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ファイナルファンタジー5のオープニング

タイクーン城にて。
レナ「お父様!」
飛竜に乗ろうとするタイクーン王にレナがよびかける。

レナ「どうしても、行かれるのですか?」
王「レナ、お前は城を守るのだ。けっして、追ってきてはならぬぞ。」
レナ「でも・・・・・・」
王「風の様子が変なのだ・・・
  わしは、風の神殿のクリスタルの所へ行かなければならぬ。」
レナ「ええ・・・私にも感じられます。でも、おひとりでは・・・」
王「心配するな。」

王は飛竜に乗り、風の神殿を目指す。
手を振るレナ。



海賊船のデッキに立つファリスの髪が潮風に乱されていた。
しかし、突然潮風がとまる。
ファリス「風が・・・止まった・・・」


あるところで、一人の老人も風が止まった事を感じ取った。
じいさん「風が止まったぞ!急がなくては!!」


タイクーン城でも・・・・
レナ「風が・・・とまった・・・ お父様の身になにか!?」


タイクーン王はクリスタルの眠る風の神殿の最深部に着いた。
タイクーン王「なにっ!?」
タイクーン王の目の前で、クリスタルが粉々に砕け散る。



その頃、バッツは森でチョコボのボコと焚き火をたいて、暖まっていた。
そこに、大きな地震がバッツ達を襲う。
隕石がどこかに落ちたようだ。
バッツはボコに乗り、隕石を見にいった。

隕石のすぐ近くまでつくと・・・
バッツ「ボコ、ここで待ってろ。」
ボコからおりて、隕石を見に行くバッツ。

バッツは、ゴブリン達が気を失った女の子にたかっているのを発見する。
ゴブリンはバッツの存在に気づき、バッツに襲い掛かる。
ゴブリンを撃退するバッツ。

バッツ「大丈夫か?」
レナ「え、ええ・・・
   ありがとうございます。わたしはレナ。あなたは・・・?」
バッツ「俺は、バッツ。
    チョコボと一緒にあての無い旅をしてる・・・」
レナ「バッツ・・・」

隕石を見るレナ。
レナ「これが、とつぜん空からふってきて・・・
   爆風で飛ばされて、気を失って・・・」
バッツ「隕石か?」
レナ「隕石・・・?風が止まったのと、何か関係が・・・?」

バッツの前に立ち、頭を下げるレナ。
レナ「本当に、ありがとうございます。
   お礼をしたいのですけど、急がなくてはならないの・・・」
立ち去ろうとするレナ。
バッツ「おいおい、ちょっと待てよ・・・」
レナは何かに気づく。
レナ「何か聞こえない?」
バッツ「えっ?」

「う・・・・・・ う・・・ 助けてくれ・・・」
そんな声が聞こえた。

バッツ「あっちだ!」

一人のおじいさんが倒れていた。
レナ「大丈夫?」
じいさん「ここはどこじゃ・・・?
     あいたたた・・・
     頭をうったようじゃ・・・」
なんとか立ち上がるじいさん。
じいさん「ありゃりゃ・・・ どうしたんじゃ・・・?
     思い出せん・・・
     何も思い出せんぞ!!」
バッツ「頭をうって・・・
    まさか、記憶喪失・・・?」
じいさん「・・・ん!そうじゃ、ワシの名前はガラフじゃ!」
レナ「他には?」
ガラフ「・・・・・
    だめじゃ・・・
    名前以外のことはなにも思い出せんぞ・・・」

また、立ち去ろうとするレナ。
レナ「本当に、ごめんなさい。急がなくてはならないの・・・」
バッツ「何処に行くんだ?」
レナ「風の神殿に・・・」
じいさんが、ハッとする。
ガラフ「風の神殿!!
    わしもそこに行かなければならなかったような気がするぞい!!」
    ワシも行くぞ!」
レナ「でも・・・」
ガラフ「いかねばならんのだ。つれていってくれ!!」
強いガラフの望みにうなづくレナ。

レナ「バッツ・・・あなたは?」
バッツ「おれは旅を続ける。」

レナ「バッツ・・・
   どうもありがとう!
   さよなら・・・」
ガラフ「さらばじゃ!」
立ち去っていくレナとガラフ。


バッツ「ボコ、行くぞ!」
また、ボコに乗り、走っていく。

急に立ち止まるボコ。
バッツ「いててて・・・
    ボコ!急にとまるな!」

バッツ「なんだよその目は!」
ボコ「クエっ! クエクエっ!」

バッツ「・・・じいさんに、女の子だもんな。
    それに、このあたりはゴブリンが多いし・・・
    わかったよ、ボコ。」

またもや突然地震が起きる。
さらに地割れも起きる。

すると、
レナ「きゃー」
ガラフ「うわぁっ!」
レナとガラフの悲鳴も聞こえてくる。

バッツ「ボコ、行くぞ」
ボコ「クエっ!!」

地割れを逃れながら、気を失ったガラフとレナを助ける。


レナ「うっ・・・・・・」
レナの声に気づいたバッツは高台から降りる。
バッツ「よう!」
レナ「バッツ!!」

レナは、また、深く頭を下げる。
レナ「本当にありがとうございます。」
バッツ「おいおい、よせよ。」

バッツ「隕石が落ちたときのショックで、
    あちこちで、がけくずれや地割れがおきてる。
    この先のトゥールに通じていた道も、ふさがっちまった・・・」
レナ「早く、風の神殿に行かないと・・・」
ガラフ「うっ・・・う・・・」

ガラフ「風の神殿に・・・
    いそがなくては・・・」
バッツ「このじいさんも、風の神殿か・・・」

バッツ「やっぱり、おれも行くぜ。」
レナ「えっ?ほんと!!」
バッツ「おやじの、遺言なんだ。
    世界を旅して見てまわれ・・・
    それに・・・
    風がよんでる。」
ガラフ「とかなんとか言って、本当は、この子にホの字じゃないのかい?」
バッツ「じいさん、気がついてたのか!」
ガラフ「あったりまえよ!」
豪快に笑うガラフ。

ガラフ「だが、道はふさがれてしまったぞ・・・」
バッツ「・・・・・・」
レナ「・・・・・・」
うなだれる三人。

レナがひとり顔を上げる。
レナ「でも、行かなくちゃ!」
ガラフ「そうじゃな。」
バッツ「よしっ!行こうぜっ!!」

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