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第26話 ひと時の休み

日光に留まるようになってから3日が過ぎた。輝は相変わらず悩んでいる。
由利との戦いで一時的とは言え阿修羅姫になってしまったことと、南里家の過去を知り
自分のやったことが正しいかどうか悩んでいる。
「私は……どうしたらいいのかしら?沙織さんは悪くないのに、南里さんのことが許せないでいる。
 でも、由利を許すことは出来ない。龍也兄さんや里のみんなを殺したから……」
輝は宿の部屋の真ん中でうずくまっている。
剣心達は廊下にて輝の様子を伺っているものの、どうしていいか悩んでいた。
「輝はアレが初めてだったんだよな。悩むのも無理ねぇ。」
「自分がやってきたことが正しいと思っていたから、その時のショックが大きいんだよな。」
「今まで輝殿は外のことを知らずに戦ってきた。だがアレを見たことによって
 人に対する葛藤を感じたのでござる。世の中は甘くはござらんからな。」
「けど、世の中の人間がすべて悪い人とは限りませんよ?
 ここにいる皆さんはもちろん、浦村署長や、恵さん、それに妙さんや燕ちゃんだって良い人なのに……」
「それはその人達だから優しく接することが出来るんだ。だけど由利は、輝のアニキを殺し
 そのうえ故郷も焼き払った奴だからな。許さねぇ気持ちは分かるけど……殺していい者なのか?」
「世の中に殺していい人間なんていないわ!……でも、輝さんにとって由利は神爪の民の敵。
 だけど南里さんの過去を知ったからにはどちらが正しいのか悩んでいる。」
「阿修羅になって由利と南里さんを殺すのか、吉祥天のまま事を成すのか。
 輝にとっては瀬戸際なんだろうな。……って、殺したらあの嬢ちゃんが可哀想じゃないか!」
と誰に突っ込んだのか佐之助は空にチョップをかました。
「沙織さんか……ん?沙織さん?…………そうだ!」
達也は何かひらめいたのかポン!と手を叩いた。そして達也が駆け出したその時
「何処行くんだ?」
佐之助が声をかけた。すると達也は
「ちょっと掛け合ってみる。」
そう言って駆け出し宿を出た。
「なんだよ一体?」

それからおよそ10分後、達也が帰ってきた。そしてそのまま輝がいる部屋の前へ向かった。
「輝さん。」
「何?」
達也の声に輝は反応した。
「沙織さんが、この前は出来なかったから今度こそ小間物屋で買い物がしたいって言ってます。」
「大丈夫なの?」
「由利は左肩を傷めてるので完治するまで襲ってくることはないですが、不安なので一緒に来てもらえますか?」
「達也さんだけじゃ駄目なの?」
「沙織さんが、輝さんに会いたいって駄々こねてて言っても聞かないんですよ……」
「…………しょうがないわね。準備をするからちょっと待ってて。」
輝の返事を聞いた達也は心の中で『よし!』と呟いた。

数分後、輝は着物姿で部屋から出てきた。浮かない顔してる輝に達也は声をかける。
「無理して出なくてもいいんだよ。」
しかし輝は
「沙織さん、私も一緒じゃなきゃ駄目なんでしょ?なら行かないと……」
と答えた。達也は渋々と頷き輝と共に宿を後にした。そしてその様子を見ていた4人は不安を感じた。
「……大丈夫なのか?」
「分からん。良い答えが出る事を祈るしかござらん……。」
「剣心らしくねぇな、神頼みだなんて。」
「仕方ないわよ。輝さんは剣心に比べてまだ若いんだから。神頼みになるのは仕方のないことだと思うわ。」
「いや、修羅になるのはまだ若すぎるから心配なのでござるよ。」
「そういやそうだな。あいつはまだ若いから自分の人生まだこれからだってのに、それを捨てちまってまで
 敵討ちをするのは、どうかと思うぜ。」
「輝さん、阿修羅になることにならないで欲しいわ。私にとって……ううん、私たちにとって大切な仲間だから。」
「達也が何かひらめいたらしいけど、なんであのワガママ嬢ちゃんと一緒に買い物なんだ?
 あーっ、だけど輝のことが気になる…………どーすりゃいいんだよ!!」
佐之助は首を傾げて考えてみたがどうしていいか分からず頭をクシャクシャと掻いた。

