戻る TOPへ

マ イ ネ リ ー ベ
優美なる記憶



時は1935年……
世界が戦乱の兆しを感じ始めていた時代。
ヨーロッパの大西洋に囲まれた美しい島国、クーヘン王国。
「マイネリーベ 優美なる記憶」は
クーヘン王国の若きエリートたちが集う全寮制の名門校、
ローゼンシュトルツ高等学校が舞台となります。

ローゼンシュトルツ高等学校には
「シュトラール」と呼ばれる、
行政を行うエリートを育成する特殊クラスが存在します。
「成績優秀」・「美しい男子」・「クーヘン聖教の僧“ドルイド”による神託を受けた者」など、
厳しい条件を満たした者だけが「シュトラール」に選ばれ、
女学生の憧れの的となっています。

そして9月22日の入学式、
あなたは期待と不安を胸に
学園生活の第一歩を踏み出すのです。

- 解説書より引用 -




■□■ 主な登場人物 ■□■



■ ヒロイン (プレイヤー)

男爵家の養女。
今回、名前は「チョコ」、愛称は「ミント」を使用。
相性が上がるにつれ、
「君、あなた(など)」→「チョコ」→「ミント」
と、呼んでくれるようになる。


■ オルフェレウス (CV.櫻井孝宏)

シュトラール候補生
侯爵家の跡継ぎで、絵画をこよなく愛する青年。
シュトラールになり、理想郷を作るため入学した。
エドヴァルドとは幼なじみで、今も大親友。
サラサラのブロンドの髪に、水色の制服、
正義感の強い美しい青年。


■ エドヴァルド (CV.関智一)

シュトラール候補生
子爵家の長男。スポーツと音楽が大好きで、
いつも明るく笑顔を絶やさない。
オルフェレウスとは親友で、
彼の良き理解者でもある。
複雑な出生の秘密を背負っている。
オレンジ色の髪、紺色の制服、
男気のあるヤンチャ坊主…といった青年。


■ ルードヴィッヒ (CV.関俊彦)

シュトラール候補生
公爵家の三人兄弟の長男で、母は王族の出身。
幼いころから厳しい教育を受けて育っている。
頭の回転が速く、彼の読みは良くあたる。
世界を自分の意のままにする野望を達成するための通過点として
入学した。
紫色の長い髪に、黒い制服、
ちょっと魔王的雰囲気のある青年。


■ 石月ナオジ (CV.石田彰)

シュトラール候補生
日本の華族(伯爵家)出身。
父親が国の未来を案じ、
もっと広く世界を見聞させるために留学させた。
しかし、その真意が別にあることを
ナオジは知らない。
黒髪に、グレーの制服、
剣道をたしなむ、礼儀正しい青年。


■ カミユ (CV.保志総一朗)

シュトラール候補生
草花を愛する伯爵家の末っ子。
体が弱く、未来予知という不思議な能力を持っていたために、
屋敷を出ることなく育った。
ルードヴィッヒとは遠縁にあたる。
シルバーの髪に、彼だけ半ズボンの赤い制服、
女の子のように華奢で小さく、守ってあげたくなるような青年。


■ アイザック (CV.子安武人)

貧乏作家(実は機密情報員)
ストーリーが進むと現れる謎の男。
元イギリス貴族だが没落、今は軍隊に入り
機密情報員として裏で活躍している。
趣味は女を口説くことという、
シュトラール候補生たちとは一味違った、
大人で野生的な男。


■ ヒロインの友人 ■

ヴェルヘルミーネ (CV.桑島法子)
マリーン (CV.釘宮理恵)
オーガスタ (CV.朴ろ美)



