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 幻獣化したティナを助けに行くため西に旅するパーティ。途中、フィガロ城に立ち寄る。

マッシュ「なっつかしいな! 俺ちょっと城ん中見て回ってくるぜ」

 そういうとマッシュは城の中へと走っていった。

 夜、マッシュは王の間に現われる。

マッシュ「ふっ……変わらないな…この城も…」

 マッシュは王座に座る。

マッシュ「いや…ちがう…もうここには親父もおふくろもいない…もう誰も…あの日から…」
 


 〜〜〜回想〜〜〜 (BGM「coin song(運命のコイン)」へ)


……今晩が…… とうげ ……じゃの…… 

もし… ……で

ウ……ソ だ…… …そんな …… ……い …や

神官長さま…… …… … 王さま…… ……が

……マッシュ…… ……マッシュ……!!

…父上は きっと……

マッシュ「兄貴ィ……う う う ……」

エドガー「そうか 逝ってしまったか……父上…… 」

神官長「エドガー様こちらにいらしてたんですか? たった今、父上様が……フィガロをお二人にまかせると言う最後のお言葉を残して……」

マッシュ「ばかやろう! みんな…帝国が親父に毒をもったんだと噂している。
 かと思えば王位の話ばかり…誰も心の底から悲しんでるヤツはいない…俺達が生まれて母さんが死んだ時もきっと…」

神官長「そんな事は…」

マッシュ「ばあやだってそうさ!」

エドガー「マッシュ…」

マッシュ「帝国のやつら…許さない…!」

 マッシュは走って去っていく。

エドガー「ばあや。さがっててくれ」


 〜〜〜城の最上階にて〜〜〜


マッシュ「国を出よう! こんな争いごとばかりの国を出て自由に生きるんだ! 兄貴も王位なんていやだって言ってるじゃないか。」

エドガー「自由に……」

 エドガーはうつむく。

エドガー「でも…一度に二人の世継ぎを失ったらこの国は…? …父上は国をたのむ、と…」
 マッシュ、父上のくれたコインで決めよう。表がでたら、お前の勝ち。裏が出たら俺の勝ち。
 好きな道を選ぶ。恨みっこなしだぜ。いいだろ?」

エドガー「いくぜ…、そーら!」

 金のコインが空高く舞いあがる。


 〜〜〜回想終わり。再び現代の王座の間に戻る〜〜〜



エドガー「そして…お前は自由を選んだ」

 と言ってエドガーが現われる。

エドガー「10年か…あのチビがこんなにデッカくなっちまいやがって」

マッシュ「兄貴こそ国王様が板についてるぜ」

エドガー「マッシュよ……俺は…親父が恥じないような王か?」

マッシュ「きっと親父はあの世で鼻高々さ」

エドガー「10年か…。長かったな…」

マッシュ「…長かったな」

エドガー「二人とも大人になっちまったとこで一杯やるか。飲めよ。乾杯だ…親父に」

マッシュ「…おふくろに。そして…フィガロに」


神官長「マッシュ…大きくなって…。今でも思いだします。私を本気でおこったことを…
 あの時私は人間として大切な事を教えられた気がしました」

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