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ドラゴンクエストZ オルゴ・デミーラの歩み 第2章

あの悲しい出来事から、数十年・・・。時代も変わってきた・・・。
1対1と言う戦闘は、くだらないものだと言うものがでてきたのだ・・・。
だが、我ら魔王は、本来このルールで戦いと言うものをやってきた。連携して戦うことは、まず、無理だと言うことで、このようなルールを作ったまで。
話を振り返る。悲しい出来事について、話さねばなるまい・・・・。
数十年前の戦いで、一人の青年に、魔王りゅうおうが、敗れ去ってしまったのだ・・・。
青年と言っても、ただの青年ではない。伝説の勇者、「ロト」の血を引く勇者だ・・・。
そして、その事が魔王たちの間に伝わるかと思えば、口々に落胆の言葉を語りだしたのは、言うまでもない。
そんな間、一人の魔王が動き出した。この状況を覆してみせる、と、私に語った。
「頼んだぞ」と、私も、答えた。
この魔王こそ、邪悪の大神官「ハーゴン」であった・・・。
まさに、第2の魔王である・・・。
りゅうおうがやられたところで、世界征服をあきらめたわけではない。
だが、魔王が一人やられたと言う事から、かなりの痛手を負ったことになる。
早速、ハーゴンに任務を依頼した。
まず、城を占領するように、とハーゴンに言った。
ハーゴンは、大神官である。
あっと言う間に、城を占領したのだ・・・。
だがすぐに、あのいまいましい、人間どもが来ると言う情報が入った。
やはり、りゅうおうのように、ハーゴンも倒されてしまうのでは?と、思った。
しかし、ハーゴンは破壊の神をよみがえらせたと言っていた。
破壊の神とは、シドーのことだ。
はるか昔に封印されていたと聞いたが、まさかよみがえらせることができたとは・・・。
シドーがいれば、あの人間達もひとたまりもないはずだった。本当ならば・・・。
もはや、勝利は目に見えていたのだが、なんと、ハーゴンもシドーもやられたのだ・・・・。
シドーは封印され、ハーゴンはこの世を去ってしまった・・・・。
さぞかし、悔しかっただろう。悔やみきれない顔で、死んでいた・・・・。
私の心に、痛恨の心が生まれた。必ず、人間どもをこの世から消し、世界を我らのものにしなくてはならない・・・。これが、痛恨の心に刻み込まれた、第1の痛恨の心である・・・・・。
                                     第2章 完

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