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※「ユグドラシルバトル」モードは、全9編構成です。

ロイド&コレット編

『クラトスとの出会い』

ロイド:遅いなぁ……。何してんだ、コレットのやつ。
コレット:はぁ、はぁ……。お待たせ、ロイド。
ロイド:こらー、遅いぞ!このままじゃ、最終試験に遅刻しちまうぜ。
コレット:ご、ごめんね。ロイドに力をつけてもらおうと思って、配給のお肉でお弁当を作ってたら、遅くなっちゃったの……。
ロイド:うっひょー、マジかよ!?肉なんて久しぶりだぜ♪
コレット:えへへ、ロイドの大好きなロースとビーフ……と、トマトのサンドイッチだよ♪
ロイド:ぐわっ!トマトは勘弁してくれよぉ……。
コレット:きゃあ!?
ロイド:あいつ、コレットのサンドイッチを!?待てっ!

ロイド:おい、そいつを捕まえてくれ!
おじさん:み、見逃してください……。腹を空かせた子供たちが待ってるんです。
クラトス:……神聖王国(ヘイズル)の王都までこの有様とはな。
ロイド:観念しろ、この肉泥棒め!
コレット:待って、ロイド!この人も困ってるんだよ。マナが足りないせいで、世界中の自然がおかしくなって、食べ物が足りなくなってるんだもん。
ロイド:…………!
コレット:私たちがシグルスになって『大いなる実り』を手に入れようとしているのは、困ってる人を救うためでしょ?
ロイド:……わかったよ、コレット。おっちゃん。そのサンドイッチを、子供たちに食べさせてやってくれよ。
おじさん:あ、ありがとうございます!
コレット:ありがと、ロイド。
ロイド:いいさ!ドワーフの誓い第二番『困ってる人を見たら必ず力を貸そう』だ!
クラトス:ロイド……コレット……そうか、お前たちが――。
ロイド:ああ、あんた。巻き込んじまって悪かったな。
クラトス:構わん。だが……戦場では、今のような甘さは命取りになる。覚えておくことだ。
ロイド:なんだぁ、あいつ?偉そうな奴だなぁ。
コレット:ロイド、それより時間が……。
ロイド:やっべぇー、完全に遅刻だ!試験会場のレラーズ神殿に急ぐぞ!

ロイド:すみません!遅刻しましたぁっ!!
クラトス:来たか、ロイド・アーヴィング。だが、お前はシグルスとしては失格だな。
コレット:あなたは、さっきの……!?
ロイド:俺が『シグルス失格』って、どういうことだ?
クラトス:言葉通りの意味だ。一瞬の『機』が生死を分かつと知っている戦士は、決して時間をおろそかにしないものだ。ましてや『シグルス』は一国の命運を背負ってユグドラシルバトルに出場する選ばれし戦士――時間も守れる未熟者に、名乗る資格があると思うか?
ロイド:くっ……。
コレット:待ってください!ロイドは、私のせいで遅刻したんです。失格なのは私だけです!
クラトス:コレット・ブルーネル……次代の世界樹の神子(みこ)候補だったな。だが、『優しさ』と『馴れ合い』は違う。その区別を知らなければ、お前の夢も夢のままに終わることになるぞ。
コレット:は、はい……。
ロイド:おい、あんたっ!俺だけならともかく、コレットの夢まで侮辱する気かっ!!
クラトス:侮辱をしたつもりはない。忠告をしたまでだ。
クレス:いやぁ〜、寝坊しちゃったよ!ロイド、コレット、クラトスさん。待たせて悪かったね。
ロイド:クレス!こいつを知ってるのか?
クレス:ああ、紹介するよ。この人は、傭兵のクラトス・アウリオン。前回のユグドラシルバトルで知り合ったんだ。
クラトス:久しぶりだな。神聖王国(ヘイズル)筆頭騎士クレス・アルベイン。遅刻のふりまでして、この二人を今回のシグルスに選ぶ気なのか?
クレス:ははは、選ぶ気も何も、それをこれから試すんじゃないですか。
クラトス:……相変わらず甘い奴だ。
ロイド:あんた、クレスまで馬鹿にする気か!
クレス:おっと。ロイド、コレット。クラトスさんとケンカする前に君たちには、やることがあるんだよ。僕と戦おう……本気、でね。
ロイド:い、いきなりなんだよ!?師匠のクレスと戦うなんて出来るはずが――。
クレス:僕を叩きのめすことがシグルスになる最終試練なのさ。少なくとも、前回大会で敗北した僕より弱い戦士は必要ないからね。
コレット:でも……。
クレス:構えるんだ、コレット。まさか筆記試験だと思っていた訳じゃないだろう?なによりもまず『強い』ことがシグルスの条件なんだよ!
ロイド:……戦おう、コレット。クレスに俺たちの力を見せるんだ!
コレット:……うん。わかったよ、ロイド!
クレス:さぁ来い、ロイド!コレット!!





