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*このゲームには、全部で12人の主人公がおり、6種類のOP&EDがあります。このファイルには、OP全てを収録してあります。
*なお、主人公達の名前はすべて公式名にしてあります。



《ネメシス&メビウス編》

*過去の夢
父王:なぜだ?なぜお前達はわしを苦しめる?いったいわしに何の恨みがあるのだ?!
ネメシス:父上……。
父王:ええいわしを父などと呼ぶな!呪われし子め!こうなれば我が手で王家に続く呪いを断ち切ってくれるわ!
王妃:あなた、おやめになって!
父王:ええい!離せっ!元はといえば貴様がこの者たちを産んだのが原因なのだ!死ねっ!
>ズバッ!
王妃:あ……なた……。
メビウス:お母様ーーーっ!!
父王:ワハハハッ!安心しろ!すぐにお前達もあの世に送ってやる……。死ね……死ね……死ねぇっ!
王妃:あなたたち……逃……げるの……よ……。
ネメシス:メビウス!向こうの窓から逃げるんだ!
メビウス:え……?お兄様は?
ネメシス:母上を置いては行けない!僕はここに残る!
父王:馬鹿めっ!二人とも逃がすかぁっ!
メビウス:お兄様!危ないっ!
ネメシス:メビウス?!や、やめろぉぉぉっ!

>城のネメシスの自室
ネメシス:…………ゆめ……か……。
メビウス:……お兄様……眠れないのですか?
ネメシス:メビウス。
メビウス:凄い汗……。……また、あのときの夢を見ていらしたのですか?
ネメシス:……。
メビウス:……お兄様……わたくし、最近思うのです。私たちのしていることは、本当に正しきことなのか……。失われし王国を復興させるためとは言え、新たな戦いを起こし、多くの犠牲の上で創られた王国は、果たして理想の国と言えるのか……と。
ネメシス:……。
メビウス:それに、私たちの身体に流れるこの忌まわしき呪われし血……呪われし者が築く王国など……!
ネメシス:メビウス……そのような迷言に惑わされるな……。
メビウス:お兄様……。
ネメシス:この長く続く戦乱を終わらせるため、わたしたちのような者をこれ以上増やさないためにも、統一国家を創る……。争いのない、誰しもが平等で幸せに暮らせる理想の王国を創るのが、わたしたちの願いではなかったか?
メビウス:ごめんなさい。お兄様……私……。
ネメシス:もういい……。何も言うな……。実現するんだ。私も……お前も平穏に暮らせる世界を……。
メビウス:お兄様……。……でも、不思議ね。こうしてお兄様と一緒なら、きっと何もかも上手くいくって……そんな気がするんです……。
ネメシス:……。明日も早い。もう寝よう……。
メビウス:はい、お兄様……。

>ネメシスが寝静まったころ、メビウスは独り、暗い廊下に佇んでいた……。
メビウス:見ていたんでしょ?隠れてないで出てきたらどう?
オーヴァ:ククク……ああ見ていたさ。お前の茶番劇をな……。
メビウス:……何が言いたいの?
オーヴァ:お前も物好きなヤツだ。あそこまで演じなくてもいいものを……。
メビウス:……私が本当の妹じゃないことがばれたら計画が水の泡……。念には念を入れているだけよ……。
オーヴァ:ククク……それもそうだ。あいつはお前のためだけに戦っているようなものだからな。しかしあいつも可哀相な奴よ……。本当の妹は10年前にお前に乗っ取られたことを未だに気づかずにいるのだからな……。救いようのないバカだ……。
メビウス:れも我々にはあの男の力が必要……。
オーヴァ:そうだ……あいつの身体に流れる王家の血と、戦いによって生まれる多くの生体エネルギーがな。
メビウス:我らが偉大なる王、魔王ダンテさまの復活のために!
オーヴァ:我ら魔族の世界を築くために!そのためには王家復興の大儀のもと、奴にはしばらく踊ってもらわんとな……。ククク……。
メビウス:……。
オーヴァ:ハーッハッハッハ!



