戻る TOPへ

ドラゴンクエスト[ オープニング 主人公の名前は『エイト』にしてあります。

とある草原に、二人の若者と一匹の魔物のような姿をした者がいた。

ヤンガス「お〜い 兄貴〜〜!!

ヤンガス「こんなところで油を売ってると
  すぐに日が暮れちまうでげす。
ヤンガス「はやいとこ 町にいきましょうや!
  アッシは パーッと
  飲みあかしたい気分でがすよ。
ヤンガス「さあ 兄貴!!

切り株に腰掛けていたエイトが立ち上がり、ヤンガスの元へ行く。

ヤンガス「ホント 何度も言うようでがすが
  兄貴が この おかしな おっさんの
  家来なんてねぇ。
ヤンガス「まっ アッシにしたところで
  兄貴の子分になったわけっすから
  人のことは 言えんでがすが……。

魔物のような者(トロデ)がすかさずどなり返す。

トロデ「だれが おかしな おっさんじゃ!?
トロデ「まあ よいわ!
  下賊の者には わしの気高さなど
  とうてい わからぬということじゃな。

二人でにらみあう・・・。
とその時、トロデが気付いたようにエイトに問いかける。

トロデ「そんなことより エイト
  姫は どうした?
  姫の姿が見えぬようじゃが……。

辺りを見回す3人。
そこへスライムの群れがやってきた!

ヤンガス「むっ! 兄貴!

スライム3匹と戦闘になる。

トロデ「ふむ……。おどろかされたが
  よわっちいヤツらで よかったのう……。

トロデはハッとする。

トロデ「そんなことより 姫じゃ!
  わしの可愛い ひとり娘の
  ミーティア姫は無事か!?

そこへ白馬が歩いてくる。

トロデ「おお! あれにおったか!?
  姫! ミーティア姫!

ヤンガス「さて 馬姫さまも おもどりだし……
ヤンガス「日が暮れぬうちに そろそろ
  出発したほうが いいでがすよ。

旅路を歩いていく一行を背景にスタッフロールが流れる。
そして、一行はとある町に入る。

トロデ「ふむ。着いたようじゃな。
  わしの記憶に間違いがなければ
  たしか この町のはずじゃ。
トロデ「この町の どこかに
  マスター・ライラスとよばれる人物が
  住んでいるはずじゃ。
ヤンガス「ちょっと 待ってくれよ おっさん!
  アッシらが追っていたのは
  ドルマゲスってヤツじゃなかったでがすか!?
トロデ「そうじゃ! 憎きは トルマゲス!
  わしらを このような姿に変えた
  とんでもない性悪魔法使いじゃ!
トロデ「いったい あやつめは どこに
  姿をくらませてしまったのか!?
トロデ「いっこくも早く あやつめを
  探しだし このいまいましい呪いを
  解かねばならん。
トロデ「でなければ あまりにも
  ミーティア姫が ふびんじゃ。
トロデ「せっかく サザンビーク国の皇子と
  婚儀も決まったというに……。
  ド ドルマゲスのやつめっ!
トロデ「というわけで エイト
  さっそくじゃが ライラスなる人物を
  探しだしてきてくれぬか?
→はい
 いいえ

トロデ「おお! エイトは さすがに
  話がはやいのう。では、たのんだぞ。
  わしは ここで休んでいるからな。

ここで移動可能になるので、ヤンガスに話しかける。

ヤンガス「まったく! おっさんの言うことは
  わけがわからんでげすよ。
ヤンガス「ようするに ライラスってやつを
  さがし出せば いいでがすな。
  じゃあ 兄貴 いきますかい!

