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ドラゴンクエストZ オルゴ・デミーラの歩み 第4章 後編

エスタークをよみがえらせることはできたが、勝手な行動を始めてしまった。
太古の魔王とはそうだったのか?とても考えられん・・・。
しかたなく、デスピサロを人間世界のはずれの方に待機させた。

しばらく時間が経って人間世界をのぞいてみたが、とりあえず支配は出来た。
問題は、また人間どもが来ると思うと、落ち着いていられなくなった・・・。
魔王が二人いても、簡単に倒されてしまうのでは・・・?・・・まあ、それも時間の問題だ。

そのころ、エスタークが人間どもと戦闘していた。
相手は4人。しかも、かなり強い。エスタークは、苦戦をしていたようだ。
まだ、やられる様子は無さそうだ。
「さて、デスピサロよ。お前も戦う時が来る。あのいまいましい人間どもと・・・。」
「心配無用!所詮は人間だ。いくら強くても、このデスピサロにはかなわないであろう!」
「そう言った以上、負けたら承知せん!負けても生きていたなら、この手でお前を葬ってやる!!」
「絶対負けぬ!オルゴ・デミーラ様のためなら、絶対負けぬ!!」
これだけの自信があれば、平気だろう。少なくともそう思っていた。エスタークが死ぬまでは・・・。

エスタークの気配が消えた。行ってみるとそこには、手におえないほどの傷を負って倒れているエスタークの姿があった・・・。
「我は・・・我は・・・人間どもに負けた・・・。なぜだ・・・なぜ負けた・・・?」
「今、人間どもは、我ら魔王を上回るほどの力をつけている。お前の敗因も、それによるものだろう・・・。」
「・・・魔王が、人間に負ける・・・。そんなことがあっていいのか・・・。」
「お前は、よく働いてくれた。力を使い果たしたなら、もう一度眠るが良い。昔のように、深い眠りに・・・。」
「・・・それも良かろう・・・。ちょうど疲れて眠ろうと・・・思っていた・・・ところだ・・・。」
・・・エスタークは眠った・・・。深い眠りに・・・。いや、もう二度と起きれないほど深い眠りに・・・。
「デスピサロ。エスタークは死んだ・・・。お前に残された時間などもう無い・・・。」
「太古の魔王までがやられるとは・・・。人間の力とは一体・・・?」
「とにかく!エスタークの働きを無駄にするな!次は、お前の番だ!お前が戦う時だ!!!」
「我らの天下を手に入れるために、いざ行くぞ!」
デスピサロは、ついに人間世界へのりこんだ・・・。そして、人間どもと戦闘を開始した・・・。
時間が経つにつれて、デスピサロの体が変化していった・・・。
それはデスピサロが、徐々に死に近づいていると言うことを意味している・・・。

そして、7回目の変形が終わると、デスピサロが・・・デスピサロが・・・。
ついにデスピサロが、人間どもに倒された・・・。
その後、戦場に向かいデスピサロの様子を見てみたが、息をしていない・・・。
どうやら、死んでいるようだ・・・。その体に刻まれた傷は、激戦を意味していた・・・。

ついに、魔王としての犠牲者が5人・・・。私は徐々に追い詰められている・・・。
私の怒りは、計り知れないものにもなっていた・・・。自分でも抑えられないほどに・・・。
この怒りを抑える方法はただ一つ。それは、人間どもをこの世から消す・・・それだけだ!!!

                                第4章 完

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