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>バンエルティア号の甲板

カノンノ:あっ、パニール。洗濯物、取り込んでおいたよ。
パニール:ありがとう、カノンノ。こっちもやっと台所が片付いて、一息つけるところよ。さ、私はこれから日向ぼっこをしながら恋愛小説を読む、幸せタイムよ〜。

>世界樹が光り輝き、一筋の光が天に向かって立ち上る。

カノンノ:……!!今の光、世界樹が何かを出してたみたい。
パニール:まあ、何かしらね。
カノンノ:見失っちゃった。何だったんだろう……。

>と、空からヒトが降ってくる。

パニール:ひ、人がッ!?はわわわわわわわ……。人が空から降ってきたわぁぁぁ〜!!

>船内

カノンノ:気が付いたんだ、よかった……。
パニール:カノンノ、どう?お目覚めになったの?あら、あれ、んまー。可愛らしいお嬢様だことー。ご無事で何よりだわ。ここは、バンエルティア号という船の中なの。
カノンノ:私、カノンノ。あなたは?主人公……、いい名前ね。
パニール:無事で何よりだわ〜。あなた、空から降ってきたの。ここの甲板にね。
チャット:お目覚めのようですね。ようこそ、バンエルティア号へ。ボクはチャット。この船の船長です。まあ、くつろいでください。我々は海賊ですが、なに、漂着者から奪ったりなどはしません。それにしても、空から降ってきたとか。海上で竜巻にでも遭われたんですかね。
カノンノ:ねえ、チャット。これから、最寄の港へ送ってあげたいのだけど……。
チャット:そうですね。そうしてあげたほうがいいでしょう。で、あなたの国はどこですか?
主人公:……何も思い出せない。
チャット:……それは、本気で言ってるんですか?
主人公:……。
チャット:まさか……どうやら、本当に自分の名前以外、記憶が無いみたいですが……。落下したときのショックですかね。
カノンノ:記憶が、無い?
パニール:それなら、この方ここにいてもいいんじゃないでしょうか。船長さん?
チャット:構いませんよ。ただし、働かざる者食うべからず、です。ボクの子分として、立派に働いていただくことが条件ですけどね。じゃあ、……っと。これより、バンエルティア号の一員として、あなたを迎えます。カノンノさん、この船について、簡単に説明をお願いしますね。
カノンノ:はい。

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