戻る TOPへ

勇者王ガオガイガーの第48話
 

最強勇者ロボ軍団の総攻撃により、Zマスターを追い詰める。

強龍神「ジャオダンジィ!!」

マイク「ソリタリーウェーブ!!」

幻竜神「うおお―――っ!!」

ボルフォッグ「大回転大魔弾!!」

ガオガイガー「ゴルディオンハンマー!!」

トモロ「ザ・パワー全開!」

キングジェイダー「うおお―――っ!!」

ナレーション「最強勇者ロボ軍団の、決死の戦いにより、Zマスターはついに敗れ去った」

Zマスターが大爆発。

キングジェイダー、戒道は爆発に飲み込まれていく。

ナレーション「全宇宙は、救われたのだ……」

緑の空間に包まれるロボ軍団。

護「僕、わかったよ。Gストーンの本当の使い方が……2つの力を1つに!」

護はガオガイガーのヘルアンドへヴンと同じポーズをとる。

護「ゲル・ギル・ガンゴー・グオ……ウィータ!!」

護の光により核が粒となってそれぞれの星に散乱する。

ガオガイガー「俺たちは勝った……カイン、そしてザ・パワーの力を借りて。それに……ありがとう。父さん、母さん……俺たちにも原種にも、ザ・パワーは、制御することに出来ないものだった……もう、二度とあの力を使うことはない。さらば木星……さらばジェイ14の戦士たち」
 

number.48
 

アマテラス

倒れた命が目を覚ます。

凱「気がついたか!? 命……」

命「私……」

凱「だいぶ疲れが溜まってたようだな……」

すると凱が命を持ち上げる。

凱「いい物を見せてやるよ」

凱はコックピットにやってくる。

命「あっ……」

モニターに映っているのはなんと地球だった。

護「わっはー! もうすぐ地球のみんなに会えるんだね……」

大河「帰ってきたな……」

火麻「長い道のりだったぜ」

大河「まずは、熱いシャワーに冷たいホッティだな」

火麻「それより本物の金シャリを腹いっぱい食いてぇ……」

護「僕は、お母さんにトロピカルハンバーグ作ってもらうんだ!」

スワン「Oh! 私も食べたいデス!」

護「いいよ。手伝ってくれるんでしょ!?」

スワン「Oh……私、クッキング苦手です……」

一同「ハハハハ!」

アナウンサー「皆さん、ご覧ください! 地球防衛勇者隊ガッツィ・ギャラくシー・ガード、すなわちGGGが、今ここに勝利の凱旋を果たしました……地球外地生体・ゾンダリアンの地球進行を阻止し、今また、はるか遠くの木星で恐るべき機界31原種を見事撃退したGGG。彼らの、限りない結城とゆるぎない使命感に心から拍手を送ろうではありませんか! お帰りなさいGG G。ありがとうGGG!!」