クレス&クラトス編

『ロイドの腕試し』

クレス:来てくれたんですね、クラトスさん。
クラトス:約束だからな。
クレス:あれから三年……長かった。
クラトス:そうだな。後悔とは、心を同じ刻(とき)に縛り付ける呪いの鎖だ。
クレス:その鎖……今度こそ断ち切ってみせる。そのためには、クラトスさん――あなたの力が必要なんだ。頼みます。今回のユグドラシルバトルに僕の相棒(パートナー)として出場してください!
クラトス:いいのか?神聖王国(ヘイズル)の筆頭騎士であるお前が、傭兵風情を相棒(パートナー)に選んでも?噂では、お前の弟子とミント・アドネードの弟子がシグルス候補に挙がっていると聞いたが?
クレス:ああ、あの二人なら――。
???:やっべぇー、完全に遅刻だ!
???:ご、ごめんね、ロイド。私がサンドイッチを盗られちゃったせいで……。
ロイド:それはいいって。クレス、もう来てるよな?寝坊でもしててくれれば助かるんだけど……。
???:覗き見なんて良くないよ。素直に謝ろう。
ロイド:……お、押すなよ、コレット!?

ロイド:うわわわっ!
コレット:きゃあ!

クレス:やれやれ、騒がしいねぇ?
ロイド:あはは……遅れてごめん、クレス。
クレス:紹介します。僕の弟子のロイドとミントの弟子、コレットです。
クラトス:……なるほど。相棒(パートナー)に選ぶには未熟すぎる子供たちだな。
ロイド:なに?あんたは誰だ!?
クラトス:人に名前を訊くときは、まずは自分から名乗るものだ。
ロイド:ぐっ……今、クレスが言っただろ!聞いてなかったのか?
クラトス:お前は、自分の名も告げられないのか?
ロイド:くそっ……ロイドだよ!ロイド・アーヴィング!!
コレット:コレット・ブルーネルです。
ロイド:さぁ、俺たちは名乗ったぞ。次は、あんたの番だ!
クラトス:……構えろ。私に勝てたら名を教えてやろう。
ロイド:はぁ、何言ってんだよ!?
コレット:ロイド!
クラトス:油断するな。実践では無駄口を叩いている間に斬られることもある。
ロイド:こ、こいつ……マジかよっ!?





リオン&カイル編

『寝坊』

カイル:ま、まずいっ!まさかオレを置いて出発しちゃったのかな?どうしてこんな時まで寝坊なんてするんだよ!あ〜、オレのバカ!あ、あの!
兵士A:子供が一人で城内をうろつくな。
カイル:いや、オレが聞きたいのは……!
兵士A:迷子か……?キミの親はどうした?
カイル:親は父さんが一人……いや、そうじゃなくて!
兵士B:何、焦っているんだ。何かを探しているのか?
カイル:そう、それそれ!リオンさん、どこにいるか知りませんか?
兵士A:騎士団長を……?どうして君のような……。
兵士B:ちょっと待て。確かこの子は……。リオン騎士団長であれば、お一人で森へ行かれたぞ。
兵士A:お、おい……。
兵士B:大丈夫だ。この子は。
カイル:ありがとう!
兵士A:まったく落ち着きのない子だ。知り合いの子か?
兵士B:今大会のシグルスだよ。
兵士A:あの子が……驚いた。まだほんの子供じゃないか……。
兵士B:子供は子供でも……そこいらの子供とはものが違うのさ。





スタン編

『探して』

スタン:はぁはぁ……まいたか?この扉、鍵がないのか……何か押さえられるものは……!?