一方達也と輝は沙織と共に街を歩いていた。
訪れた時輝は沙織に
「前着ていたあれはどうしたの?」
と聞かれ輝は
「買い物に行くのにあれだと目立つから。」
と答えた。ちなみにあれとは装束のことである。そして小間物屋へとたどり着いた。
「今度は大丈夫、前の様な気配はないわ。」
輝がそういうと沙織は颯爽と店へと向かい販売している物をじっくりと見つめる。
店には髪飾りやリボンなどといった装飾品が並んでいる。それらを見つめる沙織を輝はジッと見ている。すると沙織が
「ねぇ、達也さんと輝さんも一緒に見ない?」
二人に声をかけた。
「えっ?」
「私もですか?」
二人は思わずキョトンとする。
「だって私だけ小間物見てても楽しくないもん!だから一緒に見ましょう!ね?」
「あ……いや……その…………」
「輝さんは良いとして自分は、小間物なんて見ませんし……」
お互いを見る輝と達也。
「私はみんなと一緒に見たいの!ね?ね?」
沙織は二人の前で両腕を振る。
「……仕方ありませんね。」
達也は右手で頭を抱えて言った。
「分かったわ。」
輝はそのまま微笑んで言った。
(あれ?輝さん今笑った。もしかしたらうまくいってるかもしれない。)

「この髪飾りかわいいなぁ……でも、こっちのかんざしも捨てがたいわ。」
「これなんかもどうかしら?結構似合うと思うんだけど。」
「この髪留めはどうかな?装飾品としても十分だと思うけど。」
3人はこうして小間物屋での楽しいひと時を過ごした。

それから2時間後、会計を済ませ店を後にした。しかし達也だけ小間物屋にいた。
「あー、楽しかった。」
「そうね。……あれ?達也さんは?」
二人が辺りを見渡したその時
「ごめん。」
達也が駆け足で二人のもとへやってきた。
「達也さん遅ーい!」
「女子二人だけ先に行かせてどうするのよ?」
「すまない、ちょっと用事があったから遅れてしまったんだ。」
「用事?」
沙織が達也の顔を覗き込む。彼女はあきらかに疑問の顔をしている。
「えーと……それは……」
言いづらいのか達也は困った顔をする。すると輝が
「沙織さん、達也さんにも何か言えないことがあるから困らせちゃ駄目よ。」
沙織に向かって言い出した。
「そうそう、ちょっとこれはいくらなんでも沙織さんにも言えないんだ。だから……」
「…………仕方ないわね。輝さんに免じて許してあげる。」
困った顔をしている達也に沙織はこう答えた。
「ありがとう沙織さん。」
「その代わり」
輝が指を一本立てて達也の前に突き出した。
「今度用事があるときはちゃんと伝えること。いい?」
「……分かった。今度は注意するよ。」

そして二人は沙織を家まで送り別れ様としたその時
「良かったら家でご飯食べていかない?ちょうどお昼時みたいだし。」
沙織に引き止められた。達也はポケットから懐中時計を取り出し時刻を見る。
「12時4分か、もうそんな時間ですね。」
「でもいいの?そんなことしちゃって。」
「いいの。だって二人とも命の恩人だし……」
「おっ、丁度良かった。」
沙織が何か言いかけたその時高瀬が屋敷から出てきた。
「やあ高瀬さん。ところで丁度良かったって?」
「今お二人を呼びに向かう所だったんだけど、屋敷の前にいたから手間が省けたよ。」
「どういった用件で?」
「これから昼食の準備が整うので、それのお誘いに来たんですよ。」
「うん、みんなで一緒に食べれば楽しいから。ね?」
高瀬に続いて沙織も言った。
「それはありがたいですけど……」
「連れの方達なら既に呼んだよ。これは沙織お嬢さんのご要望なんだ。なにせ達也さん達はお嬢さんの命の恩人だからな。」
「それもそうなんですけど、出来れば洋食関連のものは出さないで欲しいんです。緋村さん達は庶民ですから
 作法とかマナーを知らないんですよ。」
洋食といえばカレーライスやシチューなどが思い浮かぶのだがこの場合ステーキやムニエルが思い浮かんだ。というのも
どちらも食べる時ナイフとフォークを使う料理なのでそういったものを使ったことがない人は思わず動揺してしまうからである。
そんなことを思い浮かんだ達也に輝は言い出した。
「達也さんは知ってるんですか?」
「うん、でも最初は動揺してナイフとフォークの置き方を間違えて、料理をそのまま片付けられてしまったことがあったんだ。
 だから緋村さんたちも私みたいになっちゃうだろうと思ったんだ。」
「それなら大丈夫ですよ。達也さんみたいにならないように今回は牛鍋にしましたから。」
「えっ?」
「牛……鍋?」
高瀬の思わぬ一言に輝と達也はキョトンとした。南里家のことだからてっきり洋食が出されるかと思ったからである。
「もちろんこれもお嬢さんと話し合って決めたことなんです。」
そして二人は沙織を見る。すると沙織は
「大丈夫よ、うちの料理人が作る料理は美味しいのよ。もちろん牛鍋もね。」
と、笑顔で答えた。
「良いんですか?ホントに。」
「ホントですよ。先程言いましたように、お嬢さんと話し合った結果なんですから。」
高瀬は顔に似合わずニコリと笑う。
「……ホントにすみません、何もかも。」
「いいえ、礼ならお嬢さんに言ってください。」
輝がお辞儀をすると高瀬は微笑んで答えた。そして
「ありがとう沙織さん。」
今度は沙織にお辞儀をした。すると沙織は微笑んだ。それを見て達也は高瀬に話しかけた。
「すみません高瀬さん。」
「どうってことないよ。」
「ところで一言言いたいんだけど、良いかな?」
「なんですか?」
「笑顔に合わないよ。」
小声で高瀬に向かって言った。当の本人はそれを聞いてショックを受けたのか表情が沈んだ。