《クルーガ&クシー編》

*ノースホルンの城、クルーガの部屋。
クシー:父上!父上〜!ち〜ち〜う〜え〜っ!
クルーガ:ん?ああ、クシーか……。
クシー:クシーか……じゃありませんぞ!父上!もう日はとっくに上がっておりまする!一国の主が朝からこんなことでは民に示しがつかないではありませぬか!もう少ししっかりしていただかないと!
クルーガ:まあ、そんな固いこと言うな……。よっこらせっと。
クシー:そんなこと?そんなことですと?!他の兵士たちは朝早くから起きて日夜訓練をしてるというのに、父上はそんなことですと?皆に申し訳ないとは思わないのですか?!
クルーガ:ああ、わかったわかった。俺が悪かった。すまん。この通りだ。
クシー:……反省してくれればよいのです。朝ご飯はここに用意しております。早く食べてくだされ。片付きませんから。
クルーガ:はいはい……。(まったく、朝からうるさいのう……いったい誰に似たのやら……)
クシー:ち〜ち〜う〜え〜!聞こえましたぞ!うるさいとは何ですか!私は民のため、国のため、父上のために言っているというのに〜父上はこともあろうにうるさいですと〜〜〜っ!!
クルーガ:ああ〜。す、すまんすまん。
クシー:それに私は父上の子です!父上以外に誰に似ると言うのですか!
クルーガ:……それもそうだな。ワハハハハッ!!
クシー:さ、さぁ、早く食べてくだされ。冷めてしまうと美味しくありませんから。
クルーガ:じゃあ、早速いただくとするか!
>しばらくすると廊下からあわただしい足音が聞こえてきた。
カミル:失礼します!親父殿!先刻放っていた密偵より通達が入りました。
クシー:何事か!騒々しいではないか!
カミル:おっと、これは失礼。クシー殿もご一緒でしたか。これはこれは小さくて、気がつきませんで……。
クシー:〜〜〜〜ッ!小さいのは余計じゃー!大体おぬしはいつも……
クルーガ:どうだ?敵さんの様子は?
カミル:はっ。やはり先の情報の通り、アルガニスタン国は大部隊を率いて国を発った模様です。今は主だった動きは見せてはおりませんが、じきにわが国へ向けて侵攻を開始するかと!
クシー:人の話をって……えっ?!
クルーガ:そうか……最近はなりをひそめて安心していたが、あのおっさん、まだこの国を諦めてなかったのかい。で?敵さんの総大将は誰なんだ?
カミル:はっ。まだはっきりとした情報は掴めておりませぬが、最近になって頭角を現した若い騎士であると聞き及んでおります。なんでも、その者が率いる騎士団は、部隊全員が黒ずくめの鎧を身に纏っており、アルガニスタン国内では黒竜騎士団と呼ばれているそうです。
クシー:黒竜騎士団……。
クルーガ:若い騎士ねぇ……。その若さで総大将に選ばれるとは、よほど実力があるのか、それとも……。
カミル:罠……ですか?我らを誘っておいて、別部隊で本国を狙う……。
クルーガ:さあな。だが……。敵さんに迫られて家で怖気づいてるようなたまじゃねえだろ?なぁ、おめえら!
兵士:おう!
クシー:わっ!?いつの間に……。
忍者:今戦わずしていつ戦うというのです!
射手:おやじどの!オレたちいつでも出陣できます!オレたちの力を見せてやりましょうぜ!
シーフ:腕が鳴るぜ!
カミル:親父殿……。
クルーガ:ああ……わかってる。カミル!全軍に伝令を出せ!戦の準備だ!
カミル:ハッ!
クシー:また戦争……。沢山の人々が傷つく……。でも私たちがこの国を守らなくては……。



《アルビオ&リュート編》

アルビオ:なぜだ!なぜ俺では駄目なんだ?!
長老:お前の目には邪気が宿っている。いかに力があろうとも、そのような者に村の長が務まるはずもなかろう……。
アルビオ:じじぃ、はっきり言えよ……。俺の身体にダークエルフの血が混ざっているからだろ?ダークエルフとのハーフじゃ、村に災いをもたらすとでも思ってるんだろ?
長老:……。
リュート:アルビオ……。
エルフ:ああそうさ!大体お前のような異端児が、この村の長に立候補すること自体がおかしいんだよ!身の程を知れよっ!
アマゾネス:そうだそうだ!忌まわしき者は村から出て行けっ!
イリス:村に災いが起こる!この村から出て行けっ!
リュート:みんなやめてっ!長老もみんなを止めてください!
長老:……わしはもうこの村の長ではない。今日から村の長はお前なのじゃ……。お前が皆を止めるとよかろう……。
リュート:そんな……みんなやめて!
アルビオ:クッ……!
リュート:アルビオ……大丈夫?
アルビオ:俺に触るなっ!お前なんかに同情されるのはまっぴらだ!……なぜお前なんかに……くそっ!
リュート:アルビオ!待って!アルビオーっ!
アルビオ:くそ野朗どもめ……。あんな奴が長になれば、人間どもをのさばらせるだけだ!村を守るためには絶対的な力が必要だということが、なぜわからねぇんだ!くそっ!……母さん……。あなたの愛した村は、俺がこの手できっと守ってみせる……。どうか見守っててくれ……。

