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熱血最強ゴウザウラーの第50話


拳一(ナレーション)「ゴウザウラーの発信基地を知った機械化帝国に、俺達の学校が機械にされてしまった。でも、俺達は何とか学校を元に戻すことに成功。合体した機械化帝国四天王をキングゴウザウラーでやっつけたんだけど、今度は宇宙から巨大なコードが襲い掛かってきた。遂に、機械化帝国との最後の戦いが始まるのか」

                   
                  いつまでも熱血最強!


拳一「あっ!」

機械神「フハハハハ」

金太「機械神!」

拳一「よーし、最後の決着を着けてやるぜ!」

機械神「バカめ!」

拳一「あっ!」

ワン「あれは」

五郎「エルドラン?」

ツー「そんな・・・」

教授「いいえ、あのエネルギー体の特徴はエルドランのものとは違います!あれはエルドランではありません!」

機械神「ザウラーズよ。この機械神自らを呼び寄せたお前達の力は誉めてやろう。だが、お前達に余を倒すことは出来ん!なぜならば、機械となった惑星や宇宙そのものが機械化帝国である。余こそがその全てである!」

拳一「キングランチャー!」

地面から別のコードが伸びてきて拘束される

拳一「し、しまった!」

そのコードは指令室内にも伸びていった

ボン、育代「うわーっ!」

五郎「うわっ!」

ワン「キャーッ!」

エリー「うわっ!」

拳一「何だ、うわっ!」

しのぶ「拳一!わーっ!」

浩美「うわーっ」

金太「何なんだよ、これは!」

洋二「う、動けない!」

メインコンピューター内にも入り込んでいった

拳一「離せ!離しやがれ!」

機械神「フハハハハ。この機械神に逆らいし罪、お前達に死よりも重い罰を与えてくれるわ!」

拳一「何だと!」

機械神「お前達は自らの手で地球を機械の星へと変えていくのだ!」

拳一「何だ、どういうことだ?キングゴウザウラーが勝手に動いていくぞ!」

逃げる市民や町中が次々機械に変わっていく

拳一「あーっ!」

ツー「あーっ!」

五郎「何てことを」

ワン「ひどい!」

高木先生「キングゴウザウラーが町を機械にしていく」

校長先生「みなさん、おやめなさい!」

中島先生「機械神のコードに操られているんだ」

武田長官「よし、戦車隊、砲撃開始!」

コードが切れないのはもちろん、あっさりと返り討ちに遭う

拳一「あーっ、長官!」

さらに機械化は進んでいく

拳一「やめろ!やめるんだキングゴウザウラー!」

エリー「この!この!この!何とかならないの!」

拳一「くっそー」
 
機械神「フハハハハ。全宇宙のためにも、この地球は機械となるべきなのだ!」

拳一「全宇宙のため?」

金太「一体どういうことだ?」

機械神「遥か昔、この地球より数千億光年の彼方に、お前達と同じく心を持った生命体が存在し、高度な文明を築いていたが、自らの愚かさ故に自らの文明を滅ぼしてしまった。そして、残された我々機械は同じ過ちを繰り返さぬために、ある結論を出したのだ!この全宇宙に存在する全生命体を抹殺し、全てを機械化すべきだという結論をな!」

