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オリジナルストーリー
機動戦士ガンダム 〜その名はモビルスーツ・ジム〜

宇宙暦0079
人類は地球という故郷から離れ
宇宙という壮大な場所を選びそこではコロニーといういわゆる
ノアの箱舟といった感じの中で生活をしている。
そんな歴史がすでに79という歳月をえてすでにそのコロニーも
7つになり人類は新たな故郷を作っている。
各コロニーには名前があり大まかにはサイド1やサイド2と言った
番号で呼ぶものが多い。その中でもっとも地球から離れたサイド3は
月の裏側にあり地球からは孤立した、コロニーなどと考えられている
そして地球からもっとも離れたサイド3からの提案で地球からの独立を
提示していた。もともとは、コロニーすべては地球からの権力で維持をしていた
だが宇宙をしらない地球人が宇宙のことを本当にわかるだろうか?
一番にそれを考えたのはサイド3だった。人類の覚醒とも言うべき
スペースコロニーそれは地球人のアースノイドとの新たな人種差別のようにも見えた。

そして戦争は勃発するいわゆる一年戦争の始まりである
人類はいつも人種で争うのだ。
そしてその後何が残るのであろう。
誰もがそれを思うよりも先に自分たちの祖国の意見を認めさすために
人は戦っていくのだ。

--宇宙暦0079 10月--
戦争がはじまってすでに2ヶ月に入る。
サイド3は、ジオン公国をなのりモビルスーツザクと言う
人型の形をしたロボットで地球連邦軍を追い詰めていた
地球連邦軍にはモビルスーツと言った兵器技術はまったくなく
ただ物量だけの多さで迫ったが、モビルスーツの前ではまったく
歯が立たずに破滅の道を進んでいた。
そしていまや地球の3分の1はジオンに占拠されていた。
そのなかでも必死の攻防戦に絶えている連邦軍の小隊があった。

「ん〜今日のコーヒーはいつもより格別だー!」
食堂でのんびりと休憩を取っている4人の中の一人が言っている。

「別にいつもと変わらないわよ同じよ。」
4人の中で1人だけの女がそれを言ってコーヒーを飲む

「そんなことは知ってるよー!だけど朝のことを考えたら生きた心地するだろ?
これを飲むんで俺の一日があることを実感するんだよ」といってもう一口飲む

「確かにハーツの言っているとうりだ。私もこれを飲んでいるときが一番の安らぎを
覚える」そう言ってモントは、隊長のバチュールの顔を見てどう思っているか?という目をする

「今朝の敵はなかなかしぶとかったからな。他の隊でも怪我人が出ているようだ。後で見に行くつもりだ」といってあまり三人の話を聞いてなかった。

「それにしてもジオンの奴らいったいどれだけ倒したらいいんだ?こっちは戦車で、むこうはザクだぞ?あれ一機倒すのにどれほど時間がかかるか!あれをやらされると戦力の差ってものを実感させられるぜ」ハーツは、やってられないといったところだろう。

「でもしょうがないじゃない。うちらが平和しているときにはあちらさんはすでに戦準備をしてたんだからおまけに新兵器のパレードよまったくやになっちゃうのもわかるわ」モニカがハーツに賛成なんだろう彼女もバックアップで後ろにはいるものの同じ小隊仲間が怪我をするのは辛い。

「いつまでもこんな状態でもないぞ。いい情報が入ってきてる。何やらサイド7のほうで連邦のモビルスーツが完成してるらしいぞ」

「それなら知ってるぜ。なんでもたった一機でザク三機を倒したそうじゃないか。これでやっと俺たちもジオンと対等ってところか?」もう知ってるって顔でぼやくハーツ

「それでパイロット知ってる?なんと専属のパイロット、ザクの襲撃でみんなやられちゃってて事態が混乱の中で子供がのって三機倒したそうよ」これは知らないだろうといった感じで二人に自慢する。

