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プラトンの日記(ヘラクレスの栄光W)

(注)主人公の名前はタクミにしています。


オレは旅に出るんだ!本当のオレを見つけ出すんだ。
手がかりはアトランティスっていう国の名前だけ。がんばるぞ!
妻よ。子どもたちよ。待ってておくれ。


タクミだ!スゴイ!!こんな所で会えるなんて!
おかげでアトランティスのこと エピファーのことを思い出せたぞ。
もっともっといろんなこと思い出せないかな?たのしみだよー!
おお!興奮して忘れないうちに書いておこう。
ダーニアが言っていたたびのつばさをテルマで買う!
テルマはこの山を下りたらずっと東へ。
たびのつばさがオレをアトランティスへ連れて行ってくれる。


テルマの人たちが怠け者になってしまったから
たびのつばさは手に入らない。自分たちで作らなくちゃならない。
材料はテルマの北の森にあるそうだ。


テルマの森の洞窟でドロドロベタベタの魔物を退治した。
みんなが怠け者になっていたのは あの魔物の仕業だったらしい。
さあ、トリさんのハネをいただこう。


たびのつばさの材料を手に入れた。
あとはヘルメス神殿に行けばいい。もうすぐアトランティスだ。


オレは思い出してしまった。どうしてオレはこういう体なのか。
アールモア先生。先生がオレたちをオリハルコンの箱に入れたんだ。
アトランティスの知恵と知識が永遠になるようにって。
アトランティスはもうない。海の底に沈んでしまった。
自分の体を取り戻すなんてもうできないんだ・・・。


ヘラクレスについて。キライだ。
サンタレンのこと
みんな見栄を張っていてイヤな感じ。
一体世の中どうなってるんだ?子どもたちに悪い影響がなければいいな。
ああ 子どもたち!お父さんはねお父さんの真実をお前たちに見てもらう
ために旅に出たんだよ。でもそれは無理みたいなんだ。
どうしたらいいのかな?


モイライ・・・どこかで会ったことがある・・・。
それにしてもモイライといいヘラクレスといい
人の人生を何だと思ってるんだ?


カイロという図々しい商人が言っていた。
永遠の命。トランティア王の研究。気になるぞ!
トランティアに行くしかないだろう!
トランティアは見栄を張って墓穴を掘ったマヌケな魔物を
倒したところから東へ行ったところだそうだ。少々遠いらしい。


アールモア王!
アールモア先生!
偶然の一致なんてないよなあ。
追わなくちゃ!絶対だ!そうに違いない!先生ですよね!


ディアリは母親思いのやさしい女の子だ。
許可証を取られたときはムッとしたけど事情があるなら仕方がない。
いっしょに王様に会おう!
王様・・・アールモア先生に決まってる。


そりゃないよ!王様!イヤ先生!
どこへ行っちゃったんですか?
そう言えば研究の時間だって言ってたな。
どこかに研究室があるのかな。


王様の研究室はトランティアから北西へ。
ディアリとカイロもいっしょなのかな?
もうすぐ王様に会える。どんな話から始めよう?


先生(別人?いいやそんなことはない!)はエジプトへ!?
いったいなんだっていうんだろう。
まさかオレたちに会いたくないなんて。
そんなことないですよねアールモア先生。
もちろんオレたちもエジプトへ行くぞ。
船が必要ならサンタレンでもらえるはず。
オレたちはサンタレンに貸しがあるからな。


なかなかエジプトへはたどり着けない。
なんだかだまされたみたいだけど工事現場で働くことになってしまった。
これは考えようによってはいいことかもしれない・・・などと
落ち着いてみようと思ったけどやっぱりだめだ!
だめだったらだめだ!先生!
忘れないうちに書いておこう。カイロさんからこっそり聞いた
ところではビゼルトの南東にテーベという町があって
そこがエジプトの首都だそうだ。


ディアリのことは忘れていた・・・。
ディアリへの手紙からすると王様はやはり
アールモア先生(今更違うなんて考えられない)だ。
先生はディアリを元の姿に戻せるのだろうか?
・・・オレたちは?


