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重甲ビーファイターの第52話
 

集結!! 3大英雄(ヒーロー)!!
 

とある旅館。

そこにジャマールとの戦いを終えた拓也たち3人が露天風呂に入る。

大作「ヤッホー!!」

舞「いい湯だね……」

拓也「それでは乾杯と行きますか」

大作「よっしゃ!」

一同「カンパーイ!!」

自分たちの色と同じジュースを飲む3人。

舞「これぞ温泉、これぞ平和」

大作「俺、密かで励みにしたんだよな。戦い終わったら温泉来ようって」

拓也「本当に終わったんだよな。ジャマールとの戦い……」

舞「そうね……」

すると矢文が大作の額に当たる。

大作「誰だ、こんないたずらしたの!?」

舞「手紙、ついてるよ」

手紙をとって広げる。

拓也「『挑戦状……子供たちをかわいそうだと思うなら、必ず来い』」

大作「ふ―――ん……」

一同「え? 挑戦状!?」

大作「行こう!!」

拓也「おう!!」

大作と拓也は風呂から上がり、バスタオルを外してしまう。

舞「あっ!!」

舞のバスタオルも落ちてしまう。

舞「あら……」

それから3人は、地獄谷に駆けつける。

大作「誰もいねぇぞ!?」

舞「ジャマールがいなくなったって言うのに、いったい誰よ!?」

すると頂上から銃撃が3人の下に炸裂する。

一同「重甲!!」

ビーファイターに重甲して交わす3人。

その3人の元に近づく謎の2人。

ブルービート「あれは……」

ジースタッグ「お前らか? 妙なまねしやがって!」

ブルービート「子供たちはどこだ!?」

「ふざけんな!! それはこっちのセリフだ」

ブルービート「何!?」

帽子とマントを外す2人。

その正体はブルースワットの成海翔と美杉沙羅の2人だった。

サラ「私たちに勝てると思ってるの!?」

ジースタッグ「上等だ。さっさと蹴りつけてやる!」

ヘルメットを被るショウとサラ。

ショウ「行くぜ!」

サラ「OK!!」

ビーファイターがブルースワットに挑む。

ジースタッグ「たあああ!!」

サラがジースタッグのパンチを交わし、レッドルにキックを繰り出す。

2人はインプットマグナムを取り出すも、サラの方が早く取り、発砲。

レッドル「早い……」

ブルービート「スティンガーブレード!!」

ショウ「なるほど、少しやるみてぇだな……」

ショウがディグテイターを発砲。

ブルービートは怯みながらもジャンプして切りかかるが、何者かが2人の武器を抑える。

それはなんとシグだった。

シグ「2人とも引いてください……」

ショウ・サラ「シグ!!」

シグ「ショウ、この人たちはビーファイター。地球を守ってきた戦士です……ブルービート、私たちは敵ではありません」

ブルービート「じゃあ、君たちはいったい誰なんだ!?」

シグ「私たちは、ブルースワットです」

ジースタッグ「ブルースワット!? 知らねぇな……」

ショウ「知らねぇだと!?」

ジースタッグ「うん。知らない……」

ショウ「この野郎……」

シグがショウを止める。

シグ「知らないのも無理はありません」

ショウ「だってよ……」

シグ「かつて宇宙空間から、地球侵略のためにやってきたエイリアンのスペースマフィア。我々はその対抗組織であるブルースワットの生き残りとして、人知れず戦ってきたんです……そして2人は、今も時空を越えて戦っています」