拳一「バ、バカ言え!機械だけの世界なんて何が面白いんだ!」

教授「そうです!人間と機械は共存できるはずです!」

機械神「共存など有り得ぬわ!」

拳一「や、やめろ!やめてくれ、キングゴウザウラー!」

機械化の被害はザウラーズの身内にも

浩美「母さん!」

しのぶ「嫌あ!」

拳一「父ちゃん!母ちゃん!くっ・・・」

機械神「全宇宙は我が鋼鉄の秩序に従うのだ!フハハハハハハ」

拳一はレバーに手を伸ばそうとするが

拳一「ダ、ダメだ」

女の子「諦めないで!」

拳一「えっ?」

女の子「頑張って、キングゴウザウラー!」

拳一の父「拳一、負けるんじゃねえぞ!」

拳一の母「そうだよ、諦めないでおくれ!」

女性市民「そうよ、諦めないで!」

機械にされても尚、心は失っていなかった

機械神「な、何と!機械になっても人間としての心を失っていないと言うのか!」

拳一「そ、そうだな。諦めるもんか!例え地球が機械の星になったって、例え宇宙が機械だらけになったって、お前になんか負けるもんか!」

機械神「何!」

金太「俺だって、柔道の黒帯を取るまで諦めないぞ!」

洋二「僕だって、やっと私立中学に合格できたんだ!こんな所で負けられるもんか!」

浩美「僕も負けない!」

しのぶ「私も負けないわ!」

チョビ「オイラだって!」

エリー「私だって負けないわよ!」

五郎「このまま地球を機械の星になんかさせるもんか!」

ワン「そうよ!そうよ!」

拳一「行くぜ、みんな!」

金太「おう!」

洋二「おう!」

浩美、しのぶ「おう!」

五郎「動力室!エネルギー出力フルパワーだ!」

ボン「了解!」

春枝「了解!」

拘束を破り、自由になったが吹っ飛んでしまう

機械神「ん?な、何だ?」

拳一「あ、あれは?」

機械神「き、貴様は!」

ワン「わーっ」

五郎「エルドラン!」

ツー「エルドランだ!」

エルドラン「子供達よ!心ある命の力、受け取るが良い!」

拳一「何だ?」

校長先生「わ、私の学校がどうなってしまうの?」

拳一「一体何が始まるんだ?」

拳一、金太、洋二「うわーっ!」

校舎全体が合体パーツに変わっていった

中島先生「校舎がキングゴウザウラーに合体していく」

拳一「な、何だこりゃ?」

しのぶ「大きくなっちゃった」

教授「多分これはエルドランが与えてくれた究極のロボットです!」

クーコ「究極のロボット?」

教授「名付けて超熱血最強ロボット、ガクエンガー!」

拳一「ガクエンガー?よーし、このガクエンガーで機械化帝国をやっつけてやる!」

機械神「おのれ、人間共め!まだ逆らうか!」

ミサイルを発射する

拳一「すっげえや!キングランチャーより威力があるぜ!」

カウンターを仕掛けてきた

拳一「何?うわーっ!」

機械神「フハハハハ」

機械神は宇宙空間に移動して

機械神「人間共よ、機械化帝国にとって貴様らのように危険な存在は地球と共にこの宇宙から消えてなくなるが良い!」

教授「あーっ、大変です!月が軌道を変えて地球に向かってきます!」

エリー「何ですって!」

教授「このままでは月は地球にぶつかってしまいます!」

ワン「そ、そんなことになったら」

五郎「月も地球も粉々になるぞ!」

洋二「地球が粉々に?」

金太「機械神め!俺達を機械化するより、もっと簡単な方法を選んだってわけか!」

しのぶ「教授、月を止める方法は何か無いの?」

拳一「このガクエンガーで月を押し戻すわけには行かないのかよ?」

教授「ダメです。今、月は機械神の思うままに動かされています。月を元の姿に戻しでもしない限りその軌道は変えられないでしょう!」

エリー「防衛隊の作った、物質復元装置がもっと強力だったら何とかなったのに」

教授「そうか!」

エリー「え?」

教授「それです!物質復元装置を使って月を元の姿に戻せばいいんです!」

エリー「でも、あれって一度に半径20m分しか元に戻せないんでしょう?月なんか相手にしてたら100年かかっちゃうわよ」

教授「普通にやればそうです。が、もしもそれをパワーアップすることが出来れば」

クーコ「パワーアップ?」

教授「このガクエンガーのエネルギーを使えば、物質復元装置のパワーアップが可能です!」

洋二「そうか!そうすれば月をすぐ元に戻せるかも」

拳一「よし、やってみようぜ!」

教授「但し!」

拳一、洋二「え?」

教授「成功する確率はかなり低いと思います。物質復元装置をどれくらいパワーアップできるか分かりません。それがガクエンガーの強力なエネルギーにどこまで耐えられるのかも分かりません。それにもしこの作戦が失敗したら私達は月と地球の間で押し潰されてしまうかもしれないのです」

