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-FINALFANTASY X-   AFTER ED

5年後のスピラにて…Vol,2


*この話は,FINALFANTASY]INTERNATIONALの付録,アナザーストーリー『永遠のナギ節』を全く無視した内容になっています。

あたしの名前はリュック―――…。今、アルベドの飛行船の中にいますっ!
「シン」を倒したあと、あたしはこの飛行船に乗って、スピラを回っています。
え?なんでそんなことしてるかって?
ちょっとチィ!ユウナんから聞いてないのぉ?

「お〜〜いっリュックゥゥ!!早く準備しろぉ!もうすぐ着くぜぇっ!!」
あ!この声は親父!!
えっとぉ、なんでスピラを回っているかって言うとぉ…。
ほら、「シン」がいる時は、みんな“エボンの教え”で、機械なんか使えなかったでしょ?
でも、ユウナんが「シン」を倒して、みんなが機械を使えるようになったから…。
その…なんていうかぁ………っ。
つまり、あたし達アルベドは、スピラの人たちに機械の使い方を教えて回ってるんだよぉっ!!
わかったぁ?
「おいリュック!早くしねぇと置いてくぞっ!!」
「今準備してるんだよぉっ!!…親父は気が短いなぁ…。」

あ、そうそう!キマリも一緒に来てくれてるんだよ!?
一生懸命勉強してるの!頑張ってんだから。
「リュック、キマリの指、ここに入らない。これ、どうする?」
「えぇぇっ!?入らないのぉ!!う〜ん…、どうしよ〜?」
…でもやっぱり、なかなか使いこなせてないみたい…。
もっとあたしみたいに、テキパキ機械は使いこなさないと。
機械に扱われてたんじゃダメなんだよね〜?

この前教えてあげた、ワッカもそう!!ルールーはちゃぁ〜んと覚えられたのに、
「ここがわかんね〜なんじゃそりゃ〜〜??」
の連発だもんね〜。どうやったら解ってくれるだろう?
って、こっちが勉強させられちゃうよ!全く…。


そうそう、例のあいつも、たま〜に教えるのに協力してくれちゃったりしてくれるんだよね〜?
でも、なんか時代が違うって言うか…。
ま、あいつの知ってる機械と今のとじゃ、時代が違うわけだからしょうがないんだけど…。
ビミョ〜に役立たずなところがあるんだよね〜。
なんていうか、間違った知識ばっかり詰まってて…。しかもすぐに「〜〜〜!」って投げ出すしぃ〜。
飽きっぽいって言うのかな〜?

うひひひ…でもね?この前あたし見ちゃったんだよ。
その時代の違うあいつが、ユウナんに必死に機械、教えてるの!
自分でも良くわかってないくせして、「あ、ここはこうッスよ〜!」
なんつってさぁ!!あたし的に「違うよ?」って突っ込みいれたくなるんだけど、
ここは、新郎にいい格好させてあげようかなって。

え?なんで新郎かって?だってそりゃぁ………。
ああっっっっ!!

「親父!!ちょっと方向転換!!今すぐビサイド行って!!」
「はぁっ!!??んなことできるわけねーだろっっ!!」
「いいから早くぅ〜〜〜〜っっっ。」

ごごごごごごごごごごごごごごごごごごご……。

「こらぁっ!!リュック!!てめぇ勝手に進路を変えんじゃねぇっ!!」
「アニキ!!全速力!!」
「オウッ!!」
「……って、話聞けぇぇ――――っっっっ!!!」

はぁ、危うく忘れるところだったぁ!
今日はユウナんをザナルカンド遺跡まで乗っけてってあげる約束があったんだ!
すっかり忘れてたよぉ。ふぅ…。

え?なんでユウナんはそんなところに行くのかって?
へへ〜、実はね〜。
例のアイツと、ユウナんは、来月結婚するんだよぉ〜〜っっ!!
すっごいでしょ〜〜〜っ!!
んで、ユウナんのお父さんと、アーロンと、あいつのお父さんのお墓のある
ザナルカンド遺跡に、アイツと一緒にお参りに行くんだって。
あ、あと、あいつのお墓を取り壊しに…。


「ユウナん〜〜〜〜〜〜っっ」
「あ、リュックっ!」
「ごめんねぇ〜?待った?ちょっと親父がバカやってさ〜?」
「ううん、大丈夫。」
「じゃ、行こっか!?」



さっきも言った通り、ユウナんは来月結婚します。
しかも相手は、ユウナん最愛のアイツと…。
ほんっとうに羨ましいな〜。
あたしはまだそういう相手はいないけど、(誰もあたしには着いてこられないってことね〜)
いつかきっと!ユウナんみたいな奇跡的な恋をして、
ロマンチックに冒険して、幸せい〜〜〜〜っぱいになりたいなぁ〜。
だって、今のユウナんの顔、とっても幸せそうだから…。
くぅ〜〜〜っ!にくいねぇっこのっこのっ!!


「ユウナん、着いたよ!ザナルカンド遺跡。」
「ありがとうリュック。忙しいのにゴメンネ?」
「いいのいいの!!じゃ,また後で!!」


あとは…お参りをしたユウナんとアイツを迎えに行くだけ!
よし、今度は忘れないぞっっ!!
「リュック、…ユウナのために、これ。」
「ん??」
そんなあたしにキマリが出したのは、大花火の火薬…。
「よしっ!ユウナんの結婚を祝って、ど〜〜〜んと一発やりますかぁ!!」
「キマリ、賛成。キマリも手伝う。」
「でも、どっから?…まっ、いいか!さ、早速準備ぃ〜〜!!」
「キマリ、砲台準備してくる。」
「ほ、砲台?!」

そうだよね、お祝いだもん、ユウナんの願いが…、ユウナんの祈りが、通じたんだもん、ね…。

おめでと…、ユウナん!

「親父〜〜〜っ!砲台!砲台〜!」

-THE END-




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