シリアスがサイバーデスギャリガンと1つになるために水槽の中に入ろうとしていた。

タクヤ「シリアス!!」

カズキ「やめろ!　そこに入ったらお前はもうおしまいだ!!」

キャプテンシャーク「うお―――っ!!」

戦艦モードのキャプテンシャークがデスギャリガン内に突入。

船長「どこだシリアス!　お子たち!!」

タクヤ「畜生!!」

轟音。

タクヤたち「うわっ!!」

キャプテンシャークが突入したのだ。

タクヤ「キャプテンシャーク……」

そこから船長が出てくる。

船長「シリアス!!」

シリアスは水槽の中に落ちる。

タクヤたち「ああっ!!」

船長「あっ!」

水槽の中のコードがシリアスを結ぶ。

船長「弟よ……」

タクヤ「バカヤロ―――!!」

マーチャンダイジングから恒星間弾道弾・デスマルクが発射されろうとしている。

兵士「恒星間弾道弾デスマルク、発射……」

デスマルクが発射。

 

本当のエナジー

 

サル2匹「何だあれは!?」

いろいろな星の住人たちがデスマルクを見上げていた。

皇帝「恒星間弾道弾デスマルクは全てを破壊する。レジェンドラの勇者たち……彼らが主と崇める幼子たち……そして、憎むべき我が子を」

レジェンドラ

レジェンドラ王「大いなる邪悪……あの子たちに近づいている」

戦場

ゴルドラン「何!?」

アドベンジャー「こ、これは……」

デスギャリガンのビームが勇者たちに浴びせられる。

一同「うわああ―――っ!!」

ゴルドラン「主たちが中にいるのだ……なんとしても助け出さねば……」

デスギャリガンのパンチが炸裂。

アドベンジャー・シルバリオン「うわああ―――っ!!」

レオンカイザー「アドベンジャー、ゴッドシルバリオン!!」

デスギャリガンの猛攻が続く。

ゴルドラン・シルバリオン「うわああ―――っ!!」

デスギャリガン内

タクヤ「シリアス!　目を開けるんだ!!」

ダイ「もう戦うのやめようよ!!」

カズキ「今やめないと、お前もダメになっちまうんだぞ!?」

タクヤ「シリアス!!」

船長「し、シリアス……」

カーネル「もはやこのような結果を招くとは……」

シャランラ「あの子……なんだか寂しそうですわ……」

キャプテンシャーク「ええい、埒開かねぇ!!」

キャプテンシャークが水槽の前に近づく。

タクヤたち「キャプテンシャーク……」

キャプテンシャーク「こうなったら力ずくでやるしかねぇぜ!!」

すると壁からレーザーが発射。

キャプテンシャーク「何!?」

タクヤたち「うわああっ!!」

タクヤたちの縦となって攻撃を食らう。

キャプテンシャーク「うわああ―――っ!!」

船長「キャプテン!!」

カーネル「あ、危ない……」

レーザーが他にも発射。

タクヤたち「早くこっちへ!!」

船長たちはキャプテンシャークの下に移動。

しかし、キャプテンシャークは長持ちしない。

シャランラ「このままでは海賊さんが……」

タクヤ「やめろシリアス!　やめてくれ!!」

キャプテンシャーク「うわああ……」

船長「シリアス……」

カーネル「船長……」

船長「キャプテン!　退却するぞ!!」

キャプテンシャーク「だけどよ、船長……うわっ!!」