拳一「教授、らしくねえぜ!」

教授、クーコ「え?」

拳一「いつもの教授みたいに胸を叩いて「お任せを!」って言えばいいじゃんか!」

教授「ですが、今回だけは・・・」

エリー「でも、それしか地球を救う方法は無いんでしょ、教授?」

教授「は、はい」

エリー「だったらやってみようよ!」

結花「そうよ!失敗を恐れていたら何も出来ないもん!」

チョビ「やろうぜ教授!みんなの力をあわせてさ!」

教授「でも、自信が」

秀三「びびることないって!俺達みんながついているんだぜ、教授!」

金太「このままじゃ、機械にされた人々や町を元の姿に戻せないしな」

洋二「卒業も出来なくなっちゃうしね」

拳一「そうそう、諦めるのはまだ早いって!」

教授「みなさん。分かりました!みんなでやりましょう!」

一同「おう!」

拳一「よし、そうと決まったら早速行動開始だ!」

物質復元装置を中に入れ、教授と秀三が繋ぎこみに回る

拳一「教授!出来るだけ早く繋いでくれよ!」

教授「お任せを!」

拳一「そう来なくっちゃ!行くぜ!」

機械神「フハハハハ」

拳一「機械神!」

機械神「最期のときが来たようだな。行くぞ人間共!」

機械兵が無限に襲い掛かってくる

金太「拳一、後ろだ!」

拳一「何!うわーっ!」

教授、秀三「うわーっ!」

しのぶ「教授、まだ終わらないの?」

教授「もう少し待ってください!」

拳一「ダメだ。これじゃきりがねえ!教授、まだか?」

秀三「もう少しだ。あんまり焦らすなよ!」

拳一「うわーっ!」

指令室内「うわーっ!」

教授「わーっ!」

秀三「大丈夫か、教授!」

教授「平気です!後これさえ繋げば終わりです!」

繋ぎこみが終わった

教授「よし、接続完了!発射準備に入ってください!」

金太「待ってました!」

拳一「よし、エネルギー充填開始だ!」

洋二「物質復元装置、作動!」

春枝「エネルギー増幅装置、作動!」

五郎「エネルギー増幅75%!尚も上昇中!」

教授「圧力臨界点まで後10秒!10、9、8、7」

機械神「おのれ小癪な!」

拳一「うわーっ!やられるか!」

五郎「エネルギー充填100%!今だ、拳一!」

拳一「よし、行くぜ機械神!」

機械神「ん、こ、これは!おのれ人間共め!これしきの、これしきのことで!」

機械にされた太陽系が元に戻っていった

拳一「やった!」

ワン「私達勝ったのね!」

五郎「そうさ!」

ツー「わーい、勝った、勝った!」

教授「やった、やりましたね!」

秀三「俺達勝ったんだ!」

月を元の軌道に戻しに行った

中島先生「おお、月が、月が遠ざかっていく」

金太「やれやれ、これで任務完了ってわけだな」

拳一「ああ。そんじゃ地球へ帰るとするか」

月面から手が伸びてきた

拳一「うわーっ!何だ?」

機械神は生きていた

機械神「フハハハハ。機械化帝国は不滅なのだ!貴様らごとき下等な生き物にやられるものか!」

金太「機械神!」

拳一「そんなバカな!」

洋二「生きていたのか!」

機械神「フハハハハ。所詮、貴様らのような心を持つ生き物は欠点しか持っておらぬ。鋼鉄の秩序にとっては不要の存在なのだ!死ね!」

拳一、浩美、しのぶ、金太、洋二「うわーっ!」

拳一「そんなこと・・・そんなことあるもんか!」

機械神「うおっ」

拳一「やい、機械神!確かに俺達は欠点だらけかもしれない。だけどな!」

機械神「おのれ!」

拳一「たとえ欠点だらけでも心があれば、その心に温かい血が通っていれば、その血を熱く燃やすことが出来るんだ!」

機械神「くっ、まだ倒れぬか!ならばこれで!」

拳一「だから俺達は熱血最強なんだ!」

機械神「何?」

拳一「ザウラーキングフィニッシュ!」

機械神「バ、バカな!愚かで不完全な人間共に我が鋼鉄の秩序は打ち砕かれるというのか!うぉーっ!」

拳一「熱血最強キングゴウザウラー!」

機械神は宇宙の藻屑となった

拳一「どうだ!今度こそやったか?」

教授「少々お待ちを、今調べてます・・・間違いない!間違いありません!機械化帝国の反応は完全に消え去りました!」

エリー「バンザーイ!私達の勝ちよ!」

五郎「遂にやったな!」

ワン「今度こそ勝ったのね!」

チョビ「やったぜ!見たか、こん畜生!」

しのぶ「やったね、やったんだね」

浩美「うん!僕達地球を守り抜いたんだ!」

洋二「やったぜ。これで無事に卒業できるんだね」

拳一「ああ」

金太「何だよ洋二、お前泣いてんのか?」

拳一「父ちゃん、母ちゃん、俺達、とうとう機械化帝国を追っ払ったぜ」

街や人も完全に元に戻っていた

そしてキングゴウザウラーも地球上に帰還した

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