シャダムが道士を斬りまくる。

道士「私はシャダムに敗れた……奴の地球侵略を阻止できるのは、もうお前たちしかいない……」

道士が力尽きる。

亮「道士―――!!」

リン「おじ様!」

ナレーション「ついに、道士嘉挧が死んだ。ゴーマの王位継承者を争い、シャダムに敗れたのだ……」

すると道士の体が光となって消えた。

将児「道士!」

大五「道士……」

道士の死に悲しむ4人。

亮「いつまでも泣いてじゃねぇ……俺たちには、やることが残ってるんだ!」

将児「許せねぇ、シャダム……今度こそ、今度こそゴーマを叩き潰してやる!!」

亮「ゴーマのアジトに、突っ込むぞ……」

4人が頷く。

亮「転身だ―――!!」

4人「おう!」

一同「気力転身!　オーラチェンジャー!!」

5人がダイレンジャーに転身する。

一同「気伝招来!!」

5人が気伝獣に乗り込む。

リュウ(見ててくれ、道士。あんたの敵は……俺たちが必ず撃つからな!)

 

最終決戦だァッ

 

ゴーマ宮

一同「シャダム、シャダム、シャダム!!」

ゴーマの民がシャダムを祝っていた。

シャダム「聞け!!　参謀長嘉挧は、この俺が倒した!」

一同が騒ぐ。

シャダム「ゴーマの正統なる多い継承者は、この俺と決まった!!」

一同「シャダム、シャダム、シャダム!!」

シャダム「俺がゴーマ16世となった暁には、改めて地球を侵略することを心に誓う。期待していろ、者ども!!」

「シャダム!!」

ガラが血相を変えてやってくる。

ガラ「ザイドスが、ザイドスがダイレンジャーに倒されたわ!」

シャダム「何!?」

ガラ「まるで、泥でできた人形のように粉々になって死んでいった……信じられない!」

シャダム「ふふ、気にするな。それより喜べガラ、とうとう俺はゴーマの正統なる王位継承者になった!」

民たちがもう一度シャダムに拍手を送る。

ガラ「シャダム……」

民「ダイレンジャーだ!」「ダイレンジャーが攻めてきたぞ!!」

シャダム「生かして帰さんぞ!!」

ダイレンジャーがゴーマに挑む。

そこへシャダムたちが現れる。

リュウ「あっ!」

シャダム「ダイレンジャー!」

リュウ「シャダム、道士嘉挧の敵!」

テンマ「てめぇら、覚悟しやがれ!!」

ホウオウ「許せないわ!」

シャダム「ほざけ!　ゴーマは俺のものだ。貴様らに邪魔されてたまるか!!　近衛兵!」

近衛兵とコットボトロが現れ、ダイレンジャーに挑む。

シャダム「おのれぇ……」

ガラもシャダムの後に続くが……。

シシ「待て!　ガラ、貴様は俺が相手だ」

ガラ「望むところだ!」

シシ「いくぞ!」

ホウオウ「大五!!」

ガラが宮殿から飛び降りる。

シシとホウオウも後に続く。

シシ「ガラ、貴様は元々ゴーマじゃない。ダイ族の人間だ!　そしてクジャクが命をかけてお前を救った!」

回想

クジャクが短剣をガラに構える。

ガラ「殺せ、クジャク。私はお前が生きている限り……呪い、叩き切る!」

クジャクは壷から水を一滴垂らす。

クジャク「ガラ、目を開けてみよ……」

ガラが目を開ける。

ガラ「目が、目が見える……」

現在

シシ「なのに、まだゴーマのままでいるのか!?」

ガラ「バカめ、あんな安っぽい同情で私の心が変わるとでも思っているのか!?」

シシ「安っぽい!?」

ガラ「私は、ゴーマに魂を売ったのだ。たとえ救われようと、それが何だというのだ!?　行くぞ、大五!!」

ガラがシシに挑む。

宮殿

シャダムが扉に入り込む。

リュウが扉の前にたどり着く。

リュウ「この中か!?」

扉を開けようとすると、爆発して吹き飛ぶ。

扉内

15世「何事じゃ、シャダム!?　表の騒ぎは……」

シャダム「ダイレンジャーが攻めてきました……」

15世「追い散らすのじゃ!」

シャダム「仰せの通りに。しかしその前にあなたからいただきたいものがある。大地動転の玉だ……」

15世「バカな!　確かに貴様は時期皇帝と決まった。だがワシの目の黒い内は、あくまでも貴様はワシの部下じゃ!　大地動転の玉を渡すのはワシが引退したときじゃ」」

シャダム「だったらたった今引退していただこう!」

15世「ふざけるなシャダム!　隋に乗りおって。大地動転の玉の威力を見よ!」

15世が動転の玉から電撃をシャダムに浴びせる。

シャダム「うわああ―――ッ!!」

シャダムが柱から落ちる。

15世「ほっほっほ。大地動転の玉は、ゴーマ皇帝歴代の敬意の明石。これに逆らうことは誰もできぬ……愚か者め!!」

玉の攻撃がシャダムに浴びせられる。

シャダム「うわああ―――ッ!!」

外では、ホウオウとシシがガラと戦っている。

さらにガラのムチがシシに結びつき、引きずり落とす。

シシはジャンプするも、ガラに斬り裂かれてしまう。

ホウオウ「大五!!」

ゴーマ宮

15世「ほっほっほ」

シャダム「ゴーマ、まだ何もわかっていないようだな……」

15世「何!?」

シャダム「ゴーマ15世、元の土に還れ!!」

すると15世の額の目が閉じ、体の色が変色し始めている。

15世「わ、ワシの手が……」

手が崩れ、大地動転の玉が落ち、シャダムが受け取る。

シャダム「大地動転の玉!　6千年前の戦いのとき、ゴーマ族と大賊は死力を尽くして戦い、両方とも滅んだ……その時貴様も本当は死んだのだ!!」

15世「何を言っておる!?　ワシは死んではおらんぞ!　うわああ――っ!!」

15世の手が崩れる。

シャダム「はっはっは!!　幸い俺は生き残ったが、復活したゴーマで皇帝にはなれなかった。元老院がうるさくてな!　そこで俺はお前という操り人形と、魂を吹き込み裏からゴーマを操り始めたんだ!!　この日を楽しみに待ちながらな……」

