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救急戦隊ゴーゴーファイブの第49話
 

首都消防

乾総監が取材を受けていた。

レポーター「(通訳)今回の災魔消滅説について、災魔のジャンクザイル中心地である、首都消防局総監として、どう思われますか!?」

乾「首都消防局では……災魔の、マイナスエネルギーを観測し続けております。ところが……ここ数日の間、地上のマイナスエネルギー値は、0です! 地上にすでに、サイマは存在しないと思います」

アメリカの病院

医師がテレビを見ていると、看護師がやってくる。

看護師「(英語)先生! 5号室の女性が目を覚ましました!!」

医師「(英語)何!? 8年間眠り続けていた日本のご婦人が!?」

看護師「イエス! ドクター!!」

医師「レッツゴー!」

看護師「OK!!」

巽防災研

マトイたちが乾の出ている番組を見ていた。

乾「首都消防局の見解としては……災魔は消滅したということで、一致しております」

レポーター「(解説)最終的な安全宣言と理解しても、よろしいのですね!?」

乾「はい……さように存じております」

ナガレはテレビを消す。

マトイ「完全に戦いは終わったんだね。父さん……」

博士「うん……長い戦いだった……みんな、ご苦労だった!」

一同「うん……」

なぜかしんみりするマトイたち。

マツリはタンスの引き出しから写真入れを取り出し、博士に差し出す。

マツリ「労いの言葉は……母さんにあげて!」

博士が広げると、母・リツコが写っていた。

博士「母さん……」

マトイ「父さん……戦いが終わった今だから……母さんのこと話してほしいんだよ!」

博士が写真入れを閉じる。

ダイモン「母さんには、ゴーゴーファイブのことを話して、家を出たの!?」

ショウ「今日こそはっきりさせてくれよ!!」

ナガレ「やめろよショウ!! 父さんのことを責めようって言うんじゃないんだ……ただ、事実が知りたいんだ」

博士「うん……10年前……災魔襲来の、確信を持った私は……ゴーゴーファイブを作るため、一切の連絡を絶ち、研究を始めた……」

マトイ「やっぱり、何の連絡も取り合ってなかったの!?」

博士「そうすることが……家族を巻き込まない、唯一の方法だと思ったんだ。母さんや、お前たちには……つらい思いをさせたんだ」

マツリ「だとしたら……なぜ母さんはあんな明るい笑顔で、信じあうのが家族だって言い切れたのかしら!?」

ショウ「信じろってのが無理な状況だよな……」

ナガレ「ショウ!」

警報音が響く。

京子「こちら京子! 緊急連絡。聞こえますか!?」

ショウが通信に出る。

ショウ「京子先輩、何言ってんだよ!? 災魔を滅ぼしたんだ! 地球に平和が戻ったんだよ!?」

京子の乗るスペースシャトルが地球に光る謎の光を見つける。

京子「わかってるわよ……宇宙で乾総監のインタビューずっと聞いてたから。それよりさあ……目の前に変な光があるんだよ……」

ショウ「変な光!?」

京子「そうなの……」

通信が途絶える。

ショウ「京子先輩!? 応答願います! 京子先輩?」

「ハッハッハ―――」

地球に照らされる光が京子を襲う。

京子「ううっ!」
 

覚醒! 二大破壊神
 

地球では、ピエールがふらついていた。

すると空から笑い声が響く。

「童は肉体から解き放たれて、エネルギー体となり―――今や全地球を包み込んでいる―――人類を抹殺するのも思うがままじゃ―――」

地球の光はなんとエネルギー体のグランディーヌだった。

ピエール「グランディーヌ様!!」

空に暗黒の渦が現れ、そこから落雷が落ちる。

人々が逃げまとう。

首都消防局

「緊急通報! マイナスエネルギー発生!! 、臨海、壊滅状態。首都中心接近中!!」

乾「これは……全局員に告ぐ! 第3出場体制を発明する。市民たちの救助に、全力を尽くせ!!」

レスキュー隊が救助に当たる。

巽防災研

乾「首都消防局だけではとても手が足りん!! ゴーゴーファイブも出場してくれ!!」

博士「わかった……」

ナガレ「どうなってんだこのマイナスエネルギーは!?」

京子「京子です! さっき成層圏で信じられないものを見たわ……あれはグランディーヌよ!!」

マトイ「そんなバカな!! 俺は確かにこの手で倒した!!」

京子「でも間違いないわ……」

博士「グランディーヌの正体が……マイナスエネルギーそのものだったとしたら……」