>場面は変わって、ここは精霊が住むと言われている湖。湖畔の片隅に一人の少女が寂しく佇んでいた。だがよく見ると彼女の周りには、無数の光の珠が飛びまわっている。
リュート:ふぅ……。ねぇみんな?どうして私なんかが村の長に選ばれたんだろうね?
ティンカ:え〜?そんなの決まっているじゃな〜い。誰が見たって、リュートの魔力の右に出る人なんていないよ〜。ねぇ、みんな?
トレー:そうね……。
レイン:それに私たちのことを一番理解してくれるのもリュートですものね……。
プロント:大体他の奴らは何かあったらすぐにオレたちを呼び出してよ〜、人使い……じゃなくて、精霊遣いが荒いったらありゃしねえ!オレたちのことを便利な道具か何かと勘違いしてるんじゃないのか?!
リュート:クスッ……。私も結構荒いと思うけど?
ティンカ:違いないかも!
精霊たち:ハハハ!
リュート:……。
レイン:……まだ、あいつのことを気にしているの……?
リュート:え?
ティンカ:顔に出てるよ?わ〜い、赤くなってる〜。か〜わい!
リュート:こ、こら〜!あんまりからかわないの!……もぅ!
プロント:姐さん……オレたちも陰で見てましたけど、あながち長老たちの言っていたことは間違いじゃありませんぜ。あの男は危険な匂いがします……。以前あの男に召喚されたときは俺の身体が憎悪と憎しみに支配されそうになりました。自分で制御ができなくなるほど、破壊的衝動が身体を駆け巡るんです。
レイン:私たち精霊は、召喚した者の精神的影響を大きく受けますものね……。
>そのとき湖の水面に一つの波紋が走った。水面には一人の男が映し出されている。
リュート:え……?アルビオ?!
レイン:ここは……?
ティンカ:ねぇねぇ!もしかしてここって……。
トレー:禁断の洞窟……。
プロント:なんだってあいつがこんなところにいるんだ?!
リュート:アルビオ!それに触れちゃ駄目よっ!

>禁断の洞窟内部。
アルビオ:俺には力が必要なんだ……。強大な力が……。
>目の前には大きな棺がある。その中には禍々しい仮面が置いてあった。
アルビオ:フッ……。なんで俺はこんなときに、奴のことなんか思い出すんだろうな……。
>やがて洞窟は大きな光に包まれ、森全体を大きな地震が襲った。

ティンカ:きゃー!きゃー!いったい何事〜?!
トレー:封印が解かれた……。やがてこの世界を邪悪な闇が覆う……。
プロント:何言ってやがる!いったい何が現れるってんだ?
レイン:魔王ダンテよ!あの男、魔王の封印を解いてしまったのよ!
プロント:な、何だって?!
リュート:アルビオ……。彼を止めなくては……。



《バッツ&マール編》

>あなたは大魔道辞典というものをご存知だろうか?この世のすべての魔法や法則、知恵を載せた究極の魔道本である。過去、この本を巡って数多くの醜い争いが起こり、その争いの中、いつしかその本は人の目につくことはなくなった。そして時は流れ……。
マール:ふわぁ〜……。暇ねぇ……。なんだかおもしろいことはないものかしらねぇ……。
>大魔道師マール。彼女が現在の大魔道辞典の所持者である。彼女はこれを、とある通信販売で手に入れた。しかし、もともと大魔道師である寛恕は、殆ど大魔道辞典は使わず、専ら漬物石の代わりに使っていた。
使い魔:またバッツでも実験材料にして遊んだら?
マール:まんねり……もう飽きた……。最初はあの子の怖がる顔が可愛くておもしろかったのにねぇ……。最近は向こうも慣れてきちゃって……。
使い魔:ふーん……。慣れって怖いわねぇ。
マール:そうだわ!奴でも叩き起こそうかしら?
使い魔:奴って?
マール:大魔王ダンテ。しばらく眠りについているらしいけど、久しぶりに私の遊び相手になってもらおうかしら?
使い魔:それは中々おもしろそうね。
マール:それじゃ、そうと決まったら早速準備っと。