「げ!?そんなやつが連邦の極秘任務にかかわったのかよ!それはしらなかったな
だけど子供がモビルスーツ乗りこなせるのか?」

「普通ならそんなこと考えられないがな。」といままで聞いていただけのバチュールが口を開いた

「その新型モビルスーツ三機と新造戦艦が、幾多の戦闘でかなりの成績を上げているらしい
そのパイロットの数値もけた違いだ。すでにその新造戦艦がサイド7からジャブローについて
新型モビルスーツの量産に入って前線に投入される予定だ。そろそろこの前線基地にも量産型が入るぞ」それをいいコーヒーを一気に飲み干すそして「俺は負傷者の所へいってくる」と言ってその場をたった。

「へー俺たちもザクをかっぱらって使ったのは聞いてるけどいよいよ連邦もモビルスーツが来るのか、もしかしたら乗れるのか?」
なにやらうきうきしながらハーツの目は希望に満ちていた。

「なーに言ってるのよ。私たちがそんな上等なもの乗れるわけないでしょ?無理よ無理!」

「どうかな?俺はここにはいる前は一度ザクに乗ったぞうまく行けば乗れるんじゃないのか?」
そういいながら二人に二杯目のコーヒーを注ぐ

「何!モントはもう乗ってるのかよ。知らないぞその話!」
先を越されたといったところだろう。ショックを受けるハーツ

三人が話してる中で突然警報が鳴る

「あ〜また敵かよ!ジオンの奴らひまなんだぜ!」

「ぼやかないの!さ、早く行かないとバチュール隊長に腕立てさせられるわよ!」

「ははは! ハーツまた腕立てやらされてたのか じゃ今度は早く行かないとな!」

「うるせーちょっと遅れただけだ!隊長が厳しすぎるんだよ!無口なくせにやることはめちゃくちゃなのに!ありゃきっとそっちの趣味あるんだぜ!」

「では、ハーツおまえは隊長のお気に入りだな!がんばれよ!」

「げー寒気するぜー」

そうこうしてるうちに三人とも格納庫にたどり着き出撃準備をする。

「メインスイッチON! サブもOK! いつでもいいぜ!」

「司令部から通達、敵はザク一個部隊おそらく偵察だと思われます。
こちらも一個隊で出撃5分後に援軍が着きます」

「モニターすべて良好出撃許可を隊長!」

「出撃!」

彼らが乗るのは陸上戦車61式は、連邦軍の陸上主力兵器である。
当然のことジオン軍のザクには1機につき三部隊というあまりにも比率が悪い。
こうして連邦軍は防戦一本となって苦戦を強いられている。

キュラキュラキュラキュラ

「予定地点あと五分です。」

「うん。我が小隊はまもなく戦闘区域にはいる。全員戦闘配置につけ気を引き締めろよ!」

「了ー解! 今日二回目の出勤だ。こんなところで死ねるかつーの!」

「レーダーに反応十二時の方向に敵!ザクタイプ三機を発見!!」

「全速前進!距離300で砲撃準備、目標は右のザクを攻撃せよ!」

「了解、距離300で砲撃準備にかかります」

一部隊が戦闘準備にかかり各自が攻撃目標を確認し今まさに戦闘が行われようとしている
各員が緊張し握る手に汗がかかる。

「奴らまだこっちに気づいてないみたいだな。これなら行けるぜ。一発でしとめてやら〜!」

「敵なおも接近してきます。隊長!」

「隊長攻撃許可を!!」

「ん、攻撃開始!」

「発射!」
ハーツは声とともに握っているレバーのボタンを押した
大きな音がどぉん!となる。戦車に衝撃が来る
それをおさまるまで待つひまはなく次の弾が発射される

「敵に命中!敵こちらに気づきました!」
激しい音の中にモニカの声が混ざる。

「一機は顔と右腕にあたり戦闘は不能とみなしあと二機は、なおも接近してきます!」
不意打ちをしいられたザクは、砲弾元を見つけバチュール達におそいかかる

「モント後退だ!ハーツそのまま連続射撃! モニカ!ほかはどうなっている!?」
モントはすぐさま後退するために戦車を後退させる。
ハーツは、スコープごしにザクを見てレバーのボタンをおす
後退しながら攻撃をしてるときにハーツがザクの右腕のマシンガンに着弾さマシンガンが暴発しそれを持っていたザクの右腕が跡形もなく吹っ飛んだ。