ナガレ「俺たちが倒した肉体は……仮の姿だったんだ」

マトイ「誰1人傷つけさせてたまるか! 行くぞ!!」

マトイたちはジャケットを着て地下を走る。

一同「着装!!」

マトイたちがゴーゴーファイブに着装。

ゴーライナーに乗り込む。

ゲートが開く。

レッド「ゴーライナー、発進!」

ゴーライナーが発進。

レッドライナー1を先頭に他の4機が連結。

レッド「待ってろ……待っていてくれよ!」

ゴーライナーが急停止。

レッドがレッドラダーに乗り込み、レイザーグリップを装着。

5台の99マシンが発進。

グリーンホバーがブルースローワーを持ち上げる。

イエローアーマーとピンクエイダーが脚部に変形。

2台にブルースローワーが合体。

ビクトリーウォーカーが完成する。

ブルー「特殊消化弾、発射!」

ビクトリーウォーカーから水が放水される。

レッド「最後の1人まで……命に代えても救い出すんだ!!」

首都消防局

秘書「総監! ここも危険です。すぐに避難を……」

乾「この非常事態に誰が指揮を取るんだ!? 警察にあんな発表しなければ……これほどの被害は……」

ビルの屋上

ピエール「グランディーヌ様!」

ピエールが開けた箱には、サラマンデスの宝石が入っていた。

ピエール「サラマンデス様の形見でございます……」

グランディーヌ「童のサラマンデスの復活の儀式を執り行う―――」

ピエール「ははっ! アミヤス、アミヤス、アミダーク! アミヤス、アミヤス、アミダーク!」

空からマイナスエネルギーが宝石に放射される。

すると宝石がサラマンデスの姿へと変わる。

サラマンデス「おお……私は再び甦ることができたのか……」

ピエール「さすが大魔女グランディーヌ様のお力……」

サラマンデス「母上様が!?」

ピエール「はい……」

グランディーヌ「サラマンデスよ―――お前に僕を与えよう」

サラマンデス「僕!?」

雷光が走り、何かが降り立つ。

地上ではレッドたちが救助を行う。

イエロー「お願いします」

レッド「早く! 今のうちに……」

するとどこからか咆哮が響く。

レッド「何だこの声は!?」

首都消防局

乾「何だ!?」

秘書「総監! もうダメです。早く避難を……」

乾「無念だ……」

消防局内が崩壊し始める。

乾と秘書は間一髪脱出。

すると2人の前にサラマンデスが立ち塞がる。

秘書「うわああっ!」

秘書は乾の縦になろうとする。

足元に銃撃が響く。

レッドたちが乾の元に現れる。

レッド「乾総監!! ここは俺たちに……」

乾「頼んだぞ! はい!!」

その場を去る2人。

サラマンデス「久しぶりだな。ゴーゴーファイブ……」

グリーン「災魔たちがまた復活しやがった……」

レッド「サラマンデス! てめぇ許さねぇ!」

サラマンデス「フッ! お前たちに、我が新しい僕をしよう……」

レッド「何!?」

何かが咆哮をあげながら降り立つ。

それはなんと、目が黒くなっているジルフィーザだった。

レッド「ジルフィーザ……どうして!? お前は俺と同じ気持ちに目覚めたんじゃなかったのかよ!?」

サラマンデス「ハッハッハ。愚かにも母上様には向かい市ジルフィーザ……災魔の指揮官としては失格だ。しかし、その肉体は……まだ十分に平気として利用価値がある」

レッド「何!?」

サラマンデス「兄上……かつて冥王だった力を見せてやれ」

レッド「貴様!!」

レッドがファイブレイザーを発砲。

しかし、ジルフィーザはその縦になる。

イエロー「サラマンデスの奴、自分の兄さんを縦にしてるよ!!」

ジルフィーザの念力が5人を襲う。

一同「うわあっ!!」

ベイエリア55

乾と秘書がやってくる。

博士「乾……大丈夫か!?」

乾「ああ。私のことは言い。それより……」

博士「おお。こっちの無線を使ってくれ! レスキューネットとのアクセスも完了している! 首都の被害状況もわかるはずだ!!」

乾「巽……」

博士「うん!」

ミント「巽博士!! 緊急避難信号です! 首都消防局の近くに、要救助所です」

乾が無線をとる。

乾「新得R102地区に出動できるレスキュー隊はいないか!? 聞こえないか? 応答せよ! 応答せよ!!」

戦場

レッドたちがジルフィーザの猛攻に苦戦する、

一同「うわあっ!!」

サラマンデス「どうした!? ゴーゴーファイブ!」

グリーン「さすが冥王だ……2人揃うと相当強いな!」