船長「主の命令だ!　発してくれ……」

キャプテンシャーク「あいやいさ……」

タクヤたちがキャプテンシャークの胸の口に乗り込む。

キャプテンシャーク「チェーンジ!!」

キャプテンシャークが戦艦モードに変形。

船長「脱出だ!!」

キャプテンシャーク「あいやいさー!!」

キャプテンシャークは飛び去る。

戦場では、デスギャリガンの攻撃に苦戦するスカイゴルドラン。

ゴルドラン「くそぉ。歯が立たない……」

後ろからレオンカイザーたちがデスギャリガンを追いかける。

デスギャリガン内

シャランラ「あーっ!　あれを見てですわ!!」

出口が塞がれようとしている。

カズキ「こいつ、再生してやがる……」

タクヤ「なら巻き戻しもできるのか!?」

ダイ「タクヤ君!!」

船長「キャプテン!!」

キャプテンシャーク「皆まで言うな!!」

キャプテンシャークは何とか間一髪脱出成功。

しかし、前方には岩だらけだった。

キャプテンシャークはスラスラと交わす。

デスギャリガンのビームが隕石を破壊。

レジェンドラ王「あなたたちの仲間が……心を閉ざしてしまいました。人の心は、宇宙よりも深く広い……彼の心を救うことが、あなたたちのとって、最後の試練となるでしょう。急ぐのです……大いなるゾーンが、もうすぐ解き放たれようとしています」

デスマルクはすでに4つの星を通過。

デスギャリガンの猛攻は続く。

タクヤ「くそぉ……シリアスの奴、一体どうするつもりなんだ!?」

船長「シリアスは全てを滅ぼすつもりなのだ……」

タクヤたち「え?」

船長「自分の運命を狂わせた、レジェンドラもろとも全てを……」

ゴルドラン「それはならん!　我々の使命は、レジェンドラを守ること。みんな、断じて奴を生かしてはならない!!」

レオンカイザー「いかにも……」

シルバリオン「この命に代えても!!」

アドベンジャー「レジェンドラは守りぬく!」

ゴルドラン「よし!　みんな行くぞ!!」

タクヤ「ちょっと待った!!　オイラたちをもう一度デスギャリガンの中へ連れて行ってくれ……」

ダイ「僕たち、何とかシリアスを助けたいんだ!!」

カズキ「デスギャリガンを止めるには、それが1番手っ取り早いからな!」

ゴルドラン「しかし……主よ」

タクヤ「なあ、頼むよ。レジェンドラを守るのも大切だけど、オイラたちにはシリアスだって大切なんだ!!　あいつだって、なんだかんだ言っても一緒に旅してきた仲間なんだから……」

ゴルドラン「主よ……」

船長「お子たち……そこまでシリアスのことを。その熱き思いに決心したぞ!!」

シャランラ「シャラ?」

船長「今まで隠していたが、この宇宙海賊イーター・イーザックは、誰あろう……」

船長が変装を解いてワルターの姿になる。

ワルター「ワルター・ワルザックその人だったのだ!!」

タクヤ「知ってた……」

タクヤの一言にこけるワルター。

シャランラ「シャッビーン!　シャランラ超ビックシ……」

タクヤたちもこける。

タクヤ「気づいとらんかったんかい!!」

シャランラ「はいシャラ……どうりで船長様に心引かれると思いましたわ……道ならぬ恋に身を焦がす愛の堕天使になったらどうしましょうなんて……心配して損しちゃいましたわ!!」