ルーク&ティア編

『試験』

>このシーンは視点を選ぶことが出来ます。

★ルーク視点
ルーク:ジェイドの奴、こんなとこに呼び出しやがって……俺を誰だと思ってんだ。おい、いねぇのか!
ジェイド:おや、来ましたか。遅かったですね。
ルーク:ったく……そんな口の利き方していいのか?いいか?俺は……。
ジェイド:皇帝家の傍系、ファブレ家の嗣子にして新帝国(ニーズホッグ)次期皇帝候補、ですか?
ルーク:……そ、そうだよ。
ジェイド:……そういうことを言っているから、いつまでもアッシュと比べられるんですよ。
ルーク:う、うるせー!!説教するために呼んだんなら、もう帰るぜ!
ジェイド:待ちなさい、ルーク。あなたにはユグドラシルバトルに出場してもらいます。
ルーク:俺が!?
ジェイド:そう。ユグドラシルバトルは、皇帝候補の試しの場でもあります。『大いなる実り』を持ち帰り、国民に認められてこそ、皇帝という地位に即くことが出来ます。
ルーク:そんなこと聞いたことねーぞ。
ジェイド:そもそも帝国は、『大いなる実り』を手にした初代皇帝の下に多くの人が集ったからこそ興ったのです。この代々のしきたりを知らないのだとすれば……普段からの勉学を怠っているということですかね。
ルーク:しょうがねーだろ、昔の記憶がねーんだから!
ジェイド:……ま、そういうことにしておきましょう。それで、どうされますか?
ルーク:参加しねぇと皇帝になれないんだろ?
ジェイド:ユグドラシルバトルは単なる通過儀礼。時期が来れば、あなたは皇帝の座を譲られるでしょう。しかし、そんな国のために何もせず皇帝になった人間を国民はどう思うでしょうか。
ルーク:わかったよ!行くよ!行けばいいんだろ!
ジェイド:ご理解いただけて何よりです。では、取り敢えず、私と戦っていただきましょう。
ルーク:お前と?
ジェイド:ユグドラシルバトルの帝国代表になるため、あなたの腕を見せる必要があるのです。
ルーク:見せるって……なんだよ、帝国執行部の政治家どもがどこかで見てんのか?めんどくせーな……。取り敢えず、さっさとすませちまおうぜ。
ジェイド:それでは、行きますよ。
ルーク:あー、いいぜ。


★ティア視点
ティア:……こんなところに呼び出して、ジェイド大佐、何の用かしら……。まさか……いや……違うわね……。
ジェイド:来ましたね、ティア。
ティア:ご苦労様です。
ジェイド:堅いですね、もっと楽にしませんか。
ティア:はっ。ですが。
ジェイド:まさか、私があなた相手に愛を囁くとでも?
ティア:そ、そうではありません!大佐は上官ですから……!
ジェイド:ははっ、冗談ですよ。
ティア:……御用を。
ジェイド:フッ、そうですね……。……ルークが、ユグドラシルバトルに参加します。
ティア:ルークが……。
ジェイド:ご存知でしょう。新帝国(ニーズホッグ)の成り立ちを。
ティア:ええ。初代皇帝が手にした『大いなる実り』の下に人々が集い、それが帝国になった。
ジェイド:以来、皇帝後継者は『大いなる実り』を持ち帰るためのユグドラシルバトルに参加するのが国のしきたりになった。ルークは皇帝家の傍系、ファブレ家の嗣子にして、新帝国(ニーズホッグ)次期皇帝候補、です。
ティア:私に、その護衛をしろというのですね?
ジェイド:察しが早くて、助かりますよ。正確には護衛ではなく、相棒(パートナー)です。
ティア:二人一組がユグドラシルバトルの決まり、ですね。
ジェイド:そういうことです。行ってくれますか。
ティア:ええ。それが私に課せられた役目ですから。
ジェイド:そうですか……そうでしたね。では……取り敢えず、戦いましょう。
ティア:戦うって……大佐と?今、ここで?
ジェイド:ええ。ユグドラシルバトルのシグルスになるために、あなたの腕を見せる必要があるのです。
ティア:帝国のお偉方の歴々……帝国執行部の方たちに、ですか。
ジェイド:まあ、そういうことです。準備は、いいですか。
ティア:……ええ。
ジェイド:……私から、行きましょうか?
ティア:いえ……行きます……!