ブルー「感心してる場合かショウ!」

通信音

乾「その近くにショッピングモールのキッズルームに、10名ほどの子供たちが閉じ込められている!!」

レッド「……!?」

乾「レスキュー隊が精一杯なんだ!!」

レッド「わかりました……移動します!」

サラマンデス「貴様ら……おしまいか!?」

レッド「ナガレ、ショウ……サラマンデスとジルフィーザをなるべく遠くに引き離せるか!?」

ブルー「ああ……やってみる」

ブルーとグリーンがサラマンデスとジルフィーザの前に立つ。

グリーン「サラマンデス! 俺たちと勝負だ!!」

サラマンデス「何!?」

ブルー「来い!!」

グリーン「さあ、こっちだ!!」

2人は走り出す。

サラマンデス「小賢しい……」

サラマンデスとジルフィーザが後を追う。

ブルーの声がレッドに響く。

ブルー「今のうちだ。兄さん!」

レッド「よし! ダイモン、マツリ、行くぞ……」

イエロー「了解……」

3人は去る。

レッドラダーがビルに向かう。

レッド「行くぞ!」

レッドラダーがはしごを伸ばしてビルを破る。

レッドたちが乗り込む。

「助けてー! 助けてー!!」

子供たちの声がレッドたちの耳に響く。

ピンク「あっちよ!」

前に進む3人。

ピンクが隙間を見つける。

ピンク「お兄ちゃん! 隙間が……」

レッド「どいてろ! ダイモン!」

イエロー「よっしゃ!!」

レッドとイエローはVランサーで瓦礫を突き刺し、持ちあげる。

レッド「ううっ!」

イエロー「おりゃあっ!」

レッド「マツリ……行けるか!?」

ピンク「うん!」

ピンクが隙間に入る。

2人は瓦礫を持ち上げるのが限界だった。

レッド「早く……」

Vランサーが折れ、瓦礫が落ちる。

レッド「マツリ―――!! マツリ!」

イエロー「マツリ!!」

レッド・イエロー「マツリ―――!!」

ピンクは何とか中に入れた。

ピンク「大丈夫よ……」

ホッとする2人。

ピンク「中の様子を調べて連絡する!」

レッド「ああ、わかった。気をつけろよ……」

ピンクは奥に進む。

ピンク「頑張って。みんな……今、助けに行くからね!」

戦場

ブルーとグリーンがジルフィーザとサラマンデスの猛攻に苦戦していた。

ブルー・グリーン「うわああっ!!」

ビル内

ピンクがようやく子供たちのところに到着。

子供たちが泣き叫ぶ。

ピンク「みんな……もう大丈夫よ。じっとしててね! 内部の要救助所を確保したわ。レスキューツールを使って瓦礫を取り除いても大丈夫よ!」

レッド「わかった。ダイモン! ライフバードを呼ぶぞ!」

ゴーブレスから博士の通信が響く。

博士「待て! レスキューツールの使用は危険だ!!」

レッド「どういうことだ父さん!?」

博士「地下の発電用特殊ガスがビル中に漏れ出しているんだ!!」

博士の言うとおり、地下でガスが漏れていた。

乾「引火すればビルだけじゃない。その地区全域に及ぶ!!」

ピンク「そんな……」

イエロー「でもいったい、どうすれば!?」

レッド「ダイモン、手伝え! 手を使って瓦礫を取り除くんだ!!」

イエロー「そ、そんなの無茶だよ……」

レッド「バカヤロー! レスキューになくことはいらねぇ……やるしかねぇだろ!!」

イエロー「うん!」

2人は手で瓦礫を取り除き始める。

少女「ママは!? ママは来てくれるの?」

ピンク「ええ。すぐに助けに来てくれるから……じっとしててね」

少年「来るもんか!」

ピンク「え?」

戦場

ジルフィーザがブルーとグリーンを追い詰める。

ジルフィーザ「死ね」

2人に電流が放射される。

サラマンデス「ジルフィーザ! とどめを刺せ!!」

ブルー「ジルフィーザ……なぜ弟の言いなりになる!?」

ジルフィーザ「弟……」

グリーン「災魔ロードで、母親から受けたひどい仕打ちを忘れたのか!?」

ジルフィーザの心に災魔ロードでの出来事が甦る。

ジルフィーザの目が赤色に染まる。

2人から離れるジルフィーザ。

サラマンデス「何をしている!? さっさととどめを刺せ!!」

ジルフィーザがサラマンデスの方を振り返り、歩み寄る。

ジルフィーザ「お前は……お前はドロップなのか!? ああ……かわいい弟よ」

サラマンデス「兄でも弟でもない! 今のお前はただの戦うただの平気だ!!」

ジルフィーザ「弟よ……なぜ、この兄を邪険にする!?」

サラマンデス「うるさい! 邪魔な奴め……!!」

ジルフィーザ「弟よ……弟よ……」