護を家に送ったマイクは飛び去ろうとする。

マイク「グッバイ、マイフレンド!!」

護は駆け足で家に戻る。

そこには父・勇と母・愛が待っていた。

勇「お帰り。護……」

護「ただいま。お父さん、お母さん……」

勇「わっはー!!」

護「わっはー!!」

勇「護……」

愛「お帰りなさい」

護「ただいま! ただいまー!!」

3人で回る護たち一家。

夕暮れ

護と華が夕日を見ていた。

華は顔を赤めていた。

それは護とて同じだった。

オービットベース

マイクがコードに絡まられていた。

マイク「oh no!! マイクは護と遊びたかったんだもんね!! オーバーホールなんてノーサンキューだもんね!!」

雷龍「ほんとほんと。その通り」

風龍「それは違うよ。雷龍……」

氷竜「そう。いついかなる時でも備えは万全にしておく……それが勇者というものだ」

雷龍「わ、わかってらい!」

マイク「マイクもだもんね……」

炎竜「それにしても、みんな、頑張ったよな!!」

ボルフォッグ「ええ。厳しい戦いの連続でした……」

ゴルディーマーヴ「割れながら、感心するぜ」

氷竜「機界四天王プリマーダ、ポロネズ……」

機界四天王のプリマーダ・ポロネズ。

超竜神が東京で勝利した相手だ。

炎竜「あいつ、むちゃくちゃ手強かったぜ……」

ボルフォッグ「私は機界四天王・ペンチノン。何度も戦いを繰り広げました……」

機界四天王・ペンチノン。

ビッグボルフォッグが勝利した相手でその招待はジェイアークのコンピューター・トモロ0117に生まれ変わる。

ゴルディーマーヴ「確かあいつは、ジェイアークのコンピューターに生まれ変わったんだよな……」

ボルフォッグ「はい。かけがえのない友人でした……」

マイク「ヘイ! マイクの活躍を忘れてもらっちゃ困るもんねぇ……」

量産型マイクが原種を倒すときの記憶が甦る。

マイク「天国のマイブラザーズ、安らかに眠ってほしいもんねぇ……」

ZX-05 脊髄原種。

撃龍神が勝利した相手だ。

風龍「あの戦いで、僕たちは学んだ……」

雷龍「戦術目的の第1位は、人命尊重だってことをな! それを教えてくれたのが氷竜先輩と……」

風龍「炎竜先輩だった」

氷竜「そして、私たちの暑き信頼は……」

炎竜「驚異のシンメトリカルドッキングを成し遂げたんだ!」

その脅威のシンメトリカルドッキングによって幻竜神、強龍神が誕生した。

ゴルディーマーヴ「まあ、なんだかんだ行っても敵にとどめを刺すのは俺様に決まってるよな! やっぱり、この俺様が最強か!? ナッハッハ!」

マイク「oh! それはガオガイガーのおかげだもんね!!」

ゴルディーマーヴ「ん? なんか言ったか!?」

マイク「本当のことを言っただけだもんね」

ゴルディーマーヴ「お前、ケンカ売ってるのか!?」

マイク「今なら特別、3割引で売ってあげるもんねぇ……」

ゴルディーマーヴ「こ、このぉ……俺様と勝負だ! ヤンキーボルト!!」

マイク「oh! 受けて立つもんね。この薄らとんかち!」

ゴルディーマーヴ「大体お前には人格に問題があるんだ!!」

マイク「oh! それはこっちのセリフだもんねぇ!」

地球では、凱たちが獅子王博士の墓参りに来ていた。

雷牙は墓に博士が履いていたジェットブーツを置く。

雷牙「忘れ物を届けに来てやったぞ。全く、僕ちゃんより先に逝っちゃうとは……気の早い奴だ」

スワンが手に持っているのは博士の遺影だった。

凱「父さん……母さん……そのうちまた、木星に会いに行くからな」

鐘が鳴る。

雷牙「さて、寿司でもつまみにいくか……」

命「すいません。私、うちの墓に寄ってきます」

凱「ああ、俺も行くよ……」

護「じゃあ、僕も」

火麻「おおっと!」

火麻が護を持ち上げる。

火麻「気が利かねぇな……」

スワン「2人だけにしてあげるデス」

護「ちぇっ……」

別の墓で墓参りをする凱と命。

命「あれから、もう3年も経つんだね……」

凱「ああ……」

3年前の回想

EI-01が凱の乗るスペースシャトルに激突。

その後、地球に飛来。

命は火事になる家に取り残される。

命「お父さん、お父さん……ゴホッ! お母さん、お父さん!」

炎の向こうに何かがうじゃうじゃしていた。

「心弱き者どもよ……」

命「何!? ゴホッ!」

命が力尽きる。

命「もうダメ。動けない……凱……」

現在

凱「だが、悪夢は終わったんだ。今度こそ本当に……」

その後2人は、海の見える木下で空を見上げていた。

命「あっ! 流れ星……」

凱「ギャレオリア彗星だよ。8年ぶりかな……地球に接近するのは」

命「思い出した。宇宙飛行士になるって言う凱の夢、あの彗星を見ながら聞いたんだよ……この場所で」

凱「そういえば、選抜試験の日に終わったんだよな。これ……」

凱が持っているのは命の幼い頃の写真のペンダントだった。

凱「俺がここまで無事でいられたのも、このお守りのおかげだ……」

命「ううん。私のほうこそ、凱が帰って来てくれるなら、生きる勇気を取り戻せた」

凱「あっ……」

命「そうだ。地球外知生体をやっつけるまではって思ってたけど……今なら堂々と渡せるね。ずっと大事にしまっておいたんだ……」

命は1通の紙を取り出す。

命「ここに書いてある気持ち、今でも……ううん、ずっとこれからも変わらないから」

凱「ありがとう……」

凱は手紙を受け取る。

命「凱……」

凱「ん?」

命「これから先も、ずっとそばにいていいかな!? 私、もう帰る場所ないから」

凱「命……」

すると命が急に倒れだす。

凱が命を受け止める。

凱「命!? 命! 命―――!!」

オービットベース・メディカルルーム

命が休んでいた。

凱「特に以上はないってさ。疲れが出たんだろう……命には苦労のかけっぱなしだったからな」