ジェイド&アニス編

『腕試し』

アニス:そわそわ……そわそわ……。
ジェイド:どうしたんです、アニス。そんなにそわそわして?
アニス:だって、大佐。今からここに新帝国(ニーズホッグ)の皇子様がいらっしゃるんでしょ?運勢大確変!未来のお后っていう超〜玉の輿への大チャンスじゃないですかぁ。
ジェイド:皇子といっても、皇帝になれるかどうかはまだ未定。それほど大したものじゃないですよ。
???:大したモンじゃなくて悪かったな!
ジェイド:いえいえ、『大物』と言ったのですよ。ルーク・フォン・ファブレ皇子。
ルーク:ったく、朝っぱらからこんな場所に呼び出して、何の用だ。ジェイドさんよ?
ティア:……ルーク、もうお昼よ。召集時間に遅れて申し訳ありません。ジェイド大佐。
ジェイド:お寝坊皇子の護衛、ご苦労様ですね、ティア・グランツ響長。
ティア:いえ。これも任務ですから。
ルーク:護衛なんて必要ねーっての。帝国執行部の連中は過保護過ぎだぜ。
アニス:……大佐、まさかこのガキっぽいのが皇子様!?
ルーク:おい、聴こえてんぞ。
アニス:はぅあ!?初めましてルーク様!私、ジェイド大佐の有能な部下で、シグルスに選ばれたアニス・タトリンといいますぅ。
ルーク:シグルス?ユグドラシルバトルに参加する戦士だっけか。ご苦労なこったな。ま、頑張れよ。
ジェイド:あなたも頑張るんですよ、皇子。
ルーク:はぁ!?なんで俺が!?
ティア:あなたと私も、今回のシグルスに選ばれたのよ。
ルーク:俺が……シグルスに!?
ジェイド:はい。そして、私は新帝国(ニーズホッグ)のユグドラシルバトルの全権責任者――つまり、あなたは私の部下ということです。そこをご理解ください、ルーク『様』。
ルーク:理解できっかよ!そんなメンドーな大会出てられねーっての!
ジェイド:ユグドラシルバトルは、皇帝になる者の試しの場でもあります。『大いなる実り』を持ち帰り、国の者たちに認められてこそ、皇帝という地位に即くことが出来ます。
ルーク:なんだよ、そのルール!?
ティア:絶対参加しなきゃってわけじゃないわ。新しい皇帝は何の苦労もしてないって言われて構わないならね。
ルーク:くっ……。わかった……やるよ。やればいいんだろ!!
ジェイド:聞き分けてくれて助かりました。……では、軽〜く力試しをさせていただきましょうか。
アニス:気をつけてくださいね、ルーク様。大佐ってばドSだから、気を抜くと半殺しにされちゃいますよ♪
ルーク:ま、待った!まだ心の準備が……。
ティア:構えて、ルーク!躊躇してる暇はないわ!





ユーリ&ファラ編

『ファラルート:泥棒』

ファラ:さすが首都シャイロック。人が多いわぁ……。……でも、こんなにいても、いい人が見つからないものね……。
おばさん:おや、お姉さん、カワイイね、一つ買ってかないかい?
ファラ:え、いや、わたしはそういうんじゃなく……。
おじさん:どうだいどうだい、首都で一番美味しい、マーボーカレーだ。
ファラ:え?何、それ、そんなもの、うちの田舎には……。
強面のおじさん:おっと、ごめんよ!
ファラ:あ、ご、ごめんなさい。人多いし、気をつけないと……。えっと……あ、そっか……マーボーカレーね。財布はっと……。……な、ない……!……あ!まさか、さっきの……。
ファラ:待て〜!ドロボー!

???:……蒼破刃!
強面のおじさん:うぎゃああっ!
ファラ:わたしの財布!
ユーリ:ん?あ、これな、ほいっと。
ファラ:ありがとう!助かったよ!
ユーリ:いや、まあな。
ファラ:(この人、強そう……)
ユーリ:な、なんだよ……?
ファラ:(いや、でも、見掛け倒しってこともあるし……)よしっ……!勝負!
ユーリ:え?な、何だよ!?


