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個人教授OP(所属サークル:ゲーム研究会 GF:吉村由美子の場合です。)

俺の楽しい憩いのキャンパスライフも、はや2年目に突入しようとしていた。
なんの問題もなく淡々と単位を取り続けていた真面目な俺は、
さらに増えることになるであろう無意味な時間を如何にうまく
有意義な時間にするかを考えていた。

???「やあ、どうしたんだい、ボーッとして?」

ん?誰だ、俺の貴重な思考タイムを邪魔するヤツは…

高坂 「ヒマそうだねぇ。ちょうどいいや、おいらもヒマだったんだ。
    一緒に飲みに行かないか?また一緒に語り合おうよ」

っと…、こいつの名前は高坂武。
同じサークルってこともあり、よく付き合ってる友人の一人ってヤツだ。
まあ、同じ方向性の趣向を持っていることもあり、話も面白くていいのだが…
いかんせんその話が長すぎてなぁ…一度語り始めると翌朝まで…なんてざらだ。

高坂 「この間の続きなんだけどさ…」
主人公「わっ、悪い、ちょっと俺教授に呼ばれてるんだ、また今度な」
高坂 「おっ、おい…」

ちょっと今日はそんな気分じゃないのだ。さて…

山本 「おぉ、いたいた。探してたんだぞ」 

うわっ、今度はこいつか。
…こいつの名前は山本順久。同じく友人の一人だ。
専攻もサークルも違うから、そうそう顔を合わせているわけ
じゃあないんだけど、なんか馬が合うらしくよく遊ぶヤツではあるな。
まあ、将棋同好会なんてのに入ってるぐらいだからさぞかし
頭を使うことが好きなんだろうけど…

山本 「なにブツブツ言ってんだよ。いやぁ、ところでさ、
    メンツが一人たんなくてさ…どうだい、今晩?」

やっぱり、これだ。
普通に頭を使うだけじゃあ飽き足らず、
ヒマそうなヤツを見つける度に麻雀に誘うのがなぁ…

山本 「おいってばよ!」
主人公「えっ…ああ…いや、ちょっと今夜は用事があって…」
山本 「ちっ、しょうがねえなあ。また今度頼むぜ?な、なっ?」
主人公「お…おぅ…」

まあ悪いヤツじゃあないんだけどな…
っと、向こうから来るのは…

主人公「よお、仲居」
仲居 「おう。どうした、こんなところで?」

こいつは仲居満哉。
一年の時に偶然図書室で知り合ってからの仲だ。
仲居が図書室なんぞにいるのは非常に珍しいらしく
そんなところで見ず知らずの人間と知り合ったのも
何かの縁とかいってそれ以来親しく付き合っている。
ちなみに仲居は図書室で寝てたんだが…

最近…というかちょっと前から合コンに凝りだして
メンツが足りないからとよく俺を誘いに来るのだ。

仲居 「そうそう、この間は助かったよ。また、足んなかったら頼むぜ」
主人公「ん、あぁ」
仲居 「ま、お前もいい思いしてたわけだしなっ」
主人公「ははは…まあね」
仲居 「…ああ、そうだ、思い出した。由美子ちゃん、探してたぜ、お前のこと」
主人公「どこで?」
仲居 「ああ…あっちの方で」

由美子って言うのは俺の彼女…
というよりはガールフレンドってとこだな、
吉村由美子がフルネームだ。

吉村 「あーっ、いたいた。探してたんだぞ」
主人公「どうしたの?」
吉村 「亜弓がおいしい店見つけたって言うからさ、夜にでも食べに行かない?
    他の子たちみーんな行っちゃったらしくて、他に相手がいないのよ」
主人公「ああ、いいよ」
吉村 「5時ぐらいにいつもの所で。ね?」
主人公「ああ、わかった」


そんなせわしない生活を送っていた俺の元に突然の電話がかかってきた。

主人公「はい、主人公ですけど」
???「あっ、主人公君久しぶりねぇ」
主人公「はっ?…どなた…ですか?」
???「あら、ごめんなさいね。覚えてないかしら、穂高だけど…」
主人公「ほだか…穂だか…穂高?…あぁ、博美叔母さん?」

穂高 「そうよぉ、思い出してくれた?」
主人公「えぇ、お久しぶりですね…もうかれこれ…」
穂高 「…8年くらいかしら。主人公君が引越しちゃってから」
主人公「そうですねぇ…うん、そうそう」
穂高 「水くさいわねぇ、こっちに来てるなら連絡してくれればいいのに…
    どおぉ?元気してる?」
主人公「ええ、ま、なんとか…ところでどうしたんです?突然?」

穂高 「久しぶりに声を聞きたかったっていうこともあるんだけど
    …実はちょっと相談があるのよ」
主人公「えっ?なんですか?」
穂高 「遥…覚えてるわよね?」
主人公「ええ、遥ちゃんも大きくなったでしょうね。確か僕より2つ下…」

遥の母「そう…つまり…」
主人公「…来年、高校卒業……ですよね?」
遥の母「そう…で、遥ったら大学に行く気らしいんだけど、
    塾はいやって言うのよね」
主人公「じゃあ、結構楽勝なんですか?」
遥の母「うーん、ちょっと危ないかもって感じらしいのよ。
    で、相談て言うのはそのことなんだけど……」
主人公「はあ…?」

遥の母「主人公君、家庭教師に来てくれないかしら?」
主人公「え?」
遥の母「週一回くらいでいいのよ。期間は来年の1月いっぱいまででいいの。
    あなたなら遥も安心して勉強できると思うし、私たちも安心だし、
    うちに遊びに来るような感覚でいいのよ、昔のように、ねっ、ねっ?
    あ、もちろんアルバイト代としてお金もお支払いするわ、
    …どう?やってくれない?」
主人公「はあ…」
遥の母「それじゃあ、いつがいいかしら…」

どの時間にしようか…(水曜日の20時を選択)

遥の母「じゃ、早速今週からお願いね。待ってるわよ」
主人公「あっ…いや……ま、いいか」

久しぶりに叔母さんや遥たちに会うのも楽しみだし、なにより
自分が先生という立場を一回ぐらい経験するのも面白いものかもしれない…
こうして俺の新たな生活が幕を開けたのだ… 

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