「よっしゃ!!野郎の右腕をふっ飛ばしてやったぜ!!これでもう終わりだ!」
自慢げにいうハーツだがザクはまだ残る左腕を腰にある斧に手をやる。

「敵ヒートホークを持って接近! 隊長このままでは直撃くらいます!!」

「野郎まだやるつもりかよ!!いい加減あいきあきだぜ!!モント!もっと早く後退しろよ!!」

「向こうのほうが早いに決まってるだろ!!なんせ二足なんだからな!こっちはキャタピラなんだぞ!!そのまえにお前が早く倒せ!」

「無茶言うな!さっきから狙ってるけどやつのほうが装甲が上だ!この連射式じゃ無理だ!!」
連射式で撃つハーツもむなしくびくともしないザクには、巨大だった。片腕のザクが今まさにバチュールを狙い定めて一振りをする瞬間!!どぉんとおとがなった。

「なんだ!!何があった!?」
めずらしくバチェールが取り乱したようにモニカに聞く

「敵撃破されました!危ない所でしたね、私もう終わりかと思った。ハーツ?どうしたの?」
全員が安心した瞬間ハーツだけが、ただその場で硬直していた。

「ん?どうしたハーツ?何か見えるのか?」
と、バチェールがハーツに問い掛ける。
ハーツの目にはただ鉄の塊になったザクがひざをついて沈黙していた。
ザクの胸にはおびただしい血がながれていた。
ハーツはそれをじかに目の当たりにしてしまった。

「パ、パイロットが死んだ。。。」
ただそれだけをいって体から冷や汗をだして振るえている。
彼らは、陸上部隊だが実際に銃を持って人間相手に銃を突き付けて殺したことはないのである。
戦車に乗っているときは兵器と兵器の戦いであり、その兵器が戦闘不能になったらそれまでなのである
彼らは戦闘不能になったものには、捕まえはするものの銃で殺したりはしない。
ハーツもわかってはいる。戦争なのだこれは、必ず誰かは死ぬ。言葉ではわかっている。だが
現実と言うものはそれをも超える悲惨な結末になるものだ。
今ハーツの中では、それがただよっている。

「うっっ・・・・うぁーー!!」
突然ハーツが叫んだ。あまりにもショックだったのだろう彼の中は目のあたりにしたザクの腹部がくぎづけられている。

「ハーツしっかりして!!いったい何を見たの!?叫んでちゃ何もわかんないじゃない!」
モニカが何事と言った様子で、ハーツに叫ぶ
戦車の前を見えるのは操縦のモントと砲撃のハーツだけなのだ。