〜〜〜 オープニング 〜〜〜


小鳥のさえずる静かな朝…

1935年9月22日
ローゼンシュトルツ高等学校
入学式

講堂で、大勢の新入生を前に
校長が挨拶をしている。
「えー、ですから、皆さんも良くご存知のように、
我が校には、国の運営を担う使長を育成するシュトラールクラスがありますが、
近年、選ばれる人数が少なく、
去年は一人も選ばれずに寂しいかぎりでした。
が、しかし!
今年は5人が選ばれ、本来の形に戻ることができ、
大変喜ばしい年となりました。
そして、クーヘン王国にも…」
金髪のたて巻きカールにヒゲ…
そんな校長先生の長い挨拶もやっと終わり、
校門近くにやってきた新入生たち。
白とブルーを基調とした学園は、
まるでギリシヤ神殿を思わせる美しさだ。
チョコは、
(ふ〜校長の話長かった〜…
でも、これで私の高等学園生活の始まり。
とゆうわけで、入学式も終わったし、
寮にもどって荷物の整理でもしようかな。)
などと考えながら、ホッと一息。
すると、見知らぬ女の子がチョコに声を掛けてきた。
「ねえねえ、あなたさっき、私の前に座ってた子でしょ?」
「えっ!!あっそうだけど。」
「では同じクラスね。私ヴェルヘルミーネ、
お友達になりましょうよ。」
ヴェルヘルミーネは、オレンジ色のリボンが似合う、
いかにも積極的そうな女の子だった。
チョコは、最初ちょっと驚いたが、
知り合いもいなくて心細かったし、
何より、声を掛けてくれたことがうれしかったので、
「ええ、よろこんで。私チョコ。」
と、笑顔で自己紹介した。
するとヴェルヘルミーネは、
「今友達になった子が、あと2人いるのよ!」
と言って、横にいた女の子も紹介してくれた。
「私マリーン!仲良くしよ〜ね!」
うさぎのぬいぐるみを抱きしめたマリーンは、
ピンク色の髪で、
とても同い年には見えないかわいらしい子だった。
「そうだ!マリーンがカワイイあだ名考えてあげる!」
いきなりそんなことを言い出すマリーン。
「えっ!!」
「う〜ん、どうしよっかなぁ〜。
チョコちゃんは、カワイイからぁ…。

アニスちゃん!」
「えっ、えっ!!」
突然のことに、チョコはびっくり。
しかし、そんなことなど気に留める様子もなく
「アニスちゃん、ヨロシクネ!」
と、にっこり微笑むマリーン。
…どうやら、マリーンはあくまでマイペースな女の子らしかった。
見かねたヴェルヘルミーネが
「なっ、ダメよ!勝手にあだ名付けちゃ!」
と、口を挟んだが、
「え〜、いいじゃ〜ん。
ねっ、アニスちゃんはいいよね?」
と、再びにっこり。
「あ、い、ぅ…うん。」
チョコは、思わずうなづいてしまった。
そんなチョコを見ていたもう一人の女の子が、
クールに微笑んで言った。
「フフ…私も自己紹介するわ。
オーガスタよ、よろしく。
ねえ、立ち話もなんだし、カフェでも行かない?」
こちらはまた、とても同い年とは思えない大人っぽさで、
ブルーの髪に涼しい瞳の、
落ち着いた…冷静さを感じる物言いをする女の子だ。
「うん、そうしよ〜。」
と、マリーン。
「いいよ、お茶しに行こう。」
チョコも、友達がいっぺんに3人もでき、
うれしくて早くおしゃべりしたかった。
…ま、3人とも個性的過ぎる予感…はあったけれど。
その時だった!
ヴェルヘルミーネがとんでもない声を!
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
見て!!!!!」
驚くチョコ!
(わっ何事!?)
「シュトラールよ!」
「えっ?」

コツコツコツコツ…
ブーツのかかとを響かせ、
颯爽と歩いてゆく5人の青年たち。
シュトラールクラスに入ると、
その個人のイメージに合わせて新調されるという噂の
それぞれ違った色とデザインの制服を身にまとい、
5人並んで歩く姿は、それは美しく…
光を浴び、咲き競う五色の薔薇の花のようにも見えた。

「あの方達がシュトラール。」
チョコは、ただぼう然とその美しさに見とれてしまった。
「いや〜ん、さすがシュトラールに選ばれる方々ね、
ステキー!
早くお近づきになりたいわ〜。」
ヴェルヘルミーネも、うっとり。
「みんなステキで、
誰を狙うか迷っちゃう。」
すでに真剣に悩んでいる様子のマリーンを見て、
チョコはびっくり!
「えっそれどういうこと?!
早くもシュトラールねらい?」
「当たり前じゃない!
アニスちゃんは何のためにこの学園に入ったの!」
逆に驚いた様子のマリーン。
すると、冷静なオーガスタが言った。
「その意見もどうかと思うけど。
まっ、とにかくお茶しに行きましょう!」
チョコは、ヴェルヘルミーネ、マリーン、オーガスタと
カフェへ向かった。

(そんな感じで、早速お友達もできて、
ステキなシュトラールクラス生も見られて、
高等学園一日目は順調な滑り出しってところでしょうか。
これからの2年間が楽しみです。)



さあ、ここから2年間の学園生活が始まる。
最後に待っているのは、
誰との…
どんな…
エンディング…?


マイネリーベ
優美なる記憶

START!!

inserted by FC2 system