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ドラゴンクエストZ オルゴ・デミーラの歩み 第1章

我が名は、魔王「オルゴ・デミーラ」。すべてのモンスターどもを従わせた司令官、いわば、ボスと言って良いだろう。この小説に、我らの仲間、そして、我が歩んできた道を子孫の為に、書き記す・・・・・・。
始まりは、何十年もの前の、戦いの時である・・・。
当時、戦いと言うものは、1対1で戦うものだった。そして、とある国の姫を拉致した。
その姫の管理は、りゅうおうに任せていた・・・。たとえ1対1であろうと、世界を必ず支配してみせる、と、いさぎよく任務を受けてくれたのだ。
私も、奴ならやってくれると、期待していた。しかし、その期待は、一人の青年に打ち砕かれた・・・。
伝説の勇者、「ロト」の血を引くという、青年に・・・・。
私は、りゅうおうが倒されたと聞いて、一瞬耳を疑った。そして、奴の本拠地に言ってみると、キズだらけのりゅうおうが倒れている姿を見た・・・。真の姿を表しながら、倒れていた姿を・・・。
りゅうおうは、まだ息があった。その時りゅうおうは、こうつぶやいた。
「ああ・・・私は、未熟であった・・・。不完全な・・・魔王でありながら、このような・・・任務を・・・承り、今こうして・・・死を迎えている・・・。」
もはや、りゅうおうに助かる道はなかった。そして、最後の言葉を聞いた。
「オルゴ・デミーラ様・・・。私は、うれしかった・・・。こんな不完全な私が・・・こんな任務を承ることが・・・出来ただけでも、誇りに思います・・・。・・・死神が迎えに来た・・・・。・・・これで、なにもかも失う・・・。魔王としての、誇りもなくなるでしょう・・・・。だが・・・私はりゅうおうだ!!・・・・魔王として、最初に死ぬのだ!・・・・」
そして、ついにりゅうおうは、息を引き取った・・・。この小説を読むもの達よ。この程度で、終わりと見てもらっては困る。
これは、第1章だ。死亡するものがでても、我が命が尽きるまで、書き続けるであろう・・・。
                                    第1章 完

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