「敵のパイロットが死んだんだよ。ザクのコックピットから血が出てきている。」
モントがハーツの理由を言った。

「ハーツ落ち着いて!あなただってわかっていることでしょ!」

「わかってるさ!だけど何もコックピットを狙わなくても!」
そう言った瞬間車内に通信が入った。

「大丈夫か?危ない所だったぜ!俺がいなかったらどうなっていたことか」
同じ部隊の仲間からの通信だった。どうやら仲間がバチェールの戦車を危機から回避させたらしい。

「大丈夫だこちらは何もない」
バチェールが、通信に応答する。

「そうか、なら心配ないようだな。残りの二機も終わっている。さ、基地に帰還だ」
そう言って通信を切り仲間の戦車も基地に帰還するため向きを基地にした。

「モント帰還だ。位置に向けて進路をとれ。」
モントは了解と答えて向きを基地に取った。

「ハーツお前は見るのははじめてか?」
そういったバチェールがハーツに問い掛けた

「あぁ そうです。 直接あんな死にかたを見たのは初めてです」

「誰だって最初はそうよ。」
モニカが励まそうとしていた。

「俺もそうだった。だがこれが戦争だ誰かが生きて誰かが死ぬんだ。」
モントが、ハンドルを握りながらそう言った。

「ハーツこれからは自分がそのようにならないために深く心に刻んでおけ。そうでなければ次はお前だぞ」
バチェールがハーツの目を見ていった。

「了解。以後深く心得ます」
ハーツがそれだけを言って基地まで何も話さなかった。

「んー今日二回の出撃つかれたぁ、私シャワー浴びてくる。」
モニカが一仕事終えたような顔をしてシャワー室に向かう

「ハーツ大丈夫か?」
モントがハーツを気づかう

「あぁもう大丈夫さ。それより俺達もシャワー浴びにいこうぜ。今日は疲れた」
ハーツは、大分落ち着いた感じだが表情は疲れきっていた。

「そうだな。じゃいくか」
モントとハーツも今日の疲れを癒すためにシャワー室に向かった。

「バチェール少尉、君に報告がある」
机に座って何やら報告書を手にしている男がいる。

「はっ!なんでしょうか。少佐」
バチェールは、上官に向かって姿勢を正してそれを聞き
少佐と呼ばれた男が椅子ごしにバチェールを見上げる。

「君に今回ジャブローから送られてきたものを使ってもらいたい」

「はっ、ジャブローからの送られてきたものとは、例の計画ですか?」
バチェールは、上官の言った言葉を確認するように聞いた。

「そうだ。ついに我々の反撃の機会が出来たのだ。これでジオンにも対等いやそれ以上なものを得ることになる!詳しくは後日報告がくるので君の小隊それまでは待機だ。」
少佐はバチェールにそれをいい戻っていいと言い他の報告書に目をやる。

「はっ!了解しました。部下には休息を命じます」
バチェールは、少佐からの事前報告を受けその場をたった。

「ついに、我々の反撃の時がきたのだ。これで奴らジオンを倒せる!」
バチェールは上官の部屋を後にし、そう思うことでこれからの戦いがこの計画で変わることを確信した。

数日後、朝一番にたたき起こされてまだ寝ていたいという顔をして目をこすりながらハーツら三人が、格納庫に集合をさせられた。
「ふぁ〜あ、何だってこんな時間に起こされなきゃいけねーんだ?いつもならまだ寝てんのに何で俺達だけ急に」

「ぼやかないの。私達には何か特別な任務が着くんだからしょうがないでしょ!でもいったい何の任務なんだろ?モント知ってる?」

「知るわけないだろ?俺だって聞いたのは昨日の寝る前だったんだから状況はおまえたちと一緒さ、それにしても急な話だな。」
三人とも何がいったいあるんだ?と考えているうちに、隊長のバチェールがファイルを片手にしてやってきた。

「隊長、いったいなんなんです?こんな時間におこしてまですることなんていったい何があるんですか?まさかこないだの失態で早朝トレーニングなんてことないですよね。」

「ハーツそんなことだったら私まで呼ばれないわよ!いつものあんたならそうかもしれないけど私達まで呼ばれてそれはないでしょ!」

相変わらず聞く前に自分のことを話すハーツにバチェールの顔が笑いながら言った。
「ハーツお前は勘がいいな。そうだ早朝トレーニングだ。お前達には十分にトレーニングをしてもらう」
バチェールははっきり言った。それを見た三人は
「えっ本当なんですか?まったくいったい何されるんだよ〜」