いつの間にかビーファイターが重甲を解いていた。

拓也「そうだったんですか……」

シグ「はい……」

ブルースワット一同がヘルメットを取る。

シグの口の周りにはヒゲが生えていた。

シグ「ショウ、サラ、改めてお帰りなさい……」

ショウ「相変わらず堅いな、シグ」

サラ「久しぶりね……」

ショウ「あら、何だこのヒゲ!?」

シグ「ああ。最近生えるようになったんですけど、おかしいですか!?」

ショウ「ちょっとな」

サラ「それよりザジは? 元気!?」

シグ「元気です。もう学校に通ってます」

舞「ねえ、この挑戦状はどういうこと!?」

ショウ「あーっ!!」

シグ「これですね!?」

シグも同じものを持っていた。

ビーファイター「ああ!!」

大作「同じだ……」

サラ「どういうこと!?」

「毎度ー!!」

駆けつけてくるのは老師グルの息子・カブトだった。

カブト「いやあ、皆さん集まってくれはっておおきに」

ビーファイター「カブト!!」

ショウ・サラ「ああ!!」

ショウ「あいつ……」

カブト「いや毎度毎度毎度、久しぶりでんな!」

ショウ「何が毎度だよ!! てめぇ、俺に島次元のインチキラーメン売りつけやがったの……」

カブト「え? 人聞きの悪いこと言わんといてんか? あれは最高級ラーメンやで。しかもチャーハンつきや」

ショウ「あんなもん、食えっかよ!!」

シグ「誰ですか!?」

舞「カブトって言って、昆虫界の長老・グルの息子なの……」

サラ「ショウ、いい加減にしなさいよ……」

拓也「なあカブト、お前修行中じゃなかったのか!?」

カブト「そやけど、どうしてもやらなアカンことが出来てもうてなぁ……こうして集まってもろたわけや」

大作「じゃあ、挑戦状出したのもお前か!?」

カブト「おい。地球では、人を集めるときにそないするゆーて、聞いとったからな」

シグ「それは、招待状です……」

カブト「え? そやった!?」

舞「やっぱりね。変だと思ったのよ、ジャマールもいないのに」

拓也「けど、子供って書いてあったのはどういうことだ!?」

カブト「え?」

ショウ「大体なんで俺たちまで呼ぶんだ!? 説明しろよ!」

カブト「いや、まだ、1人来てへんのがおんねんけど……説明したる。黙って俺について来てぇな」

とある洞窟

「ジャミール、ジャマール、ジャマール……」

その中で女性たちが捕らえていた。

そこに20話にブラックビートに殺されたはずの魔道士ジャグールが姿を現す。

ジャグール「魔道士ジャグールは命ずる。闇よ、この母なる力を秘めし女どもから、その命を生み出す力を存分に吸い尽くせ……!! 邪悪なる魂を再び、この世に生み出すのじゃ……ジャミール・ジャマール」

女性たちからエネルギーが吸い取られ、井戸に注がれるとそこから手が現れ、動く。

まず、2人の影が姿を現した。

「誰だ、俺を闇から呼び戻したのは!?」「再び光を見せようというのは……」

ジャグール「よく来た。クイーン、ビルゴルディ……」

それはなんと、ブルースワットが倒したスペースマフィアのボス・マドモアゼル・クイーンとジャンパーソンが倒したバイオボーグ・ビルゴルディだった。

どこかの遊園地

1人の少年・ヒデユキがやってくる。

だが、遊園地は閉鎖していた。

ヒデユキ「今日も休みか……」

中の乗り物はビニールが被さっていた。

拓也たちはカブトに連れられ、やってくるが……。

ショウ「おい、お前いったい何しようってんだよ!?」

カブト「まあまあまあまあ……」

カブトがビニールを取ると、看板が立っていた。

カブト「『ヒーロー、愛のふれあいスペシャル・めちゃめちゃ好きやねん』!!」

ショウ「何だよそれ!?」

カブト「つまり、今、子供らは戦いで潰れた遊園地や公園の修理が遅れて寂しがっとる。それを、あんたらヒーローで慰めたってほしい。とまあ、こういうこっちゃ、どや、ええ話やろ!?」