バッツ:……聞いたか、ペケ。
ペケ:聞いたニャ。何だかとんでもないことになってきたニャ〜。
バッツ:ただでさえあのクソ女に手こずっているというのに、魔王ダンテまで加わりおったら、あいつに掛けられたワイのこの身体の呪いを解くことが難しゅうなる……。これは何としても防がなあかん!
>魔法使いバッツ。大魔道辞典を狙ってマールに押しかけ、弟子入りした魔道師。過去に大魔道辞典を狙いマールに挑んだが、返り討ちにあい、罰ゲームとして、子供のまま年を取らない呪いを掛けられた。呪いを解くためにも大魔道辞典を狙い続けているが、もうかれこれ1000年以上マールにやられている。
ペケ:どうやって防ぐ気ニャ。いつも大魔道辞典を狙って返り討ちに遭ってばかりのバッツが。
バッツ:ほっとけ!……う〜ん、そうやな……。よし!こないなのはどうや。ひそひそひそ……。
ペケ:ニャるほど……。バッツにしては上出来ニャ。他の国の奴らを使うとは、なかなか頭を使ったニャ〜。
バッツ:フフン、当たり前や。あのクソ女が大魔王を復活指せようとしてることを各国の奴らに触れ回ったら、必ず防ぎに来るに決まっとる。その混乱に上じて、ワイが大魔道辞典を美味しく手に入れる……っと、どや。完璧なシナリオや。
ペケ:うまくいくといいけどニャ……。なんか、いや〜な予感がするニャ。
バッツ:フッフッフッ……見とれよ〜、マール!その生意気魔鼻っ面、このバッツ様が叩き折っちゃるからな!



《ダイゲン&ポポロン編》

>ここは、世界の果てにあると言われている冥府の入り口……。その近くの川のほとりに一軒の家が建っていた。表向きは普通の民家だが、地下には広大なダンジョンがつくられており、その最下層に世界征服を企む悪の魔道士がいた。その名をダイゲン。狂気のマッドサイエンティストネクロマンサーである。逆らう者には容赦なく、従うものにも失敗は許さない彼は、敵味方に恐れられていた。だが、極悪で冷徹非道の彼だが、孫のポポロンだけには目がなく、メロメロだった。しかし、ここしばらく研究のため遊んであげることのできなかったダイゲンは、側近のバンパイアロードであるデシベルに任せていた。そんなある日のこと……。
デシベル:まったく……ポポロンさまはどこにおられるんだ?ポポロンさまー!いたら返事してくださーい!……ここにもいないか……。参ったな……。ん?これは……?
>場所は変わって、ダイゲンの研究室。
ダイゲン:ふふふ……はははは……。あーっはははっはっは!ゴホガハゲヘ……。コホン……。やったぞ……遂にやりおった!究極の人造兵器!ホムンクルスの完成ぢゃ。これでこのわしをギルドから追放したMDGの奴らに復讐ができる!この積年の恨み……晴らさないでおくべきか!そしてその勢いで世界を征服し、わしの老後も安泰ぢゃーっ!わーっはっはっは!ゴホガハゲヘ……。よーし。それでは早速試運転ぢゃ。究極兵器ホムンクルスゴグレグよ!今こそ立ち上がるのぢゃ!スイッチ……オーン!
>しかし何も起こらない……。
ダイゲン:ど、どうしたゴグレグよ!立ち上がるのぢゃ!
>しかし何も起こらない……。
ダイゲン:立てー!立つんぢゃ!立つんぢゃゴグレグーッ!
>ゴゴゴゴ……。地響きとともにゴグレグが立ち上がろうとしている!
ダイゲン:おおっ!
>ゴゴゴゴ……グラッ。
ダイゲン:おおっ!?
>グラグラグラ……。
ダイゲン:おおおおおっ!?た、倒れるーっ!
>ズズズズーン!……プチ。
デシベル:ダイゲンさまっ!……あれ?ダイゲン……さま。
ダイゲン:……こ、ここだ〜……。た、助けてくれ〜。
デシベル:おっと、ダイゲンさま!そんなところで何を遊んでおられるのですか?
ダイゲン;あ、遊んでなどないわい!それよりも、手を貸さんか!
デシベル:は、ははっ!それよりもダイゲンさま、ポポロンさまの部屋に、こんなものが……。
ダイゲン:ん?なになに……。
手紙:おじいちゃんへ。暇なので世界征服に行ってくるの。夕ご飯までには帰ってくるから心配しないで欲しいの。ポポロンより。PS・今日の晩御飯はハンバーグがいいの。
ダイゲン:ななななんじゃと〜っ!
デシベル:ダイゲンさま……いかがいたしましょうか?
ダイゲン:ムムムム……。これはきゃつらの陰謀ぢゃ!
デシベル:は?何をとちくるって……。いやいや、仰って……。
ダイゲン:わしの才能と研究を妬んだMDGの奴らの仕業に違いない!一人で出て行ったと見せかけた巧妙な誘拐犯行ぢゃ!
デシベル:(んなわけないだろ)なるほど!それではすぐに追っ手を差し向けましょう。
ダイゲン:その必要はない。今回はわし自ら出る!
デシベル:えっ?ご老体……いやいや、ダイゲンさま御自らですか?
ダイゲン:そうじゃ!奴らめ。しばらく静かにしていたら、見くびりおって。よりによってわしの可愛い孫娘に手を出すとは許せん!待っておれよ。わしの可愛いポポロン!今おじいちゃんが助けに行くからね〜。
デシベル:……ふぅ……いったいどうなることやら……。
ダイゲン:……ところで、こいつをどけてくれんかの?