ヘラクレスがオリハルコンを見たという。
きっと9000年前の話なんだろうけど でもオレは少しでも
可能性があるのならそれに賭けてみたい。
アトランティスのことで何か聞けるかもしれないし
オリハルコンを探しているはずの先生に会えるかもしれない。


ヘラクレスが出ていった。
売り言葉に買い言葉でちょっと言い過ぎた。
それにしてもヘラクレスは9000年も待ってみたり
すぐ怒り出したりよくわからない奴だったな。


ギリシアの王様は子どもだ。
オリハルコンを見せてもらう約束で引き受けたこの原因探しだけど
本当は王様とオレの子どもたちが重なって見えたせいだ。
子どもを困らせちゃいけない。タクミもそのへんのオレの
気持ちを察してくれたのだろうか。
スパルタの人たちが臆病者になってしまった原因は
町の地下の訓練場にあるらしい。


子ども王はおなかをこわしたらしい。お大事に。
でも約束は約束だ。オリハルコンを見せてもらわなくては。
とりあえずアテネの病院へお見舞いにいくのがいいと思う。


いろいろあったけどいよいよオリハルコンと再会だ。
まあオリハルコンだという保証はどこにもないけれども
まずは見なくちゃ始まらない。ギリシアのお城へ!


オレの子どもたちが戦争へ!?これは現実か?
ペルシアへ行かなくちゃならない。
オレたちが行ったからって何かできるとは限らないけど
でもなんとかしなくちゃ。
言ってることがめちゃくちゃなのはわかってる。
すまない みんな。


パリスという女の子が仲間に加わった。
足手まといにならなければいいけど。
でも何だってわざわざ追いかけてきたりしたんだろう。
それはそうとペルシアへ行って戦争の原因を探りださなくては。
急がなくちゃならない。


戦争の原因はペルシアの王様がおかしくなったからみたいだ。
王様は別荘から帰ってきて変わってしまったそうだ。
別荘があやしい!その別荘はペルシアから南東の方角にある。


魔物を倒した。
戦争を止めることができたのだろうか?
ここでは確める方法がない。
死者の国 冥界・・・。オレが本来 来るはずだったところ。
早く地上に戻りたい。子どもたちは大丈夫だろうか?


オレは先生の研究を理解したような気がする。
人は死んでもレーテーの水を飲まなければ元の体に戻ることができる。
もちろん体が腐ったりせずにそのまま残っていなくてはならない。
体をしっかり保存するのがオリハルコンだ。
それが手に入らないためにディアリはあんな体になってしまったのだ。
オレたちのときは完璧だった。ただモイライがからんできたから
話がややこしくなってしまったんだ。


ディアリが冥界に残ることになった。元気でってのも変だな。
結局ディアリにはキチンと接することができなかった。
どうすればよかったのだろう。同情するのも失礼な気がしていたしな。
パリスの言葉が戻った。これは素直に良かったなって言える。
でもオレは褒めたり礼を言ったりするのがニガテなのだった。
さて ハデスに会って地上に帰してもらおう・・・
簡単にすむとは思ってないけどさ。


パリスはエピファーだった!
アールモア先生に研究をやめさせないと人間は
神様の怒りで滅んでしまうとか言ってる。
おまけにここはタルタロスで
どうやって出たらいいのかオレにはわからない。
タクミには15Dの貸しがある。
エピファーにオリハルコンを買うとき貸したんだ。
ああ オレ こんなときに何を思い出してる!
オレは混乱してる。オレはいつでも混乱している。


しばらく日記を忘れていた。危うくやめてしまうところだった。
オレたちはマケドニアに向かっている。アテネにアールモア先生が
現れてマケドニアに行ったそうだから。
先生は何を考えてるのだろう。
オレたちは先生を止めなくちゃならないのだけども
でもどうやって?殺す?
先生を殺すなんてひどすぎる。
それに先生はきっとオレたちと同じように不死身のはず・・・。


やっぱりアールモア先生だった。
でも以前の先生とは違う。
どうしたらいいんだよ!


ヘラクレスがアテネで待っているという。今更なんだろう。
何でもいいや。オレは今 何も考えたくないんだ。
タクミがうまくやってくれるさ。


ヘラクレスの話は複雑だった。オレたちが倒した魔物たちは
パンドラの箱から出てきたのだ。そしてパンドラの箱とは
オレたちの体が入っている箱だ。
ヘラクレスは魔物を封印するために箱を欲しがっている。
オレたちは箱までたどり着けば体を取り戻せる!
あきらめていた本当の自分!
あの箱はアトランティスと共に海の底。
海底を進む船がネアポリスにあるらしい。


スゴいぞ!!海底を進む船だぞ!!
と喜びもつかの間 ポセイドンに船を奪われてしまった。ひどすぎる!
おまけに一生海底で暮らせなんて言われてしまった。


パリス(ほんとはエピファーだけど。ややこしいな)が
ポセイドンをおだてたおかげで船を取り戻すことができた。
今度こそアトランティスへ!
でも海底は何も目印がないからどこにいるんだかわからなくなる。
これはきっと海の上を進んでだいたいこのへんだろうってところで
潜った方がいいってことだろうな。