「ハーツならともかく私とモントもですか?」

「なんだよ。その言いかたはそれじゃいつも俺が足引っ張ってるみたいじゃないか」

「知らなかったの?そうじゃないと考えられないわ」

「てめー調子にのりががって!このやろー」

「やめないかハーツ、隊長の前だぞそんな子供みたいなことするな」

「だけどよ。モントもそう思ってるのかよ」

「それは、今いわないといけないことでもないだろ。愚痴ならあとで聞いてやるから今は隊長の話をきけ」

「なんだよ適当にごまかせてモントもそう思ってるんじゃねーか」

「気は済んだかハーツ?トレーニングと言ってもただ走るだけではないこれからはこの機械をつかってのトレーニングだ。その機械を見せてやろうみんな来い」
そう言いながらバチェールは、一人で歩き出した。
遅れをとった三人も急いで後を追う。

バチェール達が着いた所は、格納庫だ。
中に入りいつもの見慣れた風景だった。
その中で何やら大きな塊の上には、布をかぶしてあり何が包まれているのかはわからなかった。
朝一番でも作業員があわただしく動いている。
三人は、いったい何がここにトレーニングにつかう機会があるのだとあたりを見回す。

そしてバチェールの足が止まった。
ここかと思った三人の前にバチェールは振り向く
バチェールの後ろには、カバーを覆いかぶしてたさっき格納庫に入るときに気になっていたものだった
「隊長、これなんですか?新しいトレーニング機械にしては、あまりにも大きすぎませんか?3メートルはあるんじゃないかこれ?」

「おまえたちは、今日からこれに乗って前線で戦ってもらうことになる。」
そう言うとバチェールが、格納庫の作業員にカバーをおろせと言った。
作業員が三人がかりで、カバーをおろした。そこには巨大な人型ロボットがひざをついている。
モビルスーツだ。そのモビルスーツの胸には連邦軍のイカリマークがついておりRGM−79と書いてあった。

「連邦軍初のモビルスーツ量産型RGM−79ジムだ。今日からはお前達はこれのパイロットだ。しっかりと乗りこなせるようなってジオン軍のやつらをたおしてくれよ。」

「隊長、最近俺達の休みが多かったのはこれのためだったんですか?。」
ハーツはまたこれから大変なことになるのかと思いながらもこれでジオンと対等に戦えるのがたのしみであった。

「隊長、私もこれに乗るんですか?私はいつものオペレーターだと思ってましたが」
と、モニカがバチェールに聞くが

「モニカはもちろんこれには乗らない。きみはホバートラックで索敵をまかすためこのトレーニングには参加はしないことになっている。だがホバートラックは君一人では乗らない。そこで新たに新しいメンバーが君の下につく。きみはそのほうでがんばってもらう。これが資料だ。」
バチェールがモニカにファイルを渡しモニカがファイルを受けとった。

「了解しました。では、私はこれこのスケジュールで動いたらよろしいのですね。」

「そうだ。スケジュールでは四日間だ、それじゃ、モニカがんばってきてくれ」
そういってファイルを片手にモニカは残ったハーツとモントにじゃーねーと言いながら
手を振って後を絶った。

「なんだよあれ。俺達がこれからどんなことがあるかわかったもんじゃないのにあいつはこれから上司かよ。」

「時間がないこっちもこれからはじめるぞハーツ、モント。まずこれからは、一人一機のジムを動かすことになる。戦闘に出るときは三機のジムと一機のホバートラックだ。今までの四人で戦車一機ではない。」
きびきびとしたバチェールは、次にこれからの内容を二人に伝えて、準備に入った。

「どうだ?ハーツモビルスーツ初のシートは?」
バチェールが、緊張気味のハーツに応答した。

「まるで棺おけだな。よくこんなもんジオンは作ったな。」

「これが連邦軍のモビルスーツかザクとは少し違うな。だがこれもこれでいい。」

「ハーツここでは、お前だけがモビルスーツ初心者だあまり足を引っ張るなよ」

「えっ!!?隊長も初心者じゃないんですか?モントは聞いてたけど隊長までなんて聞いてないぞ」
実を言うとこの休暇中はバチェールは、この訓練をさせるために一足先に訓練を終わらせていた。