15世の体が崩れ、顔だけになってしまう。

15世「そ、そんな……このワシが操り人形!?」

戦場

キリン「天時星ダイレンシュート!!」

テンマ「天重星重力回転落とし!!」

2つの技が炸裂が近衛兵に炸裂する。

近衛兵が消える。

リュウ「炎上波!!」

炎上波がもう1体に炸裂し、消える。

キリン「シャダムは!?」

リュウ「この中だ!　将児、和、3人の気力を合わせるんだ!!」

テンマ・キリン「おう!!」

一同「気・集・中!!」

扉が開き、3人が突入する。

リュウ「シャダム!!」

「助けてぇ―――!!　ダイレンジャー……」

柱にまだ15世の頭部が残っていた。

15世「ワシは人形だったなんてシャダム……」

15世の頭部がとうとう崩れてしまった。

リュウ「ゴーマが土に……」

テンマ「ザイドスと同じ死に方だぜ!」

「はっはっは、その通り!」

リュウ「シャダム!!」

3人が上を見上げると柱の天辺にシャダムが立っていた。

シャダム「ザイドスもゴーマも、俺が作った操り人形だ。それだけじゃない!　ガラも同じ泥人形だ!!」

一同「え?」

シャダム「つまり貴様らは今までずーっと泥人形と戦ってきたってわけだ!　はっはっは!!」

ゴーマ宮の外

シシ・ホウオウ「うわああ―――っ!!」

シシとホウオウがガラの攻撃に吹き飛ばれるが、ジャンプして切りかかるも、もう1つの攻撃で倒れる。

ガラ「はっはっは……私の勝ちだな。地獄へ行け!　大五、リン!　ハハハハ!!」

シシ「なぜだ!?　ガラ……なぜクジャクの心をそこまで踏みにじることができるんだ!?」

ホウオウ「負けないのは私たち。絶対に負けない!!」

ガラ「ふっ、とどめを刺してやる!　はあ!!」

シシ「負けてたまるか!　天幻星・霧隠れ!!　行け、幻戦闘機!」

ガラ「うわっ!!」

ホウオウ「天風性・一文字竜巻!!」

2つの技がガラを吹き飛ばす。

ガラ「うわああ―――っ!!」

シシがスターソードを突きつける。

ガラ「おのれ、大五……」

シシ「覚悟、ガラ……」

シシの足元にクジャクの羽が落ちる。

そして輝きだし、飛んでいくと、大五とリンの転身が解けてしまう。

「大五、大五!!」

岩の天辺に現れたのはなんと、クジャクだった。

クジャク「大五!!」

大五「クジャク!」

ガラ「クジャク!?」

クジャク「ガラ、あなたの魂は……すでに昇天している……」

ガラ「何!?」

クジャク「輝けるガラー!!」

岩の柱にガラそっくりの女性が現れる。

大五「ガラ!?　そんな……」

クジャク「6千年前の戦いのとき、ガラ……あなたは死に、その魂は……とっくに天国へ。今のお前は、シャダムが作り出した……ただの操り人形に過ぎない!」

ガラ「操り人形……!?　バカな!」

クジャク「全てはゴーマを我が物にするため。シャダムが遠大なる陰謀だった……」

ガラ似「おろかな泥人形よ……私の偽者よ……元の土へ還れ!!」

ガラ「ぐわああ―――っ!!」

ガラの体が土となって崩れ始める。

ガラ「うそよ……うそよ!!　たとえ泥人形だろうと、私はお前たちを永遠に憎む!」

とうとう頭部のみが残る。

リンが避ける。

ガラ「私は……ゴーマのガラなのだ……」

顔が崩れる。

