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ハガン:どうしても行くのかね?ダイナスターよ。
ダイナスター:行くと言ったら……どうされます?我が師ハガンよ。止めますか?
ハガン:いいや、止めはしないさ。たとえ止めたところで、お前は行くのであろう?
ダイナスター:賢明ですわ、師ハガンよ。あたしとて、貴方と闘いたくはない。では、師よ。長い間お世話になりました。

*ハガンは立ち去った。

ダイナスター:ハガン……。魔術師ダイナスターの呼びかけに応えよ!我が忠実なる6人の魔将よ!我が前にその姿を現せ!!
ナビ:夢のナビ、参上しましたぁ!
プレシジョン:火のプレシジョン、参上しました!
ダイナスター:夢のナビよ、お前はツエルマットへ行け!そこでミネルバと親衛隊を歓迎するのだ!
ナビ:はいっ!
ダイナスター:プレシジョン。お前はバルディゼールに行け!そこで思う存分暴れるのだ!
プレシジョン:はいっ!
オーチェ:風のオーチェ、参上いたしました!
グローヒル:水のグローヒル、参上いたしました!
ダイナスター:オーチェよ、お前はディアバレーに行け!そこで思う存分暴れて来い!
オーチェ:はい!
ダイナスター:グローヒル、お前はティーニュだ!頼んだぞ!
グローヒル:ははっ!
ダイナスター:ミネルバたちがグローヒルの所まで行き着けるとも思えんが、もし、自分の受け持つ国にやってきたら、十分な歓迎をしてやるようにな!
プレシジョン:判りました!
オーチェ:任してください!
グローヒル:お任せあれ!
テクニカ:鏡のテクニカ、参上!
エルバッハ:鋼のエルバッハ、参上いたしました!
ダイナスター:ふむ。テクニカとエルバッハは私とともに本国に残れ!
テクニカ:あら。私とエルバッハは闘えないんですの?
ダイナスター:ふふふ。私に少しばかり考えがある!お楽しみは後に取っておこう!
テクニカ:判りました!
エルバッハ:判りました!
ダイナスター:ミネルバがどこまで来れるか、さても楽しみなことだな!フッフッフ。

>プリンセス・ミネルバ。ウィスラー王国のプリンセス。親衛隊を無理やり結成した。主な資質は剣士だが、格闘家や僧侶の資質も併せ持つ。わがままで強情、目立ちたがり屋。
>ブルーモリス・ルイ・エルミタージュ。ミネルバ親衛隊隊長。ミネルバのお守役。主な資質は剣士。いつもミネルバに振り回されている可哀相な女。
>チロリア・ユリシス。元賞金稼ぎ。死神と異名を取るほどの凄ウデ。なぜミネルバ親衛隊に応募したかは謎である。主な資質は剣士。ウワバミと呼ばれるほど酒が大好き。
>オーリン・キャリー。元僧侶戦士(クレリカ)。なぜ僧侶をやめたかは謎。ハーフエルフのトゥアを拾って育てている。主な資質は僧侶と格闘家。普段は優しいのだが、ひとたびキレると……。
>トゥア。ハーフエルフ(らしい)。以前にオーリンに拾われ、それ以来養われている。勿論資質はエルフ。いつでもどこでも寝るのが得意。
>ケスレー・ウルガ。チロリア同様、元賞金稼ぎ。チロリアを追って親衛隊に入った。主な資質は格闘家だが、剣士の資質も持っている。胸が小さいのが悩みの種のようだ。
>ラクロア・バビルス。Dカップ(?)が自慢の元商人。元商人だけあって、金にはうるさい。以前に危ないアルバイトをしていたらしく、鞭のウデは大したもの。胸の無いケスレーをよくからかっている。
>ミズノ。東の大陸(イーストワールド)から来たカンフー・ギャル。言葉使いは少し変。資質は生まれながらの格闘家。
>エラン・マクニール。出身不明の魔術士。あまり多くを語らない。古の魔術を学んでいたことがあるらしい。主な資質は魔術士と僧侶だが、少しだけエルフの資質も持っている。

ナビ:というわけで、これが親衛隊のメンバーなの。
グローヒル:ふうん。賞金稼ぎに僧侶に商人……。色々と取り揃えたものだな。
ナビ:で、どうするの?グローヒルさん?
グローヒル:奴ら、訓練にスイミングを取り入れているようだな?
ナビ:ええ。毎日泳いでいるわよ。
グローヒル:それだな!プールなら大量に水があるからな!
ナビ:ああ、そっかあ!何てったって、水のグローヒルだもんね。
グローヒル:挨拶代わりに私の魔術を見せてやろう!ふっふふふ!

*ウィスラー城にて

ミネルバ:ねえ、ブルーモリス!いい加減に訓練にも飽きてきたわよね!
ブルーモリス:そ……そうでございますか?
ミネルバ:そうよう!ああ、何かこう……親衛隊が大活躍できるような事件が起こらないかしら?
ブルーモリス:何をおっしゃいます、姫様!親衛隊が活躍する場面がないことが、王国が平和な何よりの証ではございませんか!
ミネルバ:それはそうなんだけど……でも、やっぱりつまんないわ!
オーリン:うーん、やっぱり何回来ても凄いわよねぇ。このプール!ねえ、ケスレー!
ケスレー:そうだよなあ!こんな豪華な温泉プール作っちまうなんてさ、やっぱ金持ちは違うぜ!
ラクロア:プールは豪華だけどさ、それに不釣合いなほど貧弱よね、その胸!
ケスレー:こ……このやろ…………。
ミズノ:だいじょぶ、ケスレー。胸はそのうち成長するものあるよ!くよくよすることないね!
エラン:そうねえ。人間、辛抱が大切よ!待てば海路の日和ありってね!
チロリア:あまり気にするな、ケスレー!女の魅力は胸だけではないぞ!
ケスレー:……………………。
ミネルバ:あーあ、何か目の醒めるような事件が起きないものかしら!

