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ロックマンX2のオープニング

西暦21××年、世界は大変な進化を遂げていた。
ロボットと人間が共存し、助け合っている世界がそこにあった。
”ロボットの父”と呼ばれるDr.ライトが開発、発展させた工業用ロボット達、
それが時代と共に進化し、現在では「レプリロイド」と呼ばれる、
完全人間的思考型ロボットが完成されていた。


それは人間に使われるロボットではなく、時には上司として人間をも使う
ロボットも多く存在するほどの、人間とレプリロイド間は完全に平等な世界なのである。
しかし、今までどおりのロボットも存在し、それらはメカニロイドと呼ばれ、
人間もしくはレプリロイドによって命令され働いていた。


人間の生活は格段に豊かになったように見えた、が……


突如「レプリロイドの世界創造」をかかげ、人間に反旗をひるがえしたレプリロイドがいた。
その名は『シグマ』。


レプリロイドの精鋭集団”イレギュラーハンター”=故障したロボットを処理する者達=の中でも
最強といわれたシグマに、ほぼすべてのレプリロイドが従い、人類にかつてない危機が訪れたので
あった。


しかし、シグマの計画に唯一の誤算が生じた。
”ロックマンX(エックス)”の存在である。
まだ発展途上中であったエックスは、親友である”ZERO(ゼロ)”と共に立ち上がり、
戦いの最中で未知の能力を発揮して、各地に配置された強敵を次々と撃破して行った。
そしてついにシグマの居城に侵入し、激戦の末にシグマの野望をその要塞と共に粉砕したのだ!
そう、エックスは、最強と言われたシグマに勝利したのである。


しかし、戦いによって失ったものも多かった。
唯一の友人であるZEROがエックスを守るために自爆攻撃を行い大破し、
イレギュラーハンターの数も当初の4分の1まで激減した。


それでも、エックスには悲嘆する間も休む間もなかった。
再び訪れた平和な世界を守るため、エックスの戦いはその後も続いていた。
いつか戦いから解放され、心安らぐ日が来ることを信じて……


そして……



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シグマとの戦いから半年……


シグマの破壊と共に、一旦は減少したかに見えたレプリロイドのイレギュラー化だったが、
最近は増加の一途を辿り、各地では反乱を起こしたレプリロイド達によって、
いくつかのハンター組織が襲撃を受け、壊滅していた。


それどころか、捕獲されたレプリロイドを分析した結果イレギュラー化するための特殊チップを、
あらかじめ体内に埋め込まれた、いわゆる『作られたイレギュラー』が発見されたのだ。


そしてそのチップにはΣ(シグマ)のマークが刻まれていた。
イレギュラーハンターチームのリーダーは、このイレギュラー達の製造元を探るべく全国の
イレギュラーハンターに調査を命じた。


ほどなくして地図に載っていない工場発見との連絡が入る。
そしてその工場の搬入搬出ルートを調査した結果、イレギュラーはそこで製造されている事が
明らかになった。


この事件にシグマの残党が絡んでると確信したエックスは、基地を破壊するため第17部隊を
率いて出動した。


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エックスは激闘の末、イレギュラー工場を破壊した。
一方で、その一部始終を見ていた者達がいた。
彼らこそイレギュラー反乱の首謀者で”カウンターハンター”と名乗る3人組みである。


”カウンターハンター”とはイレギュラーハンターを始末する者という意味で、
事実彼らはこの半月あまりに、100を越える有能なイレギュラーハンターを
誰にも知られずに消し去っていた。


シグマの反乱を打ち破ったエックスは、彼らにとって実に邪魔な存在だった。
しかしある計画を実行中の彼らが、エックス一人を構っている時間はなかった。
そこでカウンターハンター達は、エックスを葬り、且つ計画を推し進める事ができる策として、
彼らの切り札である8体の特A級レプリロイドを各地に送り込み大規模な反乱を起こさせる
作戦を実行に移した。


反乱を起こせば、エックスが戦いを挑んで来る事は必至であり、全世界がパニック状態に陥る
という計画の一つも実現する。
そして反乱がうまくいかなくても、計画を進める上での時間稼ぎになる……


かくして、彼らの部下である8体のレプリロイドが各地に送られ、
いよいよイレギュラーの反乱は全世界的な反乱へと展開していった。


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イレギュラーハンターとしてこの世の平和を守るために、
エックスは再び戦いの渦中へと巻き込まれて行くのだった……

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