拓也「まあな……」

ショウ「俺は遠慮するぜ」

カブト「ええ!?」

ショウ「俺たち、別に有名じゃねぇしな!」

舞「私、タイトルがやだなぁ……」

カブト「ええ〜〜っ、何でやねん!? 自ら司会に名乗り出た人もおんねやで? 紹介するわ。どうぞ!」

ステージに出てきたのは蝶ネクタイとスーツをまとった向井博士だった。

博士「ワシじゃ」

拓也・舞「博士!!」

ショウ「何だ、このおっさん!?」

博士「おっさん!? ワシは、ビーファイターの代表・向井博士だ。ああ、大松ながらワシも協力させてもらう。皆、一緒に頑張ろう! イエイ!!」

大作「あちゃあ……」

「ねえ!」

振り向くとヒデユキが入ってくる。

ヒデユキ「何かやるの!?」

カブト「あっ! 何やボン、どっから入ってきたんや!? まだ準備中やで?」

ヒデユキ「ねえ、遊園地、また開くの!?」

カブト「そやからまだ準備中やって……」

「ヒデユキ!」

そこにヒデユキの姉がやってくる。

ヒデユキの姉「勝手に入って、ダメじゃないの!」

ヒデユキ「うるさいなぁ、お姉ちゃんは!」

ヒデユキの姉「本当に遊園地、好きなんだから。さあ、行くわよ。どうもすいませんでした」

ヒデユキ「放してよ! だってジャマールはいなくなったのに、まだ遊ぶところがないじゃんか! つまんないよ。早くここで遊びたい」

拓也「君! 僕たち、今度ここで面白いことするから、それにおいでよ」

ヒデユキ「本当!?」

大作「だからもうちょっと我慢して待ってろ!!」

ヒデユキ「うん。絶対来るよ! じゃあね……」

カブト「ああ。楽しみにしときな!」

博士の携帯の着信音が響く。

博士「はい、向井だ。何? 女性が消えた次々と消えた!?」

サラ「え?」

博士「怪人が目撃されたらしい……」

拓也「バカな。もうジャマールはいないんですよ!?」

博士「で、場所は!? ポイント105、105だな!?」

ショウ「万が一ってこともある。行ってみようぜ……」

大作「まあまあまあ、そんなに心配することないって。先輩!」

舞「またカブトの時みたいに間違いかいたずらですよ」

サラ「でも……」

拓也「だったら、僕たちがちょっと確認してきます。行こう!」

大作「それじゃあ……」

拓也たちが去る。

シグ「ショウ、嫌な予感がしてきます……」

遊園地出口

舞「挑戦状の次は怪人かぁ……いい加減にしてほしいよね」

「きゃあああ!!」

ヒデユキの姉が男2人に連れ去られようとしている。

ヒデユキ「お姉ちゃん!!」

それを追いかける拓也たち。

拓也「舞、こっちだ!」

拓也と舞が別の道に先回りする。

拓也「お前たちが女性をさらってるんだな!?」

大作「とっとと警察に突き出してやる!!」

大作が男の胸倉を掴むと、その男がすごいパワーで大作の腕を握る。

大作「いててて……」

さらに大作にチョップして蹴りを加えた後、階段から転がす。

拓也・舞「大作!!」

すると銃撃が男に炸裂する。

そこにブルースワットとカブトが駆けつける。

ショウ「こいつら人間じゃねぇんだ!」

男2人が変装を解くと、それはジャンパーソンと戦ったネオギルドのロボットだった。

男の目のミサイルが炸裂する。

大作「ロボット!?」

ロボットが逃げる。

ショウ「待て!!」

すると空間の歪みが起き、拓也たちの顔が歪む。

そしてその前に倒れる一同。

階段の前にクイーンが現れる。

ショウ「何!?」

サラ「クイーン!!」

シグ「そんなバカな……」

拓也「知ってるのか!?」

ショウ「俺たちが戦ってきたスペースマフィアの親玉だ。確かにきっちり葬り去ったはずなんだけどよ……」

回想

ハイパーショウのドラムガンファイヤーの砲撃にクイーンがブラックホールの中に消え、爆発する。

現在

クイーン「ブルースワット! 貴様らにつぶされたわが組織、我が野望……今一度、この手に掴まんがため、闇より甦った……!! 出でよ……」

クイーンの前にジャマール怪人、エイリアン、ネオギルドのロボットが姿を現す。

ショウ「エイリアン!!」

拓也「ビルバ!!」

舞「ガガモス……」

大作「バカな……倒したはずのジャマール怪人が……」

シグ「何かが起きてるんです。何かが……」

カブト「どういうこっちゃ!?」

クイーン「今度は貴様らが、地獄へ落ちよ!!」

すると、何かがクイーンの方に刺さる。

それはジャンパーソンのJPカードだった。

拓也たちが上を見ると、ジャンパーソンが立っていた。

ジャンパーソン「Janperson For Justice!!」

カブト「かはー、ジャンパーソン!! 名だたる悪の組織を、相棒・ガンギブソンとたった2人で倒したスーパーロボット・ジャンパーソンやで!!」

回想

ジャンパーソンやガンギブソンが次々と悪の組織を倒していく。

