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 彼は遥か彼方からやってきた。
 暗黒の闇の中をさまよい続けた彼は、やがて闇の言葉に心奪われた……。
 闇を照らすものが光ならば、光覆うものこそ……闇。
 されば光あるところに闇なきは、闇あるところに光なきに等しい。
 光を光たらしめ、闇を闇たらしめるため、我は求める。闇あれ……と。
 やがて……彼は闇と同化した。

   −30世紀−
 クリスタル・トーキョー
 30世紀の天文学者が、太陽系に接近する巨大な彗星を発見した。
 人々の間では、巨大彗星の接近に沸き、ブームが巻き起こった。
 だが……。
 同時に原因不明の疫病が広まり……何人かの少年少女が忽然と姿を消した。
 苦しむ人々のために、ネオ・クイーンセレニティは幻の銀水晶に祈りを捧げた。


セレニティ「…………!幻の銀水晶が震えている……!?」
エンディミオン「邪悪なエナジーを感じているようだ……」
ダイアナ「それも、かなり巨大なものです」
セレニティ「デス・ファントムを倒したばかりなのに…………なぜ?」
エンディミオン「新たな……敵?」
セレニティ「やっと平和な暮らしが送れると思っていたのに……。すぐにセーラー戦士に調査してもらいましょう」
ダイアナ「あっ!幻の銀水晶の震えが止まりました」
セレニティ「ほんとだわ。異変の兆しが消えている」
ダイアナ「さっきの震えは何だったのでしょう?」
セレニティ「きっと彗星の影響を受けたのよ」
エンディミオン「……そうだろうか?」
セレニティ「……そう!そうに決まってるわ。この世界の平和は銀水晶の光に守られて、永遠に続くのよ」

うさぎ「行ってきまーす!」

少年「姉さん!彼女だ!」
シン「ふふ……。確かに今なら変えられそうだわ。これで私たちの思い通りね」
少年「ボクも彼女と一緒になれるかな?」
シン「運命が変わればどうにでもなるわ。そう……私たちにはアプスー様がついてる」
少年「運命が変わる……。プリンセス……ボクもやる気が出てきたよ」

うさぎ「どうしたの?ちびうさ」
ちびうさ「何だか胸騒ぎがした」
うさぎ「またまたあ。胸キュンの間違いじゃないの?ちびうさもボーイフレンドが欲しい年頃だもんね。でも……まもちゃんは駄目よ!!」
ちびうさ「……ばーか。そんなんじゃないもん。ねえ、うさぎ……。もう悪い奴らが襲ってきたりしないよね。みんなで仲良く暮らせるよね」
うさぎ「あったりまえじゃない!この平和はずーっと続くわ。たとえ悪い奴が襲ってきたとしても!このセーラームーンが……月に代わっておしおきよ!」
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