戻る TOPへ

PM17:30(午後5:30)ヘルデンリートシュロス駅
多くの作業員が作業している中一人の女の子(テレーゼ)がトランクを椅子代わりに座って
作業員の仕事振りを見ていた。
そんなときある作業員(実は次元)がどっかで見たことある石像(実はルパン)を運び込み一旦止まると石像(ルパン)を見上げ
そして石像(ルパン)もニヤんだ。テレーゼはそれを見て
テレーゼ「あれ?」
次元「ん…」
ばれた?と思ってしまう次元。
男「テレーゼ、こんな所にいたのですか。
  さ、客室へご案内します。」
次元は何事もなかったかのように石像(ルパン)を運ぶ
一人の男(テオドール)がテレーゼに声をかけた。
テレーゼ「いいえ、もう少しここで…皆さんが一生懸命働く姿を見ていたいのです。」
テオドール「いい心がけですな。下々の者は監視がないとすぐに仕事をサボりますからな。」
テレーゼ「そんなつもりは…」
暗転

テオドール「ところで、改めまして、チャリティー美術展の趣旨に賛同し、『栄誉の水差し』の貸し出しを
      許可して下さったことを感謝します。」
テレーゼ「いいえ、父が発見した『栄誉の水差し』が、少しでも恵まれない子供たちの役に立つなら、父もきっと…」
テオドール「…その後、お父上の行方について何か?」
テレーゼ「いいえ、まったく……」
テオドール「変な事件に巻き込まれてなければいいのですが……」
銭形が二人の間に割り込む
銭形「失礼します。ハンネヴァルト伯爵。」
銭形はテオドールに敬礼する
銭形「インターポールの銭形です。」
テオドール「ご苦労様。こちらのミス・ファウストからお預りする大事な『栄誉の水差し』。
      絶対に間違いなどないように頼みますよ。」
銭形「は!万全の警備態勢で臨んでおります。」
テオドールはテレーゼに説明する
テオドール「ルパンという泥棒が、水差しを狙っているらしいのです。」
テレーゼ「ルパン?」
銭形「この男であります。」
銭形、テレーゼにルパンに似た男の写真を見せる
それを受け取るテレーゼ
テオドール「確かなんでしょうな?こんな大げさな警備をして何もなかったじゃ、私まで笑い者にされてしまう。」
銭形「間違いありません。ルパンに近い人間の情報ですから。」
テレーゼ「この人が……」
銭形「ルパンは変装の名人です。この姿でいるとは限りません。」
テレーゼ「変装?」
警官「ダメダメ。ここは特別貨物だ。」
警備員と従業員(次元)ともめていた。
次元「え?特別?これだって特別だぜ。」
警官は石像(ルパンの変装)を見て
警官「はて?どこかで見たような……とにかく!これは専用車両だからそれはダメなんだよ!」
銭形「こらぁ!なにをペチャクチャやっとるか!」
警官に向かって怒鳴る銭形
警官「ハッ!申し訳ありません!」
銭形に敬礼する
警官「早く行け、それは最後尾の貨物車だ。」
次元「へいへい……。」
不満そうに最後尾の貨物車に石像(ルパン)を運ぶ次元
銭形「もし、不審な人物を見かけたらご一報ください。それでは失礼します。」
銭形はテレーゼに敬礼し仕事のため乗車する
テレーゼ「…わかりました。」
テオドール「もうすぐ出発です。私達も客室にまいりましょう。」
テレーゼ「はい。でも、もう少しだけ、ここに…」
テオドール「わかりました。」
テオドール先に列車に乗車する
テレーゼはじっとしている
暗転

最後尾の貨物車
次元が石像(ルパン)を運び終わると
「じゃ後でな。」
石像(ルパン)をおいて貨物車を後にする

そして列車は駅を後に発車する


貨物車内
ルパンは石像の変装を解く
ルパン「ファ〜ア〜!も〜っと楽なポーズにしときゃよかったぜ。」
ルパンは体慣らしのため体をポキポキと鳴らす(猿のポーズwを長い間してたため結構辛かったのだろう…)
その後通信機の電源を入れ次元に連絡する
ルパン「どうだ。そっちの様子は?」
次元「予定どうりだ 列車の警備状況もわかった でもなルパン… この列車、警官しか乗ってねぇぞ」
ルパン「フンッ!、警官の修学旅行列車ってか?(ふっひっひ)それで『栄誉の水差し』ちゃんはどこ?」
次元「四両目の貨物車だ。」
ルパン「四両目か……ここが一番ケツだから、警官の中を十車両も進まなきゃならないってことか。」
次元「そういうこった」
GAME START

inserted by FC2 system