＞花屋の前。
＞金のモコモコが空から降ってくる。
女の子：モンスターさん！？どうしてこんなところに……。ひどい怪我……。急いで手当てしてあげなくちゃ。
？？？：何かあったのか？
？？？：！？おいっ！そいつはモンスターだぞ！
女の子：そんなこと見れば判ります。
？？？：家に入れるなんてどういうことだ！
女の子：怪我をしているんですよ。放っておけません！
？？？：怪我をしているからといってモンスターを家にあげるわけにはいかん！
女の子：それじゃあ、放っておけというんですか！私が面倒をみます。おじいちゃんは放っておいてください！
＞女の子は金のモコモコを二階に運び、手当てをした。
女の子：これでよし、と。
＞翌朝、金のモコモコは、金髪の青年に変化する。
？？？：う〜ん……。ここは……？どこだここっ！
＞青年は花屋を飛び出して、シアレンスの樹の前に来る。
？？？：びっくりして飛び出してきちゃった……。あれは……。
無口な女の子：……。
？？？：あの……。
無口な女の子：……。
？？？：あっ！ちょっと！
女の子：おはようございます、トゥーナちゃん。
無口な女の子：……おはよう。
女の子：こんなところで珍しいですね。
無口な女の子：……。
女の子：あら？
女の子：どちらさまですか？
？？？：僕……？…………。
女の子：どうかしました？
？？？：……思い出せない。
女の子：？
？？？：なんか……、自分のことが思い出せない。
女の子：それって記憶喪失じゃないですか！？
？？？：はい。
女の子：ど、どうしましょう！！
女の子：あ、そうだわ！
女の子：トゥーナちゃん、一つお願いしていいかしら？
無口な女の子：なに……？
女の子：彼を……。
女の子：えっと……、なんて呼べばいいかしら？
？？？：それじゃあ――。
＞主人公の名前入力。ここではデフォルトの「マイス」にしています。
マイス：マイスって呼んでください。
女の子：マイスさん……。ぐっとくるお名前ですね。
マイス：気に入ってもらえて嬉しいです。
女の子：マイスさんを大樹の家に連れて行ってくれませんか？
無口な女の子：あたしが……？
女の子：ええ、トゥーナちゃんが。お願いしていいですか？
無口な女の子：……。……判った。
女の子：ふふふ、ありがとうございます。それじゃあ、私はおじいちゃんのところに行って来ますね。
女の子：では、マイスさん、後ほど伺いますね。
マイス：はあ……。
＞女の子が去る。
マイス：一体どういうことですか？
無口な女の子：……こっち。
マイス：と、取り敢えずついていくか……。
＞シアレンスの樹を見上げる。
マイス：おっきい樹だなぁ……。