命「ごめんね。凱……」

凱が命に手に触れる。

命「凱の手、あったかい……」

凱「え? でも、俺の手は……」

命「ううん。伝わってくるよ……宇宙で1番の温もりが」

凱の手を握る命。

天海家

護たち一家がアルバムを見ていた。

護「楽しかったね。ウォーターポリス」

愛「またみんなで行けるといいわね……」

勇「春休みに、またどこか行こうか」

護「そうだね。もうゾンダーも出ることもないし……」

愛「そうね」

勇「もし出てきたとしても、ガオガイガーがやっつけてくれるさ……」

護「あはは……あっ」

開いた写真は箱根の温泉旅館だった。

護「箱根の温泉のときも、ゾンダーに邪魔されたんだよね!?」

それは、護が勇と愛の実の子供じゃないことに気づいたときだった。

護「お父さん、お母さん……」

愛「なーに!?」

護「あ、ありがとう……」

護は顔を赤める。

護「じゃあ、僕、もう寝るね。明日、遠足だから……」

護が部屋に戻ると、またでてくる。

護「そうだ、忘れてた。お休みなさい!」

勇・愛「お休みー!」

愛「ウフフフ……」

勇「護、成長したな……」

愛「ええ……自慢の息子ね。護ちゃん」

夜空が光っていた。

護「なんだろう!? 嫌な、予感……? 気のせいかな」

翌日・見学先のビル

先生「それでは今から自由時間にしまーす!」

生徒たち「はーい!!」

護「もうすぐ4年生か……」

華「また同じクラスになれるといいね」

鷹秦「1年なんてあっという間だね……」

末男「そっか。あれからもう1年か」

鷹秦「あの時はもうダメかと思ったよ……」

末男「もう1度、見てみたいな。ガオガイガー……」

レイ子「私もチョベリカチョロン様に会いたい!」

護「ねえねえ、見てよ。もうあんなにビルが建ってる……」

末男「うそみてぇだよな。東京が丸ごと飲み込まれていたなんて」

鷹秦「ああ。あの時もどうなるかと思ったよ……」

末男「GGGのおかげで、命拾いしたけどな」

レイ子「やっぱりチョベリカチョロン様は最高よね……」

華「そういえば……戒道君あの後いなくなっちゃったけど」

護「う、うん……」

(戒道『ありがとう。地球の友達……』)

あの時、戒道はキングジェイダーとともに滅びてしまったのだ。

華「護君!?」

護「あ……」

華「護君は、どこにも行かないでね。約束、覚えてるよね……」

護「う、うん……」

指切りする2人。

レイコ・末男「パンパンパパーン! パンパンパパーン!」

鷹秦「あなたは、神を信じますか!?」

レイコ「違うっしょ!? 誓いの言葉よ!!」

鷹秦「あ、ごめん……」

末男「護……めんどくせぇから今すぐ結婚しちゃえよ」

護「ちょっと……」

レイコ「早々。早い方がいいわよ!」

華「ええっ!?」

護「ちょっと待ってよみんな……」

すると護が何かを感じる。

護(何!?)

オービットベース

命が急変し始める。

命「ううっ……ああっ」

凱「命!」

命が凱の手を握ると、凱からエネルギーが抜き取られていく。

命「ああっ!!」

凱「え、エネルギーが……」

命「ううっ……ああ―――っ!!」

命の姿が変わり始める。

凱「み、命……あっ!」

それはなんと、機界新種・ゾヌーダだった。

メディカルルームの照明が消える。

司令室でも緊急信号が発進する。

大河「卯都木君……」

火麻「冗談じゃねぇ! 機界31原種は全て倒したはずだろう!?」

牛尾「では、ゾンダー!?」

雷牙「いや……Zマスターが消滅した今、ゾンダーもゾンダリアンも活動は出来ぬはず!」

大河「なら一体……!?」

スワン「oh! 大変デス!!」

通路の明かりが全て消えていく。

スワン「命の進路に合わせてオービットベースのエネルギーが急激に減少中!」

牛尾「メイン、お呼び副動力度の可動率25%を割りました! このままでは……」

司令室の明かりも消える。

牛尾「あっ!?」

大河「卯都木君の現在地は!?」

猿渡「機械13層を移動中! 行き先は……アマテラスです!!」

最強勇者ロボ軍団が倒れていた。

炎竜「体が……」

ゴルディーマーヴ「動かねぇ……」

ゾヌーダがボルフォッグの下を通過。

ボルフォッグ「機動……効率……13%……」

「命!!」

ゾヌーダが振り向くとサイボーグ姿の凱の姿だった。

凱「命を救うには……こうするしかないんだ!!」

凱がレバーを引くと扉が閉まる。

凱「許してくれ……」

アマテラスが分離。

凱「何だ? 分離したのか!?」

凱が倒れる。

ゾヌーダはアマテラスの方向を変える。

スタリオン「No! アマテラスが……」

火麻「コントロールしてやがるのか!?」

スワン「地球へ降下していきマス!」

大河「まさか目的は……」

雷牙「地球の機界昇華か!?」

アマテラスが大気圏を越えて地球へ急降下。

護(何か、来る……)

アマテラスが地球に激突。

護たちはしゃがみ込んでいた。

花「怖くない怖くない……」

アマテラスは粒子化し、ゾヌーダロボへと姿を変える。

ゾヌーダロボによって地上が昇華してしまう。

護(ゾンダーでも原種でもない……あれは一体!?)

ゾヌーダロボは護たちのいるビルに向かう。

鷹秦「こ、こっちに来るよ……」

末男「やばい! みんな逃げるんだ!!」

人々が逃げ始める。

エレベーターが塞がってしまう。

護「どうしよう……ん?」

宇宙からギャレオンが舞い降りる。

護「来ちゃダメだ! ギャレオン!!」

睨み合うギャレオンとゾヌーダロボ。

護「ダメだ……ダメだ……ギャレオ―――ン!!」

今、護たちに絶体絶命の危機が迫る。
 

(続く)
 

※この続きはTOPページの
「アニメ、漫画、特撮の最終回」の「や行」から
「勇者王ガオガイガー」をご覧ください
inserted by FC2 system