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(とある街の河原にて、ガラの悪そうなゴロツキ3人が大きなメガネをかけた少年を包囲している)
ゴロツキ:お前なんだろっ!俺達の車にラクガキをしやがった奴ぁ!
少年:オイラ知らないでやんす!
ゴロツキ:お前なあ!子供だと思ってナメてたら、イタイ目をみるぞ!
少年:へん!お前達の悪だくみを、オイラ知ってるでやんす!
ゴロツキ:な、なんだと……

少年:お前らは早く、この町から出て行くでやんす!
ゴロツキ:こ、このガキャあ…!

(するとそこへ、メキシコの旅人を彷彿とさせる衣装の男が現れる)
旅人:おいおい…大のオトナがよってたかって子供をいじめるなんてあんまり格好のいいもんじゃないな。

ゴロツキ:な、なんだお前!
旅人:なぁに…ただの通りすがりのおせっかい野郎さ。
ゴロツキA:ちっ!てめぇ!
ゴロツキB:やっちまえ!

(ゴロツキ達を軽くあしらう旅人)
旅人:たあ!
ゴロツキ達:わあ!
(ドサッ!)
(ドサッ!)

ゴロツキ:ち、ちくしょう……。
旅人:もう、子供をイジメる様なマネはするんじゃないぞ。
少年:わーい!おじちゃん、すごいでやんす!

(少年の頭をなでる旅人)
旅人:ぼうやも、危ない事に首をつっこむんじゃないぞ。
少年:うん!でも、オイラはぼうやじゃなくてカンタでやんす!
旅人:そうか、カンタ君か。…ところでカンタ君、おじさんはとてもお腹が空いてるんだ。
カンタ:なら、オイラの家に来るでやんす。オイラの家はカレー屋でやんす!
旅人:…カレーか。カレーは大好物だよ。
カンタ:じゃあ、ついて来るでやんす!

(突如現れた謎の旅人)
(そして彼の存在がカンタの住む街の運命を左右するものとは、まだ誰も気づいてないのでした…。)

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