タクヤ「……」

カズキ「信じらんねぇぜ……ったく」

ダイ「最終回近いのにすっごいボケ……」

ワルター「楽しい奴だろうなぁ……」

タクヤたち「ん?」

ワルター「シリアスと、こんなときが過ごせたなら……」

カーネル「若……」

タクヤ「……ゴルドラン!」

ゴルドラン「主の気持ちはよくわかった。ならば、行こう……」

レオンカイザー「主よ。グレートゴルドランへの合体命令を……」

タクヤたち「うん!」

タクヤ「合体!」

一同「グレートゴルドラン!!」

ゴルドラン「黄金獣合体!　グレートゴルドラン!!　さあ、主たちよ。私の中へ……」

タクヤ「よっしゃ!!」

グレートゴルドランはタクヤたちを自分の体内に入れる。

ゴルドラン「アドベンジャー、ゴッドシルバリオン! 行くぞ!!」

2人「おう!!」

キャプテンシャーク「船長、俺たちも行くぜ!」

ワルター「おうよキャプテン!　シャランラ……ついて来てくれるか!?」

シャランラ「もちろんですわ……」

ワルター「この戦いだけでなく、死ぬまで私について来てくれるか!?」

シャランラ「はい!　ワルター様―――!!」

シャランラがワルターの元に駆ける。

ワルター「シャランラ……」

しかし、ワルターはどういうわけかシャランラの顔を押さえ込む。

シャランラ「ワルター様……どういうことですの!?」

ワルター「すまぬ……この格好に戻ると、つい……」

カーネル「若ったらもう……」

キャプテンシャーク「バカやってねぇでさっさと行くぜ!!　チェーンジ!!」

キャプテンシャークがロボットモードに変形。

勇者たちがデスギャリガンに突き進む。

一同「うおおお―――っ!!」

デスギャリガンは再び砲撃を繰り出す。

一同「ぐおおっ!!」

レジェンドラオう「急ぐのです……冒険者たちよ。大いなるゾーンを解き放たれる前に、気づくのです……本当の力」

デスマルクは4つの星を通り過ぎる。

皇帝「もうすぐだ……裁きの時が、もうすぐ訪れる……」

戦場

タクヤ「待ってろよ……狼少年!」

ワルター「今すぐ助けてやるからな!」

砲撃がゴッドシルバリオンに当たる。

カズキ「ゴッドシルバリオン!!」

アドベンジャーもやられる。

ダイ「アドベンジャー!!」

シルバリオン「何のこれしき……」

アドベンジャー「負けるもんか!!」

タクヤ「行くぜ!!」

ゴルドラン「うおおお―――っ!!」

レジェンドラ王「私が勇者たちに心を与えたのは、人に心があるからです……心と心の間に生まれるエナジー。それを手にすることに、星なる旅の目的です……今こそ、今こそそれを手にするのです」

戦場

デスギャリガンの砲撃が続く。

アドベンジャーとゴッドシルバリオンが岩にぶつかる。

タクヤ「ウキー!　シリアスの奴、こっちの気も知らないで……」

ワルター「起こらないでやってくれ……」

タクヤたち「え?」

ワルター「あいつは恐れているんだ……これ以上傷つくことを。だから、ああして人を傷つけている……あいつは人一倍傷つくことを恐れていた。だから、知識を高めて人の上に立とうとした……人一倍愛を失いたくないから、誰も愛想としなかった。人一倍1人ぼっちがいやだったから……それで、孤独を選んだんだ。そんなあいつは、かつての私の姿でもある……お前たちに出会わなければ、私とて」

タクヤ「ワルター……」

ワルター「私も父に捨てられた時だってこうした……今のあいつの気持ちは、私には痛いほどわかるのだ……」

マーチャンダイジング

兵士「デスマルク、レジェンドラの方に到達します」

デスマルクはレジェンドラの門に引っかかるが、何とかそれを越えてしまう。

皇帝「シリアスよ……お前の送ったデータのおかげでレジェンドラの門とて我ら我らが脅威ではない……」

戦場では、デスギャリガンの砲撃に苦戦する勇者たち。

皇帝「おまえと兄は道を誤った……ワルザック帝にあって絶対の存在はこの私のみ……お前たちは私の人間として、言われたとおりに行って折ればよかったのだ……私が求めれば、全てを受け入れ、私の花にも残れない……それがお前たちの生きる道だった。だが、私に心を求めるなら死ね!　死んでしまえ!!」