*急に辺りに白い靄のようなものが発生する。

ミネルバ:ん?何これ?
オーリン:これは魔術?
ケスレー:何者かが忍び込んできている?
ラクロア:誰がこんなところに?あ、でも、捕まえたらボーナス出るかしら!?
チロリア:まずいな、これは!
グローヒル:ふふふふふふ……。
ミネルバ:誰!?姿を見せなさい!!
グローヒル:いいのかな、姿を見せても?
ミネルバ:こんなところにまで忍び込んできて、何の用なの!?そこよっ!!
ミズノ:いった〜いあるね!もう許さないある〜!
ラクロア:よくもあたしを……殺す!!
チロリア:おい、皆迂闊に動くな!まずいな!敵はいったいどこにいるんだ?
グローヒル:ほほう、チロリアとやら、さすがだな!
チロリア:貴様がこの術の術者か!?
グローヒル:そうだ。私が水のグローヒル!お見知りおきを!
チロリア:姿を見せてくれないと、お見知りおきにはなれないな!
グローヒル:ふっふふふふ!その余裕、いつまで続くかな?
チロリア:こら、みんな迂闊に動くなったら!まずいな、これは!ヤツはいったいどこに…………?待てよ。水のグローヒルと名乗ったな?よし!

*チロリアは水面を剣で刺した。

チロリア:ぐっ。
グローヒル:ほほう、考えたな!だがあいにく、これは魔術だ!そのような方法ではこの術は破れないぞ!
チロリア:ふふふ。そうでもないようだぞ!
グローヒル:貴様、私の居場所を探るためにわざと……?
チロリア:そうだ!水が濁れば居場所が判るのではないかと思ってね。水のグローヒルと名乗ったのが余計だったな!
グローヒル:見事だ、チロリアとやら!我らの相手をするに相応しいと認めてやろう!
チロリア:我ら、だと?
グローヒル:そうだ。魔術士ダイナスター様と、六魔将!それが我らだ!
チロリア:魔術士ダイナスターと六魔将……。で、私たちに何の用だ?これは?
グローヒル:それを読めば判る!我らが貴様らに何の用があるかがな。ふっふふふ。楽しみに待っているぞ!!
チロリア:あ、待て!!やれやれ、なかなか悲惨なことになってるな!おーい、生きてるか?
ブルーモリス:姫様!姫様!まあ、いったい誰にこんなこと……。
ミネルバ:…………。
チロリア:グローヒルが起こした霧のせいで、自分達でぼこぼこにしあったのだ。実はそのとき、これを預かったのだ!
ブルーモリス:えーと、なになに……

>プリンセス・ミネルバへ!
 私は魔術士ダイナスター!
 ミネルバよ、私の挑戦を受ける気があるか?
 あるのなら、私の配下の魔将たちと闘え!
 ツエルマット、バルディゼール、ディアバレー、ティーニュの各属国には魔将を一人ずつ送り込んである!
 お前達は魔将たちを探し出し、勝たなくてはいけない!
 まずは私の魔将たちと闘ってみよ!
 ああ、それから、魔将たちには、各国の街や村を襲えと言ってある!
 魔将たちは、街の女の子を攫ってモンスターにしてしまうであろう!
 お前達が来るのが遅れれば遅れるほど、各属国の被害は大きくなっていくわけだ!
 早くしないと国中が、女の子のモンスターだらけになってしまうぞ!
 どうだ、なかなか楽しいゲームだろう!
 なお、お前達がこの挑戦を受けないときは、魔将たちによる王国襲撃が終わることはない!
 その結果、ウィスラー王国の国民がどのような目に遭おうとも、それはすべてお前達の責任だ!!
 私はお前達との戦いを楽しみにしている!!
 私を失望させるな!
 偉大なる魔術士ダイナスターより

ミネルバ:なんですってええ!!

>事件に飢えていたミネルバが、ブルーモリスの止めるのも聞かずに、ダイナスターとその配下の魔将たちとの闘いに親衛隊員を引き連れて出掛けたのは、当然の成り行きであった!!
 こうしてミネルバ親衛隊と魔術師ダイナスター一味の闘いの幕は、切って落とされた!!
 ミネルバたちは、6人の魔将とダイナスターを倒し、無事王国に平和を取り戻せるだろうか!?

>ツェルマット公国
ケスレー:着いた着いた!プロドゥムの街に着いたぜ。
ラクロア:着いたぜじゃないわよ!誰かさんのせいでエラい目に遭ったわ。
ケスレー:い……いや、それはだな…………。
ラクロア:持ち金の大半と、武器や防具をごっそり盗まれるなんてね。当直の見張り番が優秀だったせいで、大損だわよ。
ケスレー:そ……そういう言い方はないだろ。
ラクロア:あら、だって事実じゃないの。
ブルーモリス:まあまあ、二人とも!野宿の見張り番のときにケスレーが居眠りしたのは事実だけれど!
ケスレー:ズキッ!
ブルーモリス:でも、それはケスレーのせいだけじゃなくて……ケスレーとトゥアをペアにした私たちの責任もあるのですから!
ケスレー:ズキズキッ!
ブルーモリス:チロリアのように、私たちも自分の武器を抱いて寝れば……盗まれることもなかったわけですし!
ケスレー:ズキズキッズキッ!しょぼん!
ミネルバ:やあねえ、ケスレー、元気出しなさいよ!いつまでも気にしてたってしょうがないでしょ。お金や装備なんて、この先バンバン稼いで取り返せばいいんだから。とにかく、この街に入って今後の作戦を立てることにしましょ。

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