「では、はじめる」
三人の訓練は始まった。まずはコックピットでのシュミレーション。次には実弾兵器を使用、そして偵察、訓練はちゃくちゃくとクリアしていき、初心者だったハーツもいまでは、シュミレーションのエースパイロットと互角に戦えるほどになる。

四日間がすぐにたち、モビルスーツ付けであった三人だったがその成長は目覚しい功績であった。

「やっと終わったぜ。この四日間は、地獄だったぜ俺達が一番モビルスーツの搭乗時間長いんじゃないのか?」

「どうだろうな?さ、今日はひさしぶりにモニカの顔がみれるぞ。あいつものすごく上官きどうりだったりしてな」
笑いながらモントがハーツと一緒に集合場所へ行く。

「全員集合したな。さっき司令部から連絡があって敵基地の奇襲をかけることになった。この四日間の訓練の成果をみせてくれ」
そう言い、バチェールは作戦の内容を三人につたえた。

「作戦開始。いわれたとうりにやっていれば大丈夫だ。お前達いいな?」

「了解」
三人の声が交じり合いながらバチェールのスピーカーから流れた。
作戦開始十分後に敵の戦闘領域に入り各メンバーは緊張がはしる。
彼らのモビルスーツでの初戦なのである。

「敵機発見!距離1000まだこちらには気づいてない様子です」

「俺も発見した。さすが最新だなすぐに気づける」
モントが自分の兵器に感心する。

「ザクか・・・あれなら大丈夫だ。シュミレーションで戦って楽勝だ」

「ハーツあまり調子に乗らないの。あんたいつもそうなんだからこの訓練でちょっとは変わったかと思ったけどそうでもないみたいね」

「いいかハーツは右、モントは正面、俺は左だ。モニカは、距離500で索敵をしながら待機」

「了解」
三人が確認を取った瞬間行動が開始された。

まずはじめに気づかれたのが、モントのほうだった。
敵は二機のザク、二機ともモントに標準をつけて発砲してきた。
ドドォ ドドドォォォ
モントも自分に発砲してくるのは予想して左手に持っているシールドで体を隠す
弾は跳ね返すもののその反動でなかなか前に進めない状態のモント
そのすきに両側からバチェール、ハーツの攻撃が二機のザクを襲い掛かる。

「おらおらおらぁ!こっちにもいるんだよ!」

「モント損傷はないな?」

「大丈夫です隊長今のうちにけりをつけてください」
言っているうちにハーツが一機のザクを倒してもう一体目にターゲットを向ける

「!今だ!」
ドドドドォォォォ!! 
集中攻撃をくらいひとたまりもない状態でただ三人の攻撃に何も出来ずに朽ち果てた

「やったな。二機撃墜よしこのまま敵基地に進むぞ」
損害がなく戦闘をなし得た彼らは、敵基地に向かった。

彼らが敵基地にたどり着いたときには、先に出撃していた部隊が戦闘に入っていた。
「状況は?」
バチェールが、他の部隊に聞く

「現在は、どちらも一緒さだがモビルスーツを何とかしてくれ!」

「了解だ」
バチェールはすぐモニカにモビルスーツがいるところを索敵させ場所の確認をした。

「いいか、あとは一部隊だ。これをたおせば俺達の仕事も終わりってことだ。敵のデータがない
おそらくジオン軍の新型だ。ザクとは違うぞ!」
四人が向かった場所には、連邦の戦車がいくつかつぶれていた。
敵は、ザクが二機そして青いモビルスーツだった。
青いもビルスーツはザクの顔をしているが体の色は青そして左手には機関銃右手にはムチをもっていた
バチェールはすぐに指令をだした

「あの青いのは後回しだ先にザクをやるねらいは一番右にいるやつだ」
応答するまもなくハーツ、モントは攻撃を開始した。
さすがにさっきとは違いエースパイロットの部隊なのであろう。
ハーツとモントそれにバチェールが、相手しているがなかなか倒せない

