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(アニメーション映像&ナレーション(ナレーションは恐らくC.C.役の声優ゆかなによる))
皇歴2010年8月10日
神聖ブリタニア帝国は日本に宣戦布告をした。

ブリタニアの最新兵器『ナイトメアフレーム』を前にひと月ともたずに敗れ去った日本は
自由と伝統、権利と誇り、そして……名前を奪われた。

『イレブン』──その数字が新しい日本人の名前だった。

(ここでオープニングアニメーションが入ります。主題歌は「COLORS」)



(ここからはゲームの画面です)
ブリタニア侵略から7年後、皇歴2017年──

アッシュフォード学園校内

???「ハァ、ハァ……」

──無我夢中に走り続けていた僕は、ここで建物に道をさえぎられた。

???「ここまで来れば……」

ふと我に返り、あたりを見回す。

???「ここは……どこだ………」

(……ん?誰かが来る……)

近づいてくる人の気配を感じ、とっさに木陰へと身を隠した。

女生徒「ごめんね〜、急な仕事入れちゃって。
    でも前サボってるんだから、これでチャラね」

男子生徒「だから、あれは不可抗力だと説明したでしょう?何度も……」

どうやら、ここは学校のようだ。
会話の内容はよくわからないが2人はここの学生らしい……。
学生とはいえ見つかるのはまずい……どうする……あの力を使うか?

???「うっ……!」

男子生徒「誰だ!」

思わず声が出てしまった。
だめだ──頭が痛みでガンガンする。
逃げなければ……
だが……身体が動かない……。
そのまま意識が遠のいていく──

男子生徒「……気を失ったのか?
     この服は……生徒じゃないな。どうします、会長?」

女生徒「う〜ん。誰かしらね、この子。
    ま、とりあえず、放っておく訳にもいかないわね
    んじゃ、保健室に連れていくわよ。
    ほらほら、男子。ガーッツ!」

男子生徒「はいはい。
     まったく、人使いが荒いんだから」



(画面暗転。場面変更する)
僕は眠っていたのか……。
気付くと、そこは部屋の中だった。
ぼやけた視界がはっきりしてくると、ベッドのそばに女生徒が立っていた。

???「……ここは、どこだ」

女生徒「あ、目が覚めた?
    みんな、この子起きたわよ!」

女生徒のかけ声で、数人の生徒が近寄ってきた。

男子生徒「ここがどこだか分からない、って顔してるな。
     まぁ、質問したいのはこっちなんだけどな」

女生徒「もう、ルルーシュったら。
    そんな怖がらせるようなこと言っちゃだめでしょ?
    大丈夫よ〜。あなたは何も心配しないでね。元気になるまで、ここにいていいんだからね」

──この二人は、僕が気を失う前に見かけた学生のようだ。
ということは、ここは学校の中か?

ミレイ「私はミレイ。ミレイ・アッシュフォードよ。
    あなたを助けた命の恩人ね
    ここ、アッシュフォード学園の生徒会長をやってるわ」

???「……アッシュフォード学園。それが、ここの名前か」

ミレイ「そうよ。あなた、私達の前で倒れたあと、何日間も眠り続けてたのよ。
    ほんとに心配したんだから
    それでね。あなたのこと、眠っている間にいろいろ調べさせてもらったんだけど、何もわからくって……
    とりあえず、呼びにくいんで名前を教えてくれるかしら?」

???「僕の……名前……」


名前入力画面(※主人公の名前は自由に付けられますが公式デフォルトである「ライ」に設定しておきます。)

ライ「僕の名前は、ライだ」

ミレイ「ライね。
    いい名前じゃない〜」

男子生徒「それで、お前は何者なんだ?」

ミレイ「こら、ルルーシュ!まずは自己紹介からでしょ!!
    ほら、みんなも」

ルルーシュ「……ルルーシュだ」

リヴァル「俺はリヴァル。リヴァル・カルデモンドね」

シャーリー「私はシャーリー。よろしくね!」

スザク「枢木(くるるぎ)スザクです。よろしく」

ルルーシュ「で、ライ。
      君は一体、何者なんだい?」

ライ「……わからない」

なぜ自分はここの学園にいるのか、
どうやってここまでたどり着いたのかまったく分からなかった。
名前や生活に必要な知識以外の重要な事は何も思い出せない。
思い出そうとすると、もやがかかったようにそれが隠されてしまう感覚に襲われる。

