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ドラゴンクエスト4(第5章) オープニング

※なお、NDS版を基にした文となっております。また、勇者の名前は「ソロ」としています。

第五章  導かれし者たち

エンドールから はるか東の山奥に
名もない 小さな村がありました。
その村に住む人々は けっして
おもてには出ず よそ者を寄せつけず
ひっそりと暮らす毎日。
村人たち以外は そんな村が
あることさえ 知らないはずでした。
しかし……。

 一軒の家の中。勇者の母と勇者がいる。
*「さあ できたわ。
*「ソロや いい子だから
  このお弁当を 池で釣りをしている
  お父さんに 持っていっておくれ。
ソロは おべんとうを 手に入れた。
*「あっ それから
村のみんなに会ったら
ちゃんと あいさつするのよ。
 勇者が育った山奥の村。まるで何かを守るように、門番が常に見張りを続ける閉鎖的な村だが…。
 村の中央の花畑で寝ている幼なじみのシンシアと話す。
シンシア「おはよう ソロ。
こうして寝っ転がっていると
とても いい気持ちよ。
シンシア「ねえ ソロ。
わたしたち 大きくなっても ずっと
このままでいられたら いいね。
シンシア「わたしね 最近 夢を見るの。
大人になった 私たちが この村で
いつまでも 幸せに暮らしている夢……。
シンシア「わたしね この村が大好き!
ソロのことも 大好き!
シンシア「だから いつまでも
いっしょよ。ソロ。
 村の井戸の近くにいた男と話す。
*「宿屋の主人が 道にまよっていた
旅の詩人を 助けたそうだな。
*「あいつは 商売柄 宿に人を
泊めたがっていたからなあ……。
 宿の主人と話してみる。
*「じつは ゆうべ 旅の詩人が
迷いこんできましてな…。
*「村のおきてを やぶって
つい 助けてしまったのです。
*「わざわいの種に
ならねば よいのですが……。
 そして、泊まっていた旅の詩人と話してみる。
*「ほほう……。
この村には キミのような
子供もいたのですか。
*「わたしは 旅の詩人。
山道で まよってしまって
この村に たどり着いたのです。
*「しかし こんな山奥に
このような村が あったとは……。
まったく おどろかされましたよ。
 旅の詩人、というにはあまりに不似合いな姿と銀色の髪が印象に残る。
 この男とはまたいつか、何かの形で出会うような予感がするが…。
 その他の村人にも話しかけ、川のそばにいる勇者の父と話す。
*「おお ソロ。
弁当を持ってきてくれたのか。
*「ところで ソロや。
お前も もう17才だ
そろそろ おとなの仲間入りだな。
*「よいか ソロ。
強く 正しく 生きるのだぞ。
たとえ なにが起こってもな……。
 そして家に帰って母と話す。
*「おかえり ご苦労だったね。
じゃあ お前もご飯にするかい?
(「はい」を選択)
*「じゃあ そこにお座り。
すぐに したくをするから。
 席に着いた途端、
*「大変だ 大変だ!
 宿の主人が勇者の家に入って来る。
*「つ ついに この村が
魔物たちに見つかったんです!
やつらは 村のすぐそばまで来てて!
*「なんですって! ソロや
わたしのことは いいから
すぐに お逃げ! さあ急いで!
*「さあ 私に ついてきてください!
 宿の主人に連れられ、家を出る。村の門番の兵士、
*「魔物は オレたちで くい止める!
ソロを 早く 安全なところへ!
 シンシアも話しかけてくる。
シンシア「ソロ!
あなたに もしもの事があったら
わたし……。
シンシア「とにかく かくれて!
わたしも すぐに行くから!
 剣士も話しかけてくる。
*「くそー! 魔物どもめ!
ついに ソロの居場所を
つきとめたか!
*「もう少し 時間があれば
ソロを りっぱな勇者に
育てられたものをっ!
*「ついてこい ソロ!
 剣士に連れられてゆく勇者。
 村の倉庫のほうへ向かう勇者たちに、父が話しかけてくる。
*「ソロや
ついに 来るべき時が来たようだ。
*「今まで 黙っていたが
わしたち夫婦は お前の 本当の
親ではなかったのだ。
*「くわしい話をしたいが
今は時間がない……。
さあ早く かくれるんだ!
 倉庫の中へと連れられる勇者。
*「どっひゃー!
魔物が 攻めてきたって!?
それじゃ 戦わなくては!
 農夫は早速外へ向かい、勇者は剣士に連れられて倉庫の隠し部屋へと向かう。
*「いいか よく聞け ソロ。
魔物どものねらいは お前の命!
魔物どもは お前がめざわりなのだ。
*「お前には 秘められたチカラがある。
いつの日か どんな邪悪な者でも
倒せるぐらい 強くなるだろう。
*「しかし 今のお前は まだ弱い。
とにかく 逃げて 生きのびるのだ!
*「よし!お前に これを渡しておく!
きっと 役にたつ時が あるだろう。
ソロは モンスター図鑑を 受け取った!
*「今は 逃げて… そして
強くなるのだ ソロ!
わかったなっ!
 戸を閉め、剣士は外へ向かってゆく。
 剣や呪文の音が聞こえてくるが、今はただ息を潜めるしかない……
 しばらくすると戸を開け、シンシアが入ってきた。
シンシア「ソロ……。
今まで あなたと一緒に遊べて
とても 楽しかったわ……。
シンシア「でも 大丈夫。
あなたを 殺させはしないわ。
シンシアは モシャスを となえた!!
シンシアは ソロそっくりに 姿を変えた!
シンシア「さようなら ソロ……。
 そして外へ飛び出して行くシンシア。
 先程より魔物たちの攻撃の音も激しくなってくるが、それも止む。
外から 魔物たちの声が 聞こえる。
*「デスピサロさま!
勇者 ソロを しとめました!
デスピサロ「おお でかしたぞ!
デスピサロ「よくぞ 勇者をしとめた!
貴様には後で ほうびを取らせよう。
では みなの者 引き上げだ!

 静寂の中から外へと出る勇者。
 しかし外で見たものは、跡形もなく滅ぼされていた山奥の村だった。
 村人の屍さえ残っていないところがその襲撃の激しさを物語っている。
 村の中央の花畑(だった所)を調べると、はねぼうしが見つかる。もしやシンシアの…?
 悲しみを胸に、勇者は一人旅立ってゆく……

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