戦場

ゴルドランたちはすでに力尽きていた。

タクヤ「くそぉ!　なんて奴だ!!」

するとデスギャリガンはどこかに向かい始める。

ワルター「いかん!　奴はレジェンドラに向かうつもりだ!!」

ゴルドラン「何!?　そうはさせるものか!!」

勇者たちが後を追う。

ゴルドラン「うお―――っ!!」

デスギャリガンは後ろからミサイルを発射。

勇者たち「うおおお―――っ!!」

タクヤたち「ううっ!」

ワルター「ぐっ……」

キャプテンシャーク「でやああ―――っ!!」

シルバリオン「ぐおおお―――っ!!」

アドベンジャー「ぐあああ―――っ!!」

ゴルドラン「ぬおおお―――っ!!」

タクヤ「くそぉ!　このままじゃ……!!」

ダイ「あれ……!!」

ダイの指差した先にはレジェンドラが見えていた。

ワルター「レジェンドラ!!」

シルバリオン「このままでは奴は、レジェンドラに到達してしまうぞ……うわっ!!」

アドベンジャー「グレートゴルドラン!　私たちを縦にして、奴の体内に突入するんだ!!」

グレートゴルドラン「しかし……」

キャプテンシャーク「それしか手はなさそうだぜ!!」

ワルター「もはやそれしか方法はない!」

ゴルドラン「主よ……」

タクヤ「とっくに覚悟は出来てるって!!」

ワルター「タクヤ……弟を、頼む……」

タクヤ「ワルター……」

カーネル「若君……」

シャランラ「ワルター様……」

タクヤ「わかったぜ……」

ワルター「ありがとう……」

キャプテンシャーク「よーし、行くぜ!!」

勇者たち「おう!!」

シルバリオン「うおおっ!!」

カズキ「待ってろ!　シリアス!!」

アドベンジャー「でやああっ!!」

ダイ「今助けてあげるから!!」

キャプテンシャーク「やああっ!!」

カーネル「目覚めのときですぞ。シリアス様!!」

シャランラ「義理の弟として可愛がるわ……」

ワルター「シリアス!　聞こえるか!?　みんなの心が……勇気を出して、自分の弱さを認めるのだ!!　この私のように。シリアスよ……私はお前を愛している!　愛してやまぬぞ!!」

レジェンドラ王「本当の力……」

キャプテンシャーク「うおおおっ!!」

シルバリオン「おおおっ!!」

アドベンジャー「ぬおおっ!!」

ゴルドラン「でやああっ!!」

グレートゴルドランたちの体が輝き始める。

タクヤ「な、何だこの光は!?」

ワルター「これは、この前の……」

レジェンドラ王「人と注射は心を合わせた。黄金の力は解き放たれる……冒険と富にした者のみが、この力を得ることが出来る……あなたたちは誠の冒険者。そして、誠の勇者……」

キャプテンシャーク「グレートゴルドラン、今だ!!」

ゴルドラン「心得た!!」

タクヤ「行け―――!!」

グレートゴルドランがデスギャリガンに突入。

壁のレーザーが発射。

しかし、全て跳ね返される。

タクヤ「グレートゴルドラン!　シリアスを……」

ゴルドラン「うん……」

グレートゴルドランは水槽のガラスを割る。

それによってデスギャリガンが止まる。

キャプテンシャーク「動きが止まった……」

キャプテンシャークたちの輝きも消える。

ワルター「シリアス……」

デスギャリガン内

シリアスが目を覚ます。

タクヤ「おいっす!」

シリアスは3人から離れようとする。

タクヤ「大丈夫。心配すんなって!　みんなで力を合わせて迎えに来たんだぜ。もう駄々こねてねぇでさぁ……オイラたちの子分になれよ!　楽しいこといっぱい教えちゃうぜ!!」

カズキ「悪いようにはしないからさ……」

ダイ「ワルターも待ってるしさ」

タクヤ「一緒にレジェンドラに行こうよ……ね、ね、ね!」

シリアスが動揺し始める。

タクヤ「お、受けた!?　あら……」

シリアス「ありがとう……」

タクヤたち「え?」

シリアス「ありがとう……ありがとう……本当にありがとう!　うわああ―――っ!!」

シリアスは涙ながらにタクヤに抱きつく。

ゴルドラン「主よ……私は君たちが主であることを、本当に誇りに思うぞ」

タクヤ「うん……」

デスギャリガンの外

ワルター「シリアス……」

シリアス「兄、上……」

照れるシリアス。

タクヤ「照れてどうすんだよ!　兄弟だろ!?」

ワルター「シリアス……」

シリアス「兄上!」

ワルター「シリアス!!」

ゴルドラン「何だあれは!?」

宇宙の彼方からデスマルクが飛来。

ワルター「あれは……恒星間弾道弾デスマルク!!」

タクヤ「何!?」

カーネル「ま、まさか……」

ワルター「父上……全てを滅ぼすおつもりか!?」

マーチャンダイジング

皇帝「私に従わぬ者は死ね……今こそ裁きの時だ!」

レジェンドラを目の前にタクヤたちにデスマルクが、最大の危機が迫る。

 

(続く)

 

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