アトランティスだ。しかし肝心の鉱山の入り口は
分厚い岩の層で覆われていて中に入ることができない。
ヘラクレスが突然アトラス様のことを言い出した。
なるほど。アトラス様なら鉱山の入り口を開くことができるかもしれない。
アールモア先生も同じことを考えている?
トロイの塔はそのため?
アトラス様が動けば空が落ちてくる?
どちらにしてもアトラス様のところへいかなくては。
ビゼルトの南。アトラス様はそんなところにいらっしゃるのか。


トロイからずっと考えていたことがある。
先生は本当にオレたちの知っているアールモア先生なんだろうか。
長い年月が先生を変えてしまったのだろうか。
ああ アトラス様。オレは今起きていることがよくわかりません。
オレは何をすればよいのですか?


以前ここに来たときにはあんな穴は開いていなかった。
穴の奥にはアトラス様がいらっしゃるのだろうか?
穴の入り口で頑張っていた女の子たちは何者?


アールモア先生がアトラス様に乗り移ってしまった。
空が落ちてくる!


アトランティスに知恵と知識をくださったアトラス様に
直接お言葉をかけられた。感激だ!
イヤ 感激しているひまはないんだ。
メデューサの首ってやつを手に入れなくては。
それは天界にあるらしい。どうやって天界へ?
時間がないぞ!
タクミ!ヘラクレス!なんとかしてくれ!


アトラシアの娘が絹の手綱をくれた。
これでペガサスという馬を呼び出して空高く舞い上がれば
天界へ行ける。高く高く舞い上がるんだ!
ところでアトラシアの人たちはアトランティスの
生き残りの子孫たちらしい。
ちゃんと生き残った人たちがいたんだな。なんだかうれしい。


メデューサの首を手に入れた。おまけにオレたちは
人間の未来の希望とやららしくて 人間の将来はオレたちに
かかっているなんて言われてしまった。
人間の未来なんて大げさなことを言われてもなあ。
ああ でも それはオレの子どもたちの未来でもあるわけだな。
そうか。うん。なんとしてもオレはやり遂げるぞ!
さあ アトラス様のところへ!


あんなことをしてよかったのかな?
アトラス様はオレたち アトランティス人にとっては
特別な神様だった。
それにアールモア先生もいっしょに石にしてしまった。
とても複雑な気持ちだ。
なあ タクミ。オレたち間違ってないよな。


パリス いやエピファー(面倒だからエピファーって書く)がまた
アトランティスへ行こうって言い出した。
それもいいだろう。何かわかるかもしれないからな。


ゼウスの涙というものがあればオリハルコン鉱山に入れるかもしれない。
ゼウスの涙についてはアテネに行けば何かわかるかもしれないということだ。
でも王様は子どもだから何も知らないだろう。大丈夫かな?
まあ歴史のある国だからいろんな記録があるに違いない。
お城の中をうろつくことになるのかな。


ゼウスの涙はオリハルコンをゼウス神殿の泉に浸して作るそうだ。
オリハルコンを手に入れるためにオリハルコンが必要なんて
ちょっと哲学的かもしれない。いや ただそれだけの話かな?
ちょっと暗示的な感じがしただけだ。
もっとゆっくり物事を深く考えてみたいな。
オレにはそういうことが結構あってるんじゃないかな。


王様がオリハルコンを貸してくれた。
ゼウス神殿の泉に浸せばゼウスの涙ができあがるはず。


ゼウスの涙だ。これでオリハルコン鉱山に入ることができるはず。
9000年前のギリシア兵と同じやり方ってのが気に入らないけど。
日記を読み返して思ったけど オレはだんだん変わってきたと思う。
旅を続けた影響だろうか?少し大人になってきたかな?
最近は初めの頃みたいに
タクミ!
どうしよう!
なんて書いていない。


鉱山の入り口が開いた!この奥底にはオレの体があるのだ。
無事だろうか?ああ もう不安と期待で頭の中がグシャグシャで
何も考えられない。
落ち着けプラトン!落ち着けったら落ち着け!わあ ダメだ!
タクミ!
どうしよう!
もうドキドキだ。
うっ。今ヘラクレスに見られてしまった。
あっ。ニヤッとしたな!すっかり心を見透かされた。
ふん!オレの気持ちなんかわからないくせに!


〜終わり〜

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