戻る TOPへ

ドラゴンクエストZ オルゴ・デミーラの歩み 第6章 前編

「あのバカ者どもめが!!どいつもこいつも、たかが人間どもにやられるとはあああ!!!」
「オルゴ・デミーラ様!どうかお静まりください!」
「人間どもに負けると言うことは、死んでいったあの魔王たちよりも強大なる力を持っていると・・・。」
「だまれ!!お前ら2人はなんなんだ!何か用があって現れたんだろう!?
それに、ミルドラース!死んだと思っていたが・・・まあ、良い!用件を言え!!」
「あ、そうです・・・。実はこれからの人間世界の支配作戦についてなんですが・・・。」
「ぬぬぬ・・・!!!」
「我々が、人間世界に乗り込むしかないと思いまして・・・。」
「ミルドラース!お前、今度こそ人間どもをかたづけられるんだろうな!?」
「今度は大丈夫です!このミルドラース、かならずや人間どもを抹殺してやりますぞ!」
「そうか・・・そして、デスタムーア!お前も人間世界の支配を決行しようと言う考えを出したからには、
責任を取ってもらうぞ!これだけの犠牲者を出しておいて、タダで帰ってきたら、承知せん!!!」
「おまかせを!私の実力と言うものを人間どもに存分に見せ付けてやります!」
「うむ!今回も信用してやる!いいか、これがラストチャンスだ!!!」

少し前置きが長くなってしまった・・・。だが、この文章にも理由がある。
私の部下が、残り2人になってしまった・・・。
ミルドラースは、前の戦いで死んだと思っていたが、奇跡的に助かったそうだ。
それにしても、人間どもめ・・・。あれだけの力を持っている源は、どこにある・・・。
うん、待てよ・・・?事の始まりは、数十年前だったかな・・・?
それから時が過ぎ・・・うむ・・・だとすれば・・・。
そうか!!ふふふ・・・見つけたぞ・・・。
何を見つけたかは、あえて言わん。だが、実行されるのは、あの2人が倒されてからだ。
つまり私だけが残され、絶望に立たされたとき、私は動く・・・。私に残された、最終兵器だ・・・。

「オルゴ・デミーラ様!」
「む、ミルドラースか。なんだ、手短に話すがよい。」
「人間世界に魔物たちを送り込むことに成功、支配しました!」
「うむ!それからどうするつもりだ。」
「最終手段として、エスタークを送り込みます。」
「な、なに!?エスタークだと!」
「はい。エスタークが、とある廃墟をさまよっている所を発見し、保護しました。」
「むう・・・。よかろう。作戦を続行しろ。もうそろそろ、人間どもも反撃に出る。」
「そう言えば、オルゴ・デミーラ様。なにやら冷静ですね。さきほどの乱心は一体なんだったのですか?」
「気にするな。これも、私の特技の一つ「めいそう」を使わせてもらった。」
「ははあ・・・さすがです。では、作戦を続行させていただきます。」

エスタークが戻ったか・・・。だが、今度やられてしまったら、復活もままならなくなるであろうな・・・。
む?なにやら嫌な気配が・・・。
はっ!!ついに動いた!!人間どもが反撃を開始した!!
魔物の支配された町を解放しようと、動き出したな!!
来るが良い、人間どもよ!!
私の野望も、達成されようとしている!!
ミルドラース、デスタムーア、エスタークを倒せたとしても、
それは、自分から破滅の道を歩みだすことになるのだからな!!
ふははははは・・・・はーっはっはっははは!!!!!
                                第6章 完

inserted by FC2 system