現在

カブト「俺が読んだ最後の1人や……」

ジャンプして降りるジャンパーソン。

カブト「へっ、よう来た」

ジャンパーソン「クイーン、平和を乱すことは許さない!!」

クイーン「おのれ……邪魔はさせん!」

クイーンはJPカードを投げ捨てた後、エイリアン体に変身する。

拓也「行くぞ!」

ビーファイター「重甲!!」

拓也たちがビーファイターに重甲。

クイーン「ええい……」

ヒーロー8人が再生怪人に挑む。

ジャンパーソンはジャンスティックでネオギルドロボットに挑む。

だが、ロボットは逃げる。

ジャンパーソン「待て!!」

ジャンパーソンは埠頭にやって来る。

ブルースワットは復活したエイリアンの猛攻に苦戦する。

ビーファイターもジャマール怪人に苦戦する。

ゆっくり歩くジャンパーソン。

パイプが落ち、振り向くとジャンパーソンに何かが飛んで来て刺さる。

それはなんと、JPカードによく似たビルゴルディカードだった。

ジャンパーソン「これは……」

ジャンパーソンの元に歩み寄る影。

それはなんと、帯刀コンツェルン総帥・帯刀龍三郎だった。

いつものように飴をなめていた。

ジャンパーソン「帯刀! いや、そんなはずは……」

帯刀「ハハハハ! ジャンパーソン、久しぶりだな。俺は言ったはずだ、必ず戻ってくると……」

回想

ジャンパーソンとビルゴルディが豪雨の中を戦っていると、落雷が2人に落ちる。

ビルゴルディのヘルメットが外れる。

帯刀「I`ll be back……」

ジャンパーソンのジャンブレーダーが炸裂。

老化した帯刀が爆発する。

現在

帯刀「倒す!! 今度こそ貴様を……」

ジャンパーソンはビルゴルディカードを投げ捨てる。

帯刀は飴を潰した後、ブレインバイスを頭に装着してバイオボーグ・ビルゴルディへと変身する。

ビルゴルディ「Billgoldy For Evil!!」

2人は後ずさりした後、それぞれ銃を取り出して発射するが、ビルゴルディの方が早かった。

ジャンパーソンが倒れると、ビルゴルディはジャンデジックを抑え、ゴールドデジックを向ける。

ビルゴルディ「死ね!!」

すると銃撃がビルゴルディの方に響く。

それはなんと、ガンギブソンだった。

ガンギブソン「俺のことを忘れてもらっちゃ困るぜ、ベイべー……」

ジャンパーソン「ガンギブソン!!」

ビルゴルディ「おのれガンギブソン……」

一方、ビーファイターたちは怪人たちに飛ばされていた。

怪人たちが集まる。

ビルゴルディ「ふっふっふ。ハハハハ……」

クイーン「ハハハ……アハハハハ……」

ショウ「このままじゃやばい。ジャンパーソン、俺たちが奴らをひきつける。その間にビーファイターと後ろに回りこめ」

ジースタッグ「待てよ、そんな手間かけることないって」

レッドル「私たちに任せといて!」

ブルービート「よし、スティンガーウエポン!!」

ビーファイターはスティンガーウエポンを取り出し、突き進む。

ブルービート「よし、行くぞ!!」

ジースタッグ「おう!!」

ジャンパーソン「よせ、奴らを甘く見るな!」

シグ「ダメです!!」

ショウ「おい!」

ビルゴルディ「食らえ!!」

ビルゴルディとクイーンがヒーローたちに攻撃を加え、吹き飛ばす。

すると今度はどこからか触手が伸び、レッドルとサラを引きずり、電撃を走らせる。

それによりレッドルの重甲が解け、サラのヘルメットが落ちる。

ブルービート「舞……」

ショウ「サラ……」

すると今度は火の玉が現れ、ジャグールへと姿を変える。

ジャグール「フハハハ……」

ブルービート「魔道士ジャグール……」

カブト「生きとったんか!!」

ジャグール「その通り。闇に潜む機会を待っていたのじゃ……」

ジースタッグ「そうか。お前が怪人たちを復活させたのか!」

ジャグール「我が呪術の偉大さがわかるのはこれからじゃ。この女どもはもらっていく……」

ジャグールの杖が舞とサラを吸収する。

そこへヒデユキが駆け寄る。

シグ「ヒデユキ君、来てはいけない!」

杖の中には舞やサラの他にヒデユキの姉も捕らえられていた。

ヒデユキ「お姉ちゃん!!」

ジャグール「行くぞ!!」

ジャグールと怪人軍団が消える。

ブルービートが舞のビーコマンダーを、ショウがサラのヘルメットを拾う。

ショウ「サラ……」

ブルービート「舞……いったい、何が起ころうとしてるんだ!?」

ナレーション「ついに勢揃いしたヒーローたち。だが、その前に強大な敵が立ちふさがった。捕らえられた舞とサラの運命は!? そして、ジャグールの企みとは何か? 今、一大決戦が始まる……」
 

つづく
 
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