ヤンガスと一緒に町を歩き回り、マスター・ライラスを探す。
歩き回っているうちに酒場を見つけて、中に入ってみる二人。
奥のカウンターに行くと何やら二人の男が話している。

*「ルイネロさん もう やめにしないかい?
*「悪いけど こっちも商売なんだ。
  あんたの 当たらない占いなんか
  いっぱいの酒代にも なりゃしないよ。
ルイネロ「なんだと!?
  わしの占いが 当たらないだと!?
  あほうか お前は!?
ルイネロ「もともと 占いなど
  当たらなくて 当たり前なのだ。
  もし もしもだ……
ルイネロ「わしが 先日の火事を
  占いで予見し 止めたとしよう。
  しかし それが なんになる?
ルイネロ「そのことが 次の災いのタネに
  なるかもしれんのだ。
*「ルイネロさん 言ってる意味が
  わからないよ……。
*「もし火事がわかっていたら
  少なくともマスター・ライラスを
  救えたのじゃないのかい?
ルイネロ「……ライラスか……。
  あの老人とは よくケンカをしたものだ。
  まさか死ぬとはな……。

ルイネロと言う人物に話しかける。

ルイネロ「なんだ? わしに なにか用……
ルイネロ「ん!? お前さんたち……
  ちょっと顔を見せてみい。
  むむ むむむむ。これは……

突然、酒場へ住民が駆け込んでくる。

*「た 大変だ! 怪物が!
  町の中に 怪物が入り込んで!
*「なんだと!?
*「とにかく来てくれないか!
  もう 大騒ぎで!

住民たちが一斉に外へ出て行く。
エイト達もその後を追う。

そして、町の広場にたどりつくと・・・。

ヤンガス「ありゃ いったい!?

ヤンガス「こりゃ 大変だ!
  兄貴! 走るでげすよ!!
ヤンガス「兄貴 急ぐでげすよ!

町の広場ではトロデの姿を見て大騒ぎの住民達が!

*「うわ! こっちを見たぞ!
*「キャー! なんて おぞましい顔なの!
*「出てゆけ! 化け物は
  この町から 出てゆけ!!
*「ワー ワー ワー!!

住民が一斉にトロデ目掛けて石を投げつける。
エイト達も合流する。
やむなく町からは出て行く事になった・・・。

*「化け物は 出てゆけ!!

そして・・・。

トロデ王「やれやれ ひどいめに
  あったわい。
トロデ王「いったい わしを
  だれだと思ってるのじゃ!?
トロデ王「人を見た目だけで
  判断するとは なさけないのう。
  人は 外見ではないというに……。
ヤンガス「まったく その通りだ!!
  うんうん。
トロデ王「ときに エイト。
  マスター・ライラスじゃが
  見つけることができたかの?
 はい
→いいえ

トロデ王「なんと!!
  すでに亡くなっていたじゃなと!?
  むむむむむ……。
トロデ王「ふむ 亡くなってしまったものは
  しかたがないの……。
トロデ王「もともと われらが追っているのは
  わしと姫を このような姿に変えた
  憎きドルマゲスじゃ!
トロデ王「マスター・ライラスに聞けば
  ヤツのことが なにか わかるやも知れぬと
  そう思ったのじゃが……
トロデ王「やはり ドルマゲスの行方は
  わしらが 自力で
  探すしかないようじゃな。

トロデ王「では いくとするか。
  ライラスがいない今 こんな町に
  長居は無用じゃ!

*「お待ちください!

一人の女性が立っている。

*「お待ちください……。
*「じつは あなた方に お願いがあって
  こうして駆けつけて来ました。

トロデ王「お嬢さん あんた
  このわしを見ても こわくないのかね?
*「夢を見ました……。
*「人でも魔物でもない者が
  やがて この町をおとずれる……。
*「その者が そなたの願いを
  かなえるであろう……と。
トロデ王「人でも魔物でもない?
  それは わしのことか?
*「あっ ごめんなさいっ。
トロデ王「まあ よいわ。
  見れば 我が娘 ミーティアと
  同じような年頃。
トロデ王「そなた わしらのことを
  夢に見たと申すか?
  よくわからぬ話じゃが……。
*「あっ 申しおくれました。
*「私は 占い師ルイネロの娘
  ユリマです。
ユリマ「どうか 私の家に
  来てくれませんか?
  くわしい話は そこで。
ユリマ「町の奥の 井戸の前が
  私の家です。待ってますから
  きっと来てくださいね!

ユリマは去って行った。

ヤンガス「なんでげすかい あの娘っ子は?
  井戸の前が 私の家ったって……。
トロデ王「えらい!!
トロデ王「このわしを見ても怖がらぬとは
  さすが 我が娘ミーティアと
  同じ年頃じゃっ!
トロデ王「ここは ひとつ
  あの娘のために ひと肌
  ぬいでやろうではないか!