「仕方ないこうなったら、三人で一機を攻める。ハーツのほうからだ」
今度は三人で一体を攻めた結果。見事に一機撃破できた

「よぉしこれであとは二機だ。次はモントのほうだ」
敵は後二機、それだけを三人は思いモントが相手していたほうを攻撃した
これなら行ける!誰もがそう思えたときに、

「後一撃だこれで決めてやるぜ!」
ハーツが、ザクに一撃を入れようとしたその刹那

「ハーツ!さがれ!!前に出すぎだ」
モントの叫びもむなしく
ハーツのジムは、青いモビルスーツのムチにとらわれた。
その瞬間にムチに光が走った。

「うぁぁ で、電流かよ」
しびれる体をどうにかしてこらえるハーツ
だんだん意識が遠ざかって行くのがわかってきた

「ハーツ!」
ドドゥ

バチェールが青いもビルスーツから出ているムチを撃ちムチが切れた
ハーツのジムは高圧電流で、回路が焼ききれ操作が出来ず倒れた
青いもビルスーツはムチが切れて左手の機関銃をハーツに向ける

モントがハーツの前に立つ
「ハーツ!無事か?ハーツ答えろ!」
応答がない。死んでしまったのか?
そんな不安がよぎりモントの動きが止まる

モントの前には、青いモビルスーツの左手がモントに向かれている
青いモビルスーツの指からドォーンとなりモントはシールドで防御するのがやっとだった
モントに当てられた弾は下に落ちた瞬間

バババババ

突然、光と火薬が爆発しバチェールとモントの目をふさいだ

「うぅ!」

「なんだこれは!?」

光がおさまって二人は目をあけたときには、ザクと青いモビルスーツはいなかった

「隊長、モント大丈夫?ハーツは・・・?」
モニカの声が通信スピーカーから聞こえた

「俺達は大丈夫だ。モニカ、ハーツがやられた」
モントがモニカにそういいモニカの声がこわばった

「機体はどうなってるの?レーダーではちゃんとあるけど・・・」
モニカがハーツがどうなっているのかはわからない。ただ通信でハーツが苦しむ声だけを聞いて
あとはどうなったかはレーダーでしか見ていないのだ。

「早くハーツのコックピットを調べろ!」
バチェールがハーツのモビルスーツを起こしモントがハーツのコックピットのハッチを開けた。

「ハーツ!ハーツ!!おいっしっかりしろ!」
モントが叫んでいるがハーツは何も答える様子もなくぐったりとしていた。

「モニカ聞こえるか。すぐに基地で見てもらおうホバートラックをこっちまでよこしてくれ」
モントがモニカにそういいハーツを乗せて基地まで戻った。

数日がたった。
ハーツを襲った青いモビルスーツは後にグフと言う名前で
あれに乗っているパイロットは、あの基地でもエースの中のエースだったことがわかった
ハーツは一命を取り留めたが、まだ体の自由がうまく行かずリハビリをする日々が続いていた

「ハーツ、今日はいい天気よちょっとは散歩でも行かない?」

「モ・ニカか・・・そうだな・・・外に・出るか」
言葉が途切れ途切れだが、徐々に回復向かっている。
部隊はハーツが負傷して新たに新しいメンバーが入りバチェールの部隊に配属になった。
バチェールの部隊はこの後大規模な作戦に参加した。
その結果作戦は成功、バチェールの部隊は大いなる功績を表彰された。

のちに宇宙世紀0079
サイド3の宣戦布告から1年がたちサイド3の総帥ギレン・ザビが戦死し
指導者をなくしたサイド3は地球連邦軍に停戦条例をだした
この戦争は地球連邦軍の勝利と言う結果に終わる。
この戦争の中で人は何を残して何を勝ち取ったのか
人類の覚醒 新たな兵器モビルスーツ。
まだまだ解決していない点も多くある。
だが、この勝ち取った平和の中でゆっくりと解決していかなくてはならないと
人々は思うのであった。

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