《サージ&マリリス編》

ネターミ:合言葉は?
配下A:世界征服!
ソネーミ:一日?
配下B(うさぎ):一悪!
???:みんなー!世界征服したいかーっ。
大衆:おおーっ!MDGバンザーイ!!
>ここは絶望の荒野と呼ばれる場所にある地下秘密組織MDG。MDGとは、M……モースト、D……デンジャラス、G……ギルド、最も危険な団体という意味の名の、世界征服を企む悪の秘密結社である。もともとこのギルドの創立者は、ダイゲンというネクロマンサーであったが、参謀長であったネターミとソネーミの計略によって、その座を追われ、MDGを追放されていた。しかしダイゲンの影に怯えるネターミとソネーミの二人は、彼を暗殺すべく、遂に行動を起こした。
>コンコン……。
ネターミ:入れ……。
サージ:失礼します……。
ソネーミ:おお、アンドレイ・サージよ。よく来てくれたな……。待ちかねたぞ。
サージ:挨拶は不要です。それよりも、早速今回の仕事内容を教えていただけますか?
ネターミ:フフフ……相変わらずだな。まぁ、落ち着け。どうあ?ワインでも?
サージ:……ふぅ。判りましたよ。
ソネーミ:ネターミよ、我々がこうしている間にも、あいつが攻めて来るかも知れん……。早くサージに例の話を……。
ネターミ:フフフ……ソネーミよ、何を怯えているのだ。あいつなど恐るるに足らぬ……。こっちには切り札があるのだからな。
サージ:話がないのなら、俺は帰らせていただきますよ。
ソネーミ:ま、待ってくれ。お前に帰られては……!
ネターミ:今回の依頼は、この男の隠れ家に爆弾を仕掛け、破壊してもらいたいのだ。
サージ:この男は……?!今回は随分とまた、大きい仕事ですね。しかし、俺一人でできるかどうか……?
ソネーミ:その点は心配ない。我がMDGが誇る精鋭部隊をお前に授けよう。思う存分、暴れてくるがいい……。
ネターミ:それと、もう一人……。おい、入れ……。
マリリス:……。
サージ:……子供?まさか俺にお守りでもやれと言うんじゃないでしょうね?危険ですよ……。
ソネーミ:そいつの名前はアマリリス。我々はマリリスと呼んでいるがね。そいつには我々の科学の粋を集めた肉体改造を施してある……。そこらへんの奴らなんかよりもよっぽど役に立つと思うぞ。
サージ:(改造……こんな年端もいかない子供にか……?なんて奴らだ……)判りました……。但し、今回の仕事は高くつきますよ?
ネターミ:成功すれば、望むだけの金を用意するさ……。フフフ……期待してるぞ。必殺の仕掛け人よ……。
サージ:判りました。それでは早速ターゲットの隠れ家へ向かいます。……行こうか、マリリス。
マリリス:……。
>バタン。
ソネーミ:クックック……上手くいったな……。
ネターミ:ああ……サージには申し訳ないが、あいつはダイゲンと運命を共にしてもらう。これもすべて大儀のためよ……。フフフ……。まさかマリリスの身体に爆弾が仕掛けられているとは、思いもよるまい。ダイゲンが自分の住処を荒らされて黙っているはずがない……。あいつらの前に現れたところを……どかんと……な。フフフ……。
二人:ハーッハッハ!

>どこかの荒野。
サージ:さてと、仕事の前に腹ごなしでもしますか……。マリリス?何か食べたいものはあるかい?
マリリス:……肉……。
>ガプ!
サージ:痛い!俺を噛まないで〜!
マリリス:弱肉強食……。
サージ:わかった。判ったから、俺を食べないでね?じゃあ……焼肉定食でも食べようか?
マリリス:弱肉定食……?
>ガプ!
サージ:痛い〜!だから、俺を噛まないでって!
マリリス:……。
サージ:はぁ……やっぱり、連れて来るんじゃなかったな。失敗したかも……。
マリリス:弱肉定食……。
サージ:それはもういいってば!

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