『ユーリルート:おせっかい』

兵士A:待て、ユーリ・ローウェル!!ちっ、逃げられたか?
兵士B:オレはあっちを探す、お前はあっちを。
ユーリ:……行ったか。まったく、ご苦労なこった。
???:待て〜!ドロボー!
ユーリ:なんだよ、次から次へと。……蒼破刃!
強面のおじさん:うぎゃああっ!
ユーリ:……盗まれたのはこいつ、かな。
ファラ:わたしの財布!
ユーリ:ん?あ、これな、ほいっと。
ファラ:ありがとう!助かったよ!
ユーリ:いや、まあな。
ファラ:………………。
ユーリ:な、なんだよ……?
ファラ:………………。よしっ……!勝負!
ユーリ:え?な、何だよ!?





マオ&カイウス編

『ユージーンの仇』

カイウス:やっと見つけた。
マオ:キミ……誰?ボクに何か、用?
カイウス:オレはカイウス。『レイモーンの民』の一族のって言えばわかるかな。
マオ:レイモーンってリカンツ……?あ、ゴメン、リカンツはダメなんだっけ。もしかして、ユージーンと関係ある人?
カイウス:そうだ。あんたが……『オルセルグ』?
マオ:ボクはマオ。その名前で呼ばれてたこともあったけど。
カイウス:じゃあ、ユージーンと一緒に三年前のユグドラシルバトルに参加した……。
マオ:え?ああ、ウン、そう。最後までは一緒に行けなかったけど。
カイウス:……そうか、やっぱり。
マオ:そうかぁ、じゃあ、キミはユージーンと同じ村に住んでたんだネ。一度、ユージーンの故郷のお話聞きたかったんだ♪
カイウス:何を調子のいいこと……覚悟しろ……!
マオ:わ、わ、ナニ!?





ダオス編

『檻の世界』

モノローグ:
人間の歴史は『戦い』とともにある。
幾百の国が、幾千の刻を越えて覇を競い、幾億の命が露と消えた。
仮初の恩恵を獲るがため、犠牲者の血の海の広がりは最早止まらぬ。
真実を見据えぬ愚者の民の歴史こそ――檻の世界『ダイランティア』。
彼女の言葉は誰も知らない――

十年前――

ダオス:――よもやこうなるか。
兵士A:ダオス、ようやく姿を現したか!
兵士B:貴様を拘束するよう、議会から令状が出ている。
兵士C:最早、逃げられぬぞ!
兵士A:今だ、ペンダントを掲げろ!
ダオス:ぐぬぬ……我が奇跡を封じたか。
クラトス:久しぶりだな。
ダオス:……クラトス。
クラトス:幾つ目の世界だ?
ダオス:クラトス、どういうつもりだ?
クラトス:単刀直入に言わせてもらう。最早、お前の考えにはついていけない。私は計画から降りる。
ダオス:ふふふ……。計画を降りるか……人間に期待したか?それとも人間にほだされる理由でも生まれたか。
クラトス:……今の貴様には関係のないことだ。
ダオス:私は彼女の意思とともにある。私は必ずやこの人間の歴史を終わらせる。
クラトス:ユグドラシルバトルも彼女の意思の一つだ。人間が世界樹協定を生み出してから百余年。お前の計画が実行されれば、これまで耐え忍んできた人間の努力が無に帰すことになる。
ダオス:努力?無知の間違いであろう。ユグドラシルバトルなどと下らぬ慰めに溺れ……『ダイランティア』を、この世界の意思をまやかしつづけた。彼女の言葉を……民を想った……その願いを!
クラトス:その解釈が間違っていないという保障はどこにある?いや、はっきりと言おう。彼女はもういないのだ!……お前の意思は、彼女の意思ではない。代弁者などとおこがましいことだったのだ。
ダオス:……認めぬぞ。ハァッ!
クラトス:何だと!
ダオス:滅びよ……テトラスペル……!
クラトス:くっ……一瞬で。その上、封印を破ったその技は……。
ダオス:一度目はさすがに驚きもしたが……この展開も少し飽きたということだ。
クラトス:……そういうことか。では、どちらが彼女の真意に近づけるか、決めるしかあるまい。
ダオス:残念だよ、クラトス。

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