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僕が、この街にやってきたのは、偶然ではないと思う。
そして、この街で出会ったみんなとのことも、偶然とは思いたくない。
自分の記憶すらない、こんな僕を、受け入れてくれたのだから。

>カイルはセレッソ広場に来る。

カイル:気持ちのいい場所だなぁ。キレイな花が咲いてるな……。
マナ:あら、こんにちは。
カイル:あ、こ、こんにちは。
マナ:見ない顔だね。旅の人?
カイル:えっ?あ……はい、多分……。
マナ:多分って……自分のことなのにおかしいね。あははっ。
カイル:あ、はい。そうですね。
マナ:あははっ。

>セレッソの花が散る。

カイル:あの……キレイですね。
マナ:えっ?
カイル:あ……あの、この木ですよ。
マナ:えっ、ああ……そうだね。セレッソの木っていうんだよ。今の季節はピンクの花をつけるの。あたし、ここが大好きなんだ。
カイル:……僕も……好きになれそうな気がします。
マナ:ホント?気に入ってもらえて、よかった。

>地響きがする。

カイル:な、なんだ!?
ダグラス:マナ〜!!結婚は絶対に許さんぞぉぉぉぉ!!
マナ:お父さん!?何よ、結婚って!?
ダグラス:マナ〜、お前はお父さんと結婚するって言ってたじゃないかぁ……。
マナ:子供の頃の話でしょ!大体どうして結婚とかの話になるのよ?
ダグラス:だって、お前たち、好きなんだと……。
マナ:花の話よ、もう。
ダグラス:なんだ、そうだったのか。びっくりさせないでくれよ。
マナ:びっくりしたのは、こっちよ。

マナ:本当にごめんなさいね。あたしのお父さんなんだ。びっくりしたでしょ?
カイル:ええ……まあ。
ダグラス:ところでマナ、その男は何だ?
マナ:旅の方だって。
カイル:は、初めまして。
ダグラス:ふん。お前、マナと結婚しようとか思っているならすぐに街を出て行け。俺の目の黒いうちは、マナは誰とも結婚させん。
カイル:は、はぁ……。
マナ:お父さん!もう、何言ってるのよ。
ダグラス:だって、マナ……。
マナ:もう、いい加減にして!

マナ:本当にごめんなさいね。
カイル:いえ……。
マナ:そういえば、まだ名前を聞いてなかったわね。あたしはマナ、お父さんはダグラスよ。あなたは?
カイル:僕は……その、実は名前もわからないのです。
マナ:えっ?どうして?
カイル:僕にも全然わからなくて。ただ何もわからないまま、でも何かに引き寄せられるように、この街に来てしまったのです。
マナ:そうなんだ。それじゃ、これから行くアテもないの?
カイル:はい。
マナ:……お父さん、あの牧場を貸してあげたらどうかな?
ダグラス:うむ……まあ、確かにあそこは誰も使っていないからな。
マナ:ねえ、よければ、この街にある牧場を使ってみない?
カイル:えっ?いや、会ったばかりなのに、そこまでお世話になるのは……。
マナ:いいのよ。どうせ誰も使ってないんだから。誰か住んでもらったほうが安心なのよ。ね?
カイル:いや、でも、その……。
ダグラス:マナが使えと言ってるんだ!男は即断即決!イヤとは言わさん!!
カイル:は、はい!
マナ:お父さん!
ダグラス:……すみません。
マナ:ホント、ごめん。でも、牧場は遠慮しないで使ってくれていいのよ。それに、あたしの家、雑貨屋なんだ。人が増えてお店に来てくれれば、ウチも助かるんだよね。
カイル:そうなんですか。じゃ、遠慮なく使わせてもらうことにします。
マナ:よかった。それじゃ早速行きましょう――と、名前がないと不便だね。

>ここで主人公の名前を入力。

マナ:カイルかぁ。うん、いい名前だね。
カイル:ありがとうございます。
マナ:それじゃ、行こう。牧場は、ここのすぐ東よ。
カイル:はい。

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