「輝、達也遅いぞ!もう頂いちまってるぞ!」
二人が食事部屋に入った途端佐之助の声が響いた。もう既に昼食は始まっていた。
丸っこい大きなテーブルの中央に火鉢が置かれその上に牛鍋が乗せられ、鍋はグツグツと煮立っている。
「ごめんね。佐之助が待ってられないって言うから……」
「良いのよ。お肉や野菜は沢山あるからどんどん食べてね。」
薫のお詫びに沙織は微笑んで答えた。
「そうこなくっちゃ!流石お金持ちだぜ。赤べこじゃ決して出来ねえもんな。」
そう言って佐之助はバクバクと鍋の具を食べまくる。それを見た輝と達也は
「こりゃ早く着かないと全部食われて、食いっぱくれるな。」
「ええ、行きましょう。」
そういって二人は慌てて席に着き沙織もゆっくりと席に着いた。

「あっ!佐之助その肉オレんだぞ!」
弥彦が伸ばした箸の先の肉に佐之助が素早く取った。
「へへっ、早い者勝ちってヤツだぜ!」
そんなやりとりとは引き換えに
「これぐらいでどうでしょうか?」
「うん、ありがとう達也さん。」
達也は平然と沙織の器に具を盛り付けていた。
「なんでお前そっちの嬢ちゃんの分盛ってんだよ。」
「佐之助の食いっぷりについていけず沙織さんが食いっぱくれるからだよ。」
平然とした達也の回答に佐之助は表情を曇らせた。いつも赤べことかではものすごい勢いで食事をしてるからである。
そして輝と薫と剣心はいつもと変わらぬペースで牛鍋を食べている。
「ここで牛鍋が食べられるとは思ってなかったでござるよ。」
「そうね。すてーきとかかつれつみたいにナイフとフォークを使うのは知らないから助かったわ。」
「私達は庶民派ですからね。」
こうして賑やかなひと時が過ぎていった。


「ふぅ〜、食った食った。」
「ああ、結構食ったな。」
佐之助と弥彦は部屋でお腹に手を当てながら宿の部屋でくつろいでいた。
「二人とも食べすぎよ。」
「まあ、今回は相手がお金持ちだったから出来たんでしょうけど、私達だったら生活難に陥ってたわね。」
「たまにはこういうのもいいんじゃないの輝さん?」
「……う〜ん、そうね。」
輝は俯いて薫に答えた。
「あれ?輝、まだあの時のこと気にしてるんだ?」
「あの時?」
弥彦の問いに輝は一瞬表情が曇りはしたがそのままいつもの笑顔になる。」
「もう大丈夫よ。私わかったの。」
「何をだ?」
「沙織さんのことよ。あの子の笑顔見てるととても幸せそうだったのよ。
 高瀬さんはその笑顔を守りたいのかな?って思うの。家主があんなことしたのに。
 だから、真実を教えて沙織さんを悲しませたらすべてが崩れてしまうんじゃないかって思うの。」
「今の世の中に不満を持つものは沢山おる。だがそんな中でも幸せに暮らしているものもいる。
 そんな人たちの幸せを踏みにじってまで自己満足を得ようとするのはただの欲望でござる。
 輝殿は、その為に戦っていたのでござるか?」
「違うわ。みんなの為に戦っているのよ。里のみんなは敵討ちを望んでいたのかもしれないけど
 私の幸せを一番に祈ってると思うの。うまく言えないけど、私は……今のままがいい。
 あの時達也さんが止めてくれたことに感謝してるし、みんながいてくれたから今の私がいる。
 由利は許せないけど、それよりも大事なことがあることにみんな気付かせてくれた。本当に、ありがとう。」
輝は自分以外の仲間に向かって深くお辞儀をした。
「そんなこというなよ。俺達は当たり前の事してきたんだから、礼なんていわれる筋はねぇよ。」
「佐之助……。」
「いつも通りに俺達にと接してくれればそれだけでいいんだぜ。」
「弥彦……。」
「輝さんは輝さんなんだから無理しなくていいのよ。でも、阿修羅にはならないで。」
「薫さん……。」
「焦らず、ゆっくり自分を見つけるでござるよ。」
「剣心……。」
「私はまだ新参者ですが、よかったら力になります。」
「達也さん……。」
輝の瞳から涙がこぼれた。
「あれ?おかしいわね……なんで……泣いてるのかしら私……」
「おい輝、ハナミズ垂れてるぞ。」
「えっ!?」
輝は慌てて鏡を見るが鼻の先には何も無かった。そしてその後ズゴッ!という鈍い音が響いた。
輝のかかと落しが佐之助に炸裂したのである。
「垂れてないじゃないのよ!!」
「いてて……そんだけ元気ならもう大丈夫だな。」
佐之助が頭を抱えながら言い出すと場の雰囲気が一気に和み輝以外の人達が一斉に笑い出した。
そして輝に笑顔が戻ったのである。


