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ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣 オープニング
※ノーマルモード限定で始まる「序章」をテキストにしています。序章で囮役として選ぶ1名以外に1名以上戦死しているとノルンというキャラが加わる展開もありますが、あえて今回は囮役以外死なせない場合のテキストで。
 
その昔、大陸は、竜人族の王暗黒竜メディウスに侵略され、
人々は恐怖と絶望の中にあった。
しかし…奇跡が起こった。大陸の一地方アリティアの若者が
神剣を手に暗黒竜を打ち倒したのだ。
大陸は再び平和な時代を迎えた。
だが、その100年後―― 暗黒竜は復活した。
世界支配の野望をもつ魔王と手を組み、大陸の国々を攻撃。
大陸は再び闇にのみこまれつつあった。
かつて暗黒竜を倒した英雄の血をひくアリティアの国王は
暗黒竜を倒すため神剣を持って出撃。
その一子、マルス王子は母や姉と共に
隣国の同盟国の守備兵たちと父王の留守を守りながら
文武の修行にはげむ日々を送っていた。
そんなある日の夜――
 
〜序章・起〜
兵士「マルス王子、お休みのところを失礼いたします。」
マルス「どうしたんだい?」
兵士「エリス様がお呼びです。」
マルス「姉上が?」
兵士「急ぎの用とのことです。身支度をととのえて広間に来るようにと。」
マルス「…なにかあったの?」
兵士「グラに遠征している軍に異変があったようです。くわしいことは自分にも…」
マルス「そうか。わかった、ありがとう。」
 (アリティア城内)
マルス「姉上は、広間に来いとおっしゃっていたな。遠征軍に異変…父上の身に何かあったのだろうか。」
 (とりあえず進むと、グラ兵たちが現れる)
兵士「いたぞ、マルス王子だ!」
マルス「!! なんだ、お前たちは?」
兵士「われわれはグラ軍の者だ。マルス王子、われらに投降されよ。手向かえば容赦はせぬ。」
マルス「投降!?どういうことだ?お前たちは同盟国グラの兵だろう?」
兵士「ククク…王子は何も知らないと見える。まあよい、いずれわかるさ。今は武器を捨てて、おとなしく…」
マルス「断る。」
兵士「なにっ!」
マルス「ぼくはアリティアの王子だ。自分の国、自分の城で他国の軍に投降するいわれはない!」
兵士「ふん、こわっぱのくせに一人前の事を。ならば、その命をいただくまでだ。あの世で後悔するがいい!」
 (グラ兵たちとの戦いになる。マルス1人だが敵は弱いので「てつの剣」で戦っても大丈夫。玉座へ向かうと)
兵士「むっ、手向かうか!」
 (玉座に座る敵兵)
マルス「あっ、広間の玉座が…今、姉上が来たら御身が危ない。早く取り返さねば!」
 (玉座の敵兵を倒し玉座を制圧すると、マルスの姉エリスが現れる)
エリス「マルス、無事でしたか」
マルス「姉上、いったい何が…」
エリス「落ち着いて聞くのですよ。父上がドルーア・グルニアの連合軍に敗れました。」
マルス「なんですって!」
エリス「同盟国グラが裏切って背後から攻撃してきたらしいのです。偵察の報告では父上がご無事かどうかも定かではないと…」
マルス「父上が…そんな…」
エリス「それに乗じて、グラから送り込まれた軍がこの城を落とそうとしています。こちらは分断されて離れにおられた母上の安否もわからぬ有様…」
マルス「そうでしたか…」
エリス「それで、今後のことなのですが――マルス、これから私の言うことをよくお聞きなさい。あなたは、城を脱出するのです。」
マルス「!!」
エリカ「城に残っていた兵はわずか…残念ながら落城は時間の問題でしょう。私たちも後を追いかけます。あなたは先行して突破口を開くのです。」
マルス「…わかりました。お任せください。」
エリス「ジェイガンたちを城門に待たせてあります。彼らと合流して一刻も早く城を出るのです。いいですね。」
マルス「はい。では姉上、後ほど…」
 (マルス、去っていく)
エリス「無事、生き延びるのですよ。マルス……」
 
