恐獣ヅノーが叫ぶ。

丈｢ああっ、恐獣ヅノーでライブロボと戦うんだ!｣

一同がライブロボに乗り込む。

ヅノーベース

ビアスがファルコンを口のビームで浮かべ、落とす。

するとビアスの様子が急変し始める。

ビアスの姿は、年老いた老人となった。

ファルコン｢ビアス……そんなに老中だったとは。いったい貴様はいくつだ?　本当は何者だ!?｣

すると背後からガッシュがファルコンに斬りかかる。

ファルコン｢ライブラスター!!｣

ファルコンのライブラスターにより、部屋が爆発し、頭脳が落ちる。

ビアス｢脳が……脳が!!｣

写真もずれ落ちる。

戦場

ライブロボが恐獣ヅノーの猛攻に陥る。

バイソン｢ライブボクサー!!｣

ライブボクサーが飛来。

一同｢合体!　スーパーライブディメンション!!｣

ライブロボにライブボクサーのパーツが合体し、スーパーライブロボとなる。

一同｢完成!　スーパーライブロボ!!｣

恐獣ヅノーがスーパーライブロボにジャンプ。

だが、スーパーライブロボがパンチで跳ね返す。

一同｢スーパービッグバースト!!｣

ライオンの雄叫び。

最強技・スーパービッグバーストが恐獣ヅノーに炸裂。

恐獣ヅノーが大爆発する。

ヅノーベース

ビアス｢フハハハハ……私の科学が、こんなものだと持ったら……大間違いだ。全人類が滅びることも、この私は……決して滅びん｣

ビアスがケンプの頭脳に手を伸ばす。

ビアス｢愛しいケンプよ……我に、若さを……与えたまえ｣

するとケンプの頭脳が光り、ビアスに注がれ、姿を変える。

そのビアスはなんと、少年になっていた。

ファルコン｢お前は……｣

ビアス｢少年王ビアス!｣

ファルコン｢少年王……ビアス!?｣

ビアス｢僕は必ず世界を支配してみせる!｣

ケンプの頭脳から繰り出される攻撃がファルコンに炸裂する。

ファルコン｢うわぁっ!!｣

ナレーション｢大教授ビアスは、少年王ビアスに若返り、あくまでも世界支配を狙う。果たしてライブマンは、このあくなき野望と執念に、打ち勝つことができるのであろうか!?｣

つづく

※この続きはTOPページの
｢アニメ、漫画、最終回｣｢た行｣から
｢超獣戦隊ライブマン｣をご覧ください