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トゥルーラブストーリー3のオープニング

蒼月「(名字)くんのこと、
ずっと、ずっと好きだったの
主人公「えっ!
お、おれも蒼月さんのこと・・・好きだっ!
蒼月「わたしね、ずっと思ってたことがあるの
主人公「う、うん
蒼月「・・・起きなよ
主人公「え?
今、なんて?
かなめ「ねえ、起きなよ〜
主人公「えっえっえっ!?
かなめ「はやく起きないと遅刻だよ
主人公「・・・あれ?かな・・・・・・あれ?
あれ?・・・・・・・・・夢?
かなめ「ほら、寝ぼけてないで、起きる起きる!

今日から新学期。
ついに中学3年生になる。
高校受験とかいろいろ控えてて、
忙しい1年なんだろうけど、
おれにはもっと重要なことがある。
それは・・・

〜かなめと登校中〜
かなめ「ふ〜、よかった。これなら、
走らなくてもギリギリセーフだよ
主人公「・・・・・・・・・」
彼女はおれの姉。姉といっても同じ年だ。
誕生日も同じ。つまりおれたちは双子なのだ。
まあ、双子といっても、二卵性だから、見分けが
つかないほどそっくりってわけじゃない。
人によってはそっくりだって言うし、
全然似てないとも言う。
・・・まあ、そんなもんだろう。
主人公(・・・・・・・・・・・・。
それにしても今朝の夢は・・・)
かなめ「どうしたの?
主人公「・・・おれ、なにか言ってなかったか?
かなめ「えっ?いつ?なにを?
主人公「今朝、おまえに起こされた時・・・
かなめ「ん〜、なんか寝言言ってたね
主人公「き、聞いたのか?
かなめ「ううん、よく聞き取れなかったよ。
確か、『おれも・・・なんとか』って
なにか重要なこと?
主人公「あ、いや、いいんだ・・・
かなめ「ふ〜ん・・・

おれには好きな女の子がいる。
中学に入学した頃から好きな女の子。
同じ学校へ通えるのも
この一年が最後かもしれない。
だから、今のところ彼女と接近することが
おれの最重要事項なのである。
そう、高校受験や卒業なんかより、
重要なのである。

〜学校、校門前〜
久保田「よう
三宮「おはよっ
主人公「おうっ!
かなめ「おはよ。久保田くん、三宮くん
新学期早々、3バカが揃ったね〜
三宮「かなめちゃん、3バカって・・・
久保田「朝からいきなりだなぁ〜
主人公「そうだぞ。こいつらはともかく、
おれを数に入れるなよ
かなめ「だってみんな『3バカ』って
呼んでるんだもん

おれの悪友、久保田実〔くぼたみのる〕。
小学校からのつき合いだ。
悪いやつじゃないんだが、
ちょっと調子に乗りやすいかな。

そしてもうひとり、三宮太一〔さんのみやたいち〕。
中学に入ってからよくつるむようになったやつだ。
ま、部活が同じだったっていうのと、
妙にウマが合ったからだな。

かなめ「じゃあ、わたし、先に行ってるね
主人公「お、おいっ」
かなめ去る。
久保田「(名前)。おまえ姉の教育がなってないぞ
主人公「姉の教育ってなんだよ
久保田「それは・・・いろいろだ
三宮「そんなことより、
同じクラスになれるといいな
久保田「去年はバラバラだったしな
三宮「クラス分けは昇降口の掲示板に
張り出すらしいぞ
久保田「そうか。じゃあ行くか
主人公「クラス分け・・・
久保田「(名前)!行くぞっ!
主人公「あ、ああ・・・

クドイようだがおれには好きな女の子がいる。
ずっと好きな女の子。
その子と同じクラスになるということは、
おれにとっての一大事である。
同じクラスになれれば、もしかしたら・・・。

〜掲示板前〜
真っ先に探す名前・・・それは・・・
蒼月たかね
・・・おれが好きな女の子。
あった!蒼月〔あおつき〕たかねは1組!
お、おれのクラスは・・・!?
久保田「おれとおまえは1組だっ!
同じクラスだぞっ、やったなっ!
主人公「い、今、なんて言った?
久保田「同じクラスだぞ、やったなって・・・
主人公「その前だよ、その前
久保田「前?俺とおまえは1組だ、だっけ?
主人公「1組っ!
本当に本当なんだな
久保田「あ、ああ・・・

やった〜っ!
ついに彼女と同じクラスッ!
彼女はおれのクラスメイトッ!
クラスメイト、ああ、なんていい響きなんだ。
1年間、彼女といっしょなんだ。
やった〜っ!

久保田「おっ、太一、おまえ何組だった?
三宮「5組。おまえらは?
久保田「俺たちふたりとも1組さ
おまえだけ別のクラスかぁ。
しかも5組、遠い・・・
三宮「いいなぁ、おまえらは同じクラスで・・・
かなめ「じゃっじゃじゃ〜ん
三宮「ああ、かなめちゃん
主人公「かな、おまえ何組だった?
かなめ「何組だと思う?
三宮「まさか、かなめちゃんも1組なんじゃ・・・
久保田「それはないって、
双子は同じクラスにはならないよ
三宮「そうなのか?
主人公「おれと実は1組。太一は5組
久保田「で、かなめちゃんは?
かなめ「わたし、5組っ!
三宮くんと同じだね。1年間よろしくっ!
三宮「よろしく、かなめちゃん
そうだ、おれ、部室に顔出してくるよ
久保田「ああ、行ってこい
かなめ「わたしもそうしようっと」
三宮、かなめ去る。
久保田「なあ、気づいたか?
主人公「なにを?
久保田「蒼月たかねだよ、蒼月たかね
主人公(ドキッ!)
久保田「彼女、俺らと同じ1組だぜ
主人公「そうなのか?気づかなかったよ」
白々しく答えるおれ。
久保田「学校のアイドルと同じクラスなんて
ほんとラッキーだよな
主人公「アイドル?蒼月たかねが?
久保田「ああ。話さなかったっけ?
去年の3組のやつらが、
裏で女子の人気投票をやったんだよ
主人公(裏でそんなことをやっていたのか・・・)
久保田「その時の人気、ダントツでナンバー1
だったのが蒼月たかねなんだぜ
主人公「そ、そうなのか・・・
(彼女ってそんなに人気があったのか・・・。
・・・確かにかわいいもんな)
久保田「おっ、ウワサをすれば、蒼月さんだぜ
よし、1組であることを教えてあげよう。
ちょっと行ってくるっ!
蒼月さ〜ん
主人公「お、おいっ!
(あいつ・・・相変わらず調子いいな。
・・・でも、うらやましい)

そんなわけで、おれの中学最後の1年が始まった。
ウソのようだが、
好きな女の子と同じクラスになれた。
・・・・・・おまじないが効いたのかもしれない。
受験とか卒業とかいろいろあるけど、
今は彼女と同じクラスになれたことを
素直に喜ぼう。
なにかが起こりそうな予感のする始まりだ。
やるぞ〜っ!

トゥルーラブストーリー3スタート

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