〜序章・承〜
 城門を目指すマルス。2人のソシアルナイトが彼に合流する。
フレイ「王子!」
マルス「フレイ!アベル!無事だったんだね。」
アベル「はい。エリス様に王子の護衛を命じられました。」
マルス「姉上の方は?」
アベル「モロドフ殿が付き従っておられます。」
フレイ「さ、お早く。ジェイガン殿が城門でお待ちです。」
アベル「むっ、いかん。こんなところにまでグラの兵が…」
マルス「このままでは、ジェイガンたちがはさみうちにされてしまう。城門のそばを制圧してしまおう。」
 (仲間が2人増えるが、1人だけ突出するとタコ殴りにされる危険があるためできるだけ足並みを揃えて行動しよう。そして1ターン目終了後)
兵士「後ろから敵だと?ほほう、誰かと思えばアリティアの王子ではないか。みなの者、あの王子を狙え!捕らえるか討ち取ればほうびは思いのままだぞ!」
 (1ターン目敵フェイズ終了後)
マルス「敵に弓兵がいるのか…離れたところから攻撃されないよう気をつけないと。」
 (この言葉のとおりアーチャーが厄介だが、接近戦ではアーチャーは攻撃できないので懐にもぐりこめば楽に倒せる。制圧地点を制圧するとジェイガンが現れ、)
ジェイガン「王子、ご無事で何よりです。このあたりもそろそろ危ない。すぐに脱出しましょうぞ!」
マルス「よし、急ごう…? あれは…」
 (1人のソシアルナイトが現れる)
カイン「マルス王子!いずこにおわす!王子!!」
マルス「カイン、カインじゃないか!」
カイン「おお、王子。ご無事…でしたか。」
マルス「カイン、君はグラの遠征軍に参加していたんじゃ…!! その傷は?」
カイン「よかった…やっと王子に会えた…これで…主命を果たせ…」
マルス「…その傷でグラから脱出してきたのか?早く手当を…」
ジェイガン「王子、今はここの脱出が先です。…カイン。もうしばらく我慢、できるな?」
カイン「無論です…」
 (一方、玉座の間にて)
モロドフ「エリス様、まもなく敵軍が押し寄せてきます。脱出のご準備を。」
エリス「いいえ。私はここに残ります。モロドフ、あなたは脱出しなさい。マルスたちと合流するのです。」
モロドフ「な、何をおっしゃいます!」
エリス「国を守るため、城を守るために多くの民が命を落としました。この結果を誰かが背負わなければなりません。父上、母上の安否が分からぬ今、私がその責を担うのは当然のことです。それに、私が残ることでみなが脱出する時間も稼げましょう。」
モロドフ「しかし…」
エリス「モロドフ、これは命令です。拒否は許しません。父上に万一の事があれば、マルスはアリティア王家唯一の男子。世界にただ1人の神剣ファルシオン継承者となるのです。あの子はアリティアの希望、アリティアの未来。そのあの子を…マルスを私たちに代わって導いてやってください。」
モロドフ「エリス様……」
エリス「さあ、時間がありません。早く行きなさい。早く!」
 (去っていくモロドフ)
 
〜序章・転〜
こうして、マルス王子はジェイガンたちと共にアリティア城を脱出することに成功した。
だが、さらに過酷な運命がマルスたちを待っているのだった。
 
 アリティア城近郊にて。
マルス「カイン、傷は大丈夫か?」
カイン「なんのこれしき。そんなことより、王子にお話があります。」
マルス「ぼくに?」
カイン「私は…私は、陛下の最期のお言葉を伝えるために戻りました。」
マルス「最期!?じゃあ、やっぱり父上は…」
カイン「…残念ながら、グラの地で壮烈な最期をとげられました。神剣ファルシオンも敵の手に落ち、そして…残った者たちも次々とグラの裏切り者たちに…」
マルス「そうか…父上も…他のみんなも…」
カイン「陛下の最期のお言葉です。『アリティアの、そして大陸の未来を汝に託す。ファルシオン継承者としてわが遺志をつぎ必ず大事を成し遂げよ』と。」
マルス「未来を、ぼくに…」
カイン「…王子…む…無念です!陛下をお守りする事ができず、仲間と運命を共にすることもできず、主命とはいえ一人おめおめと…このままでは…このままでは終われません!いつか奴らを…仲間の仇を…必ず、必ずこの手で…!!」
マルス「カイン、ぼくも思いは同じだ。いつの日か共にドルーアやグラを倒そう!」
ジェイガン「王子!城外にはわれらに心を寄せる民家もあります。そこでは、色々と役に立つ情報が手に入るかもしれませんぞ。」
 (1ターン目終了時)
ジェイガン「王子、ほとんどのグラ軍が城内に集中しているとはいえ、かなり外にも残っていますな。」
マルス「姉上たちが城から脱出してきた時、すぐに敵がいるのはまずい。敵の援軍をふせぐためにもむこうの砦を制圧してしまおう。」
 (MAPも少し広くなったが、基本として足並みをそろえ行動するのを忘れずに。特に最初から強いジェイガンは「お助けキャラ」ゆえ成長率が悪く、彼ばかりに戦わせると後で苦労するため、他4人に経験値を与えるように立ち回ること。砦近くの島まで来た時の敵ターン時)
マルス「魔道士か…近くにいても少し離れていてもやっかいな敵がいるな。気をつけて戦わないと。」
 (魔道士は直接・間接両方の攻撃をしてくる。魔法防御の低いキャラが多い現状ではジェイガンを囮にしておびき出し、HPに余裕のあるキャラで叩くのが賢明。砦を制圧すると、)
マルス「このあたりの敵はもういないな。」
 (モロドフが現れる。)
マルス「モロドフじゃないか!」
モロドフ「王子、ご無事でなによりです。」
マルス「姉上はどうした?モロドフが来たということは姉上も来られているのか?」
モロドフ「…エリス様はいらっしゃいません。」
マルス「なんだって!」
モロドフ「…お城に残られるとの事です…」
 (城に戻ろうとするマルスをモロドフは制する)
モロドフ「お待ちください。どこへ行かれます?」
マルス「姉上のところに決まっている!」
モロドフ「なりません。」
マルス「モロドフ!」
モロドフ「何故、嘘をついてまでエリス様が王子を脱出させたかお考えください。エリス様は王子にこの国の、いや、この大陸の未来を託されたからなのですぞ!」
マルス「!!」
 (回想、カインの言葉)
カイン「陛下の最期のお言葉です。『アリティアの、そして大陸の未来を汝に託す』と。」
マルス「未来、か…」
モロドフ「王子、生きてください。血を吐き、泥をすすろうとも、今は生きて生きて生き抜いて、死んだ者の無念を、生き残った者の思いを、われらの手で果たすのです。」
マルス「…ぼくの命はもう