ガラ似「風よ、土となった偽のガラを……永遠に吹き飛ばせ!!」

土が消える。

大五「クジャク!!」

クジャク「安心して大五。ガラと私は、天上界に……昔のように仲良くして……」

2人が手をつなぐ。

クジャク「大五、私はもう二度とあなたの前に姿を現せない。でも天上界で……いつもあなたのことを思っている……」

大五「クジャク……」

クジャク「急いで。残るはシャダム1人……一刻も早くシャダムの野望を下さないと、また地球は……巨大な力で崩壊の危機にさらされる。大五、さようなら……」

クジャクと本物のガラが消える。

大五「巨大な力!?」

ゴーマ宮

シャダム「大地動転の玉を手に入れた。ゴーマ最大の権力者・ゴーマ16世となったのだ!!」

玉が光り、シャダムの姿がゴーマ16世となった。

シャダム「はーははは! もはや到底貴様らの及ぶところではない!!　食らえ!!」

シャダムの攻撃に3人が倒れる。

シャダム「はーははは!!　我こそはゴーマ最強の16世なり。ワハハハハ!!」

リュウ「待て、シャダム!!　はああ!」

リュウ、テンマ、キリンがシャダムを囲む。

リュウ「まだ俺たちとの決着はついてないぞ!?」

シャダム「懲りない奴らよ……」

リュウ「勝負だ!!」

3人がシャダムに斬りかかるが、大地動転の妖力にまた倒れる。

シャダム「大地動転の玉から出る妖力こそ、この世の最大の力！ 思い知ったか、ダイレンジャー!!」

リュウ「おのれ……」

すると玉から出る光のロープがリュウを結び、地面に叩きつける。

テンマ「亮!!」

玉の攻撃が3人に炸裂する。

シャダム「ダイレンジャーもこれでおしまいだ。ハハハハ!!」

ゴーマ宮の前に何かが降り立つ。

それはなんと、大神龍だった。

大五「大神龍だ……」

リン「クジャクが言った巨大な力って、このことだったのね!?」

大神龍が口から巨大な雷をゴーマ宮に吐き出す。

大五「亮、皆!!」

ゴーマ宮では轟音が轟く。

シャダム「俺に逆らうのは何者だ!?」

宮殿内が崩れ始める。

リュウたちが地震に怯む。

宮殿外

コウと亀夫がやってくる。

コウ「リン姉ちゃん!」

亀夫「大五さん!　宮殿宮廷が破られ、大神龍がまたやってきたがや!」

大五「どうしたらいいんだ!?　中にまだ亮たちがいるんだぞ!!」

亀夫「大神龍は、ゴーマ宮を破壊するまで力を出し続けるがや!」

宮殿内はどんどん崩壊していく。

リュウ「どうなってんだ!?」

キリン「亮、大神龍ですよ!!」

リュウ「何!?」

テンマ「このままじゃゴーマ宮が爆発する!　逃げるしかねぇ……」

シャダム「ここで決着をつけるんだ、ダイレンジャー!!　貴様らが死ねば、戦いはゴーマの勝利となり……大神龍は去る!　地獄へ行きだ!!　ハハハハ……」

シャダムが3人に体当たり。

リュウ「そんなことをしてたら、貴様も死ぬぞ!!」

リュウたちに攻撃を仕掛けるシャダム。

ナレーション「道士嘉挧が死んだ。ザイドスもガラも、今はいない。残るは、シャダム1人!　だが、土壇場になって大神龍が現れた。果たして、亮たちは!?　全ての運命は怒涛の勢いで拾得に向かって突き進んでいた!」

 

つづく

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