その夜、輝は装束姿で外にいた。そして何かを待っていた。
時刻は午後8時59分…………しばらくすると
「輝さん。」
達也の声がした。声のほうを向くとその本人がいた。
「達也さん。」
「輝さん、どうしてこんな時間に私を呼んだんですか?悩み事なら緋村さん達とも話せばいいのに……。」
ふてくされた顔をして輝に言った。
「どうしてあの時、止めてくれたの?」
輝が言うあの時とは達也の予想は阿修羅化した輝が由利を殺そうとした場面。そして達也は答えた。
「輝さんに人殺しをさせたくないからだ。」
「じゃあ、なんであんなこと言ってたの?達也さんと私達は全く接してなかったのに……。」
「…………それは私の過去に関係あるからだ。」
「過去?」
輝は不思議そうな顔して言った。
「今から3年前、私が15歳の時だった。
 巡査だった私は山賊討伐の仕事に就いていた。捜査の末その山賊を追い詰めた。
 そしてその頭と私は戦った。逮捕までに追い詰めたものの、同僚の巡査が頭を切り殺してしまったんだ。」
「!!」
輝はその光景を想像して思わず絶句した。
「後にその巡査は逮捕された。動機はその巡査が幼少の頃両親が殺され、それを殺したのがその頭だったからだ。
 当然敵討ち禁止令に反した為そいつは重い罰を受けることとなった。だが彼は、この世の悪が許せず
 牢を脱獄し片っ端から山賊や強盗などといった罪人を殺し続けた。
 それから3ヵ月後、自分に命が降りた。内容は彼を見つけ次第逮捕、それが不可能であれば殺せという内容だった。」
達也は俯きながら語り出した。今にも泣きそうであった。
「そして達也さんはその人を殺してしまった。……ということね?」
「ああ。彼にはもの凄い殺気があったから、逮捕するのが困難な状態だったんだ。」
「そうだったの。……それで、その人とは親しかったの?」
「ああ。同じ釜の飯を食った程仲がよかったんだ。」
「それであのような出来事を繰り返したくない為にあの時私を止めたのね。」
「ああ。……それが答えじゃ……駄目か?」
震える達也を見て輝は何かを察したのか達也に近づき目元に指を当てるとススっと指を動かした。
「輝さん?」
「ごめん、涙が出てたからつい……」
「いや、ありがとう。輝さんって本当に優しいんですね。そんな輝さん……私は……好きだな。」
「えっ!?」
思わずこぼれた言葉に戸惑い輝は顔を赤くする。そしてハッとして達也も顔を赤くする。
「あっ、いや……その…………別に大したことじゃないから、気にしないで……ハハハ……。」
達也は苦笑いをした。そんな達也を見て輝は微笑み出した。
「なんだか意味ありげだけど、まあいいか。私、達也さんも泣かせたくないから
 阿修羅姫なんかには絶対にならない。約束する。」
「うん。」
「それから……」
「何?」
「これからもよろしくね、達也さん。」
「ああ、だけど」
「?」
「私のことは『達也』って呼び捨てにしてくれないかな?緋村さんと佐之助は呼び捨てしてるのに
 私だけ『さん』づけなのは不公平に思うから……。」
輝は考え出した。今まで『さん』づけで読んでたから問題なかったが、呼び捨てにして問題ないのか
達也の気持ちを考えながら考えた。……そして
「分かったわ。その代わり私のことを『輝』って呼び捨てにしても良いわよ。」
「それじゃあこれからもよろしくね輝。」
「頑張ろうね達也。」
二人は握手を交わした。
「さあ、明日は今十勇士を追い詰める為に、美浦の渓谷へ行くわよ!」
輝は大きく右腕を上げた。















あとがき
達也の階級についてですが、「刑事」とは階級のことではなく主に私服の警官や刑事事件を調べる警官のことであることを
最近知りました。では「達也の階級は何?」っていう問いには『巡査長』ということにしておきます。
刑事とは巡査から巡査長までのことを指すんですね……。
こんな間違いとかがあると思いますが大きな目と心でこの小説を読んでください。
お願いしますm_ _;m

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