・・・ある時、天井から突然何らかの空間からの扉が開いた。
その扉からソニック・ザ・ヘッジホッグ、マイルズ・テイルス・パウワー、ナックルズ・ザ・エキドゥナ、
そしてエミー・ローズ降りて来た。
ソニック「Ouch!」
彼は尻餅で地面に落ちた。
エミー「いったーーい!」
彼女も同じく尻餅で地面に落ちた。
しかしテイルスとナックルズは、ソニックとエミーとは違って、テイルスは二本の尻尾を回転しながら安全着地、
ナックルズはアクロバティックな回転をしながら着地し、二人とも尻餅をせずに済んだ。
テイルス「ソニック!」
彼はそう呼びながら、ソニックに駆け付けた。
エミー「あーんもう、何よこれ。 服が汚れるでしょ〜!」
ナックルズ「何なんだここは・・・?」
彼はそう言いながら、辺りを見渡した。
左右に回り続ける壁に、中央にある高台・・・それ以外何もない、奇妙な空間である。
ナックルズ「オレたち・・・夢でも見ているのか?」
エミー「みんな同じ夢を? まっさか〜あ!」
テイルス「そんなことありっこないよ。」
ソニック「とにかく。 おかしなトコに来ちまったことだけは確かだな。」
その後、天井から光が現れ、ソニック達はそれを見上げた。
すると・・・
???「ようこそ、マージナリワールへ!」
どこから女の子の声が聞こえ、ソニック達は一瞬に振り向いた。
すると光が現れ、そこから小さいピンク色の妖精が現れた。
ソニック「キミは?」
彼は口笛を吹いた後問い掛けた。
???「わたしルミナ・・・ルミナ・フロウライト。 よろしくね! わたしが送ったメッセージを受けとって、
あなたたちはこの世界へやってきた・・・。」
ナックルズ「一体ここはどこなんだ!?」
彼がそう問い掛けると、ルミナと言う妖精は高く飛び上がり、回転する壁は突然空へ飛んで行った。
外は何と宇宙にいるかのような星に囲まれた空間であり、それ以外に当然何もなかった。
ルミナ「マージナリワール・・・あらゆる次元世界に住む人々の夢がつむぎだした世界よ。
そしてここは光りの神殿。 この世界を生みだした宝石、プレシャストーンがあった場所。」
ソニック「プレ・・シャストーン・・・。」
エミー「あったって・・・じゃあ今は?」
彼女がそう問い掛けると、ルミナは突然悲しくなった。
ルミナ「今はもう無い・・・ばらばらに砕け散ってしまったの。」
ソニック「何かワケがありそうだな。」
テイルス「ねえルミナ! よかったら話してよ!」
ルミナ「みんなの夢がつむぎだした結晶。」
彼女が説明し始めると、回想が始まる。
場所はソニック達が今いる場所と同じだが、中央では大きなハープを弾いている女性と、
その上に浮かぶ綺麗に輝く円形な結晶があった。
ルミナ「プレシャストーンの力は夢を現実にし、このマージナリワールという世界を生みだした・・・。
そしてわたしは夢の女神イルミナと共にプレシャストーンをずっと見守っていた。
・・・そう、みんなの夢が壊れないように、失われないように・・・って。」
しかし次の回想に進むと、宇宙空間に変わり、そこにはプレシャストーンと、緑色の髪の毛に藍色の目、
そして緑と藍色の体とマントをした少年が現れた。
その少年がプレシャストーンを触れると、そのプレシャストーンは一瞬に砕け散った。
ルミナ「ところがある日、プレシャストーンを襲った闇・・・ヴォイド・・・。
ヴォイドの闇はプレシャストーンを飲みこんで、壊してしまった!」
そしてここで、回想が終わる・・・。
ルミナ「プレシャストーンが壊された時、イルミナもその力を失い、遠い世界へ連れ去られてしまった・・・。」
ソニック「ヴォイド・・・。」
彼は下を向きながらそう呟いた。
ルミナ「ヴォイドが持つ闇の力に触れてこの世界のいたるところで異変が起きているわ。
このままだと この世界が・・・マージナリワールは 消滅してしまうわ!!
・・・お願い わたしと一緒に来て! あなたたちの力を貸して欲しいの!
散らばってしまったプレシャストーンのかけらを集めたいの!」
彼女がそう頼むと、ソニック達はお互いに振り向いた。
ソニック「みんな・・・。」
テイルス「うん!」
エミー「モチ!」
ナックルズ「まぁ、しょうがねぇな。」
両手を腰に当てるナックルズ以外、テイルスとエミーはソニックに頷き、最後に全員でルミナに見上げた。
ソニック「困ってるなら放っておけない。 何とかしてやるよ。 オレはソニック。」
テイルス「ボクテイルス!」
エミー「あたしエミー・ローズ。 よろしくぅ!」
ナックルズ「オレはナックルズだ。」
ソニック達はルミナに自己紹介すると、ルミナ笑顔を取り戻せた。
ルミナ「みんなありがとう!」
その後、ルミナは手を振り、扉を出現させた。 そしてその扉は自動的に開き、そこから光が出て来た。
ルミナ「それじゃあ、みんな!! プレシャストーンのかけらを集めに行きましょう!!」
そしてソニック達は、ルミナと供にその扉へ走り、新たな世界へ向かった・・・。