ただ一つ、覚えているのは……僕には、不思議な力が使えるということだけだ。
──ただ、これは人に言うわけにはいかない。

スザク「わからない……って、記憶がない?」

ミレイ「んー、記憶喪失ってことかしら?
    困ったわね……」

ルルーシュ「やはり警察に保護してもらった方がよさそうだな」

正体の知れない自分を置いておくのは、学園にとっていいことじゃない。
僕は無理に起き上がろうとした。

ミレイ「なんだったら、記憶が戻るまで、ここにいればいいんじゃない?」

ルルーシュ「はぁ?!
      会長、何を言って……」

リヴァル「おお!それいいアイデア!」

ルルーシュ「バカ、すぐ乗るんじゃない!危険すぎます!!」

ミレイ「よし、キマリね!
    そんなこともあろうかと、すでにお爺様に許可をもらってきちゃった」

ルルーシュ「会長!単に面白がってるだけでしょう!いつもいつも……。
      はぁ、知りませんよ。ホントに」

ライ「彼の言うとおりだ……。
   僕のせいで危険なことにまきこんでしまうかもしれないし」

ミレイ「それはたぶん、だ〜いじょうぶよ!女の勘ってやつだけど
    まぁ、ちゃんとしかるべきところには届け出てはみるけどね。なんにせよ身元引受人は必要なわけだし
    この子、はじめて会った時からな〜んか放っておけないのよね
    ここに迷い込んだのも、何かの縁。
    記憶が戻るまで、私が面倒みます!」

ルルーシュ「しょうがないな……。
      会長一人じゃ不安だし、俺たち生徒会メンバーで面倒みるか」

ライ「あ……ありがとう」

ミレイ「そうと決まったら、皆にも紹介しなくちゃね。
    ニーナ、カレンもちょっと」

ニーナ、カレン、ナナリーが現れる。

ミレイ「こっちの眼鏡の子がニーナ。
    あっちの大人しい子がカレンよ」

ニーナ「……どうも」

カレン「よろしく」

ミレイ「それと、あっちにいる車椅子に座った可憐な少女がナナリー」

ナナリー「よろしくお願いします」

ミレイ「ちなみに、ルルーシュの妹さんね。
    おイタすると、ルルーシュにこっぴどくやられるわよ
    私たち、生徒会メンバーがあなたをばっちりバックアップするわ
    生活に必要なものはここに揃えておいたから当面は問題ないでしょう
    今日はまだ目覚めたばかりで本調子じゃないでしょ?明日からいろいろやってみましょうか!」

ライ「……ありがとう」

そして、僕は再び眠りについた。



──翌日。

ミレイ「おはよう!調子はどうかしら?」

ライ「ああ、随分よくなった。もう大丈夫」

ミレイ「ではでは、さっそくですがこれに着替えてもらおうかしら」

手渡されたのはアッシュフォード学園の制服だった。驚いている僕を見て、
彼女はいたずらっぽく笑った。

ミレイ「あなた、ルルーシュに似てスレンダーだからきっと似合うわよ
    それを着て、いろんな場所に行ってみるといいわ。なにかがきっかけで記憶が戻るかもしれないし
    よかったら、授業も受けてみる?
    仮入学ってカタチで、ルルーシュたちと同じクラスにしておいたから」

ライ「いたれりつくせりだな……。
   わかった。いろいろと出歩いてみるよ」

ミレイ「よろしい!
    じゃあ、私は授業に行ってくるからまた後で会いましょうね」

こうして、記憶を失った僕の新しい生活がここ、アッシュフォード学園ではじまった。


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