サラマンデスの槍がジルフィーザの胴に突き刺さる。

ジルフィーザ「ぐおっ……」

グリーン「あっ……」

ジルフィーザが倒れる。

サラマンデス「バカが……」

グリーン「ナガレ兄!」

ブルー「今だ!」

ブルーとグリーンがゴーブラスターを発砲。

その銃撃がサラマンデスに炸裂する。

サラマンデス「ぐわああっ!!」

グランディーヌ「まだ心のかけらが残っておる―――2人の心を完全なる火で脆く溶かし、終末の破壊獣となさん」

サラマンデスとジルフィーザにマイナスエネルギーが浴びせられる。

するとサラマンデスが巨大化してサラマンデスドラゴンに、ジルフィーザがジルフィーザUとなる。

ブルーとグリーンがファイブレイザーを発射。

するとジルフィーザUが反撃。

ブルー・グリーン「うわあっ!!」

今の爆発でビルが崩れかける。

レッド「うわああっ!!」

子供たち「うわああっ!!」

ピンク「みんな、下がって!」

少女「こわーい!」

2大破壊神は町を破壊し始める。

ベイエリア55に京子がやってくる。

京子「みんなは!? 大丈夫なの?」

博士「いやいや……災魔は最後にして最大の反撃の出た……」

ミント「巽博士! 特殊ガスがビルに充満し始めています」

乾「あんな奴らに暴れられたら、ビルなんか一溜まりもない!!」

博士「ナガレ、ショウ! ビクトリーマーズとグランドライナーで出場だ!!」

マックスエリアからマックスシャトルとゴーライナーが発進。

ゴーライナーからマーズマシンが発進。

グリーンマーズ3にはグリーンが乗っていた。

グリーン「4、5、6、V! 流星合体!!」

5台のマーズマシンがビートルマーズに合体。

グリーン「ライジングフォーメーション! ビクトリーマーズ!!」

ビートルマーズがビクトリーマーズに変形。

ゴーライナーが浮上。

ブルー「連結合体! グランドライナー!!」

5台のゴーライナーがグランドライナーに合体。

ブルー「グランドライナー、連結完了!!」

グランドライナーが地上に着陸。

グリーン「ナガレ兄、援護を頼む!」

ブルー「よし、行くぞ! ライナーガトリング!!」

ライナーガトリングが炸裂。

グリーン「食らえ!!」

ビクトリーマーズがジェットランスを振るう。

しかし、ジルフィーザUが反撃。

グランディーヌ「終末の破壊獣たち―――災魔獣の最大にして最強の姿……お前たちゴーゴーファイブなど敵ではない―――」

グランドライナーも苦戦する。

京子「頑張って! ショウ、ナガレ君!!」

博士「このままでは……2人とも危ない」

巽防災研では、電話が鳴り響いていた。

かけていたのは女性の影だった。

誰も出ないので切ってしまう。

ベイエリア55

博士「マトイ! ジルフィーザとサラマンデスが巨大化した。このままで子供たちも巻き添えになる……マックスビクトリーロボで、出撃してくれ!」

レッド「しかし、救助も一刻を争うんだ!」

ピンク「こっち何とか持ちこたえるから……災魔を倒して!」

レッド「わかった……マツリ! すぐに戻ってくるからな!! ダイモン、頼んだぞ」

イエロー「わかった! 任せて!!」

レッドは去る。

少年「やっぱりだ。誰も、誰も助けになんか来てくれないんだ」

ピンク「来るわ! きっと来る」

戦場

ビクトリーマーズとグランドライナーが倒れる。

ブルー・グリーン「うわああっ!!」

2大破壊神の手に反撃できない2体のロボ。

グリーン「ナガレ兄!」

ブルー「ううっ……」

レッド「負けんなナガレ! ショウ!!」

レッドの乗るマックスビクトリーロボが飛来。

ジルフィーザUとサラマンデスドラゴンにパンチを繰り出す。

ブルー「兄さん!」

グリーン「マトイ兄!!」

レッド「マックスキャノン!!」

ジルフィーザUがマックスビクトリーロボに反撃。

レッド「うわっ!」

グランディーヌ「もはや童が地球を支配したも同然―――」

レッド「地球を支配してどうするつもりだ!?」

グランディーヌ「地球だけではない……童は唯一の支配者として、宇宙に君臨するのだ―――」

レッド「自分の子供を犠牲にしてまで……1人ぼっちの支配者になるのがそんなに楽しいか!? 寂しいやつだぜ。みんな、一斉攻撃だ!!」
 

Conteinued to the final battle
 
 
 
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