トロデ王「よし! エイト!
  町の奥の 井戸の家じゃったな。
  お前 いって話を聞いてまいれ。
トロデ王「ん? わしか?
  わしと姫は ここで待っておるよ。
  また騒がれても やっかいでな。

再び町に入る二人。
そしてユリマが言っていた井戸の前の家にたどり着く。

ユリマ「あ! 本当に来てくれたんですね!
ユリマ「なのに 私ったら うたた寝なんか
  してて ごめんなさい。
ユリマ「じつは 頼みというのは
  この水晶玉のことなんです。
ユリス「……て もしかして 話が
  急すぎましたか?
  もっと頭から話したほうが良いですか?
→はい
 いいえ

ユリマ「そうですよね。
  では 聞いてください。
ユリマ「かつて 私の父 ルイネロは
  ものすごく高名な占い師でした。
ユリマ「どんな探し物も たずね人も
  ルイネロには わからぬことはないと…。
ユリマ「しかし ある日をさかいに
  その占いは まったく
  あたらなくなってしまったのです。
ユリマ「たぶん それは この水晶が
  ただのガラス玉に…

そこへ、ルイネロが帰ってくる。

ルイネロ「なにを話しているんだ ユリマ!?
ルイネロ「その水晶玉に さわるなと
  あれほど 何度も……

ルイネロ「ん? あんたは たしか……
  酒場で 会った人だな?
  ……まあ ともかくだ!
ルイネロ「わしは 別に 困っていない。
  娘に 何を頼まれたかは知らんが
  よけいなお世話だぞ!
ルイネロ「さて わしは もう寝る。
  ユリマ! 客人には 早々に
  おひきとり願うんだぞ。

ルイネロがいなくなる。

ユリマ「ごめんなさい。あんな父で……。
ユリマ「でも! あんなこと言っても
  占いが当たらなくなって いちばん
  悩んでいるのは 父本人だと思います。

ユリマ「だから お願いです。
  父本来の ちからが 発揮できるほどの
  大きな水晶を見つけてきてくれませんか?
→はい
 いいえ

ユリマ「え! 引き受けてくれるんですか!
  やっぱり 夢のお告げどおりだわ!
ユリマ「そのお告げによると 町の南
  大きな滝の下の 洞くつに
  水晶が 眠っているそうです。
ユリマ「こんなことが わかるなんて
  私はやっぱり 偉大なるルイネロの娘
  ですよねっ。

そして、町を後にする。

トロデ王「ふむふむ そういう事情が
  あったのはな……。
トロデ王「えっ えらい!
  なんと 親孝行な娘じゃ!
  わしは感動したぞ!
トロデ王「しかも ルイネロというものが
  本来のチカラを発揮すれば
  見つからぬものは ないそうじゃな。
トロデ王「これぞ 一石二鳥というわけじゃ。
  うまくすれば 憎きドルマゲスの居所が
  わかるやもしれんぞ!
トロデ王「しかし 今夜は もう遅い。
トロデ王「わしと姫は もう こりごりじゃから
  今後は 町には入らんことにしたが……
トロデ王「エイトらは 宿屋に泊まり
  明日への鋭気をやしなうがよいじゃろう。
トロデ王「明日の朝 滝の洞窟とやらに
  出発だぞいっ!

そして夜が明けた。

*「おはようございます。
  よく 休まれましたか?
*「昨夜は暗くて よく見えなかったのですが
  お連れの小さな老人は 町の外に置いた
  馬車の中で寝たみたいですね。
*「では いってらっしゃいませ!

町の外にいるトロデ王と合流する。

トロデ王「おお エイト 待ちかねたぞ!
トロデ王「それでは 水晶を求めて
  滝の洞くつとやらに いくとしようぞ。
トロデ王「わしとミーティアは エイトの
  後をついていくゆえ 用があるときは
  話しかけるのじゃぞ。
トロデ王「いざ 出発じゃ!

そして一行は、その水晶玉を求めて滝の洞くつを目指すのであった。
この物語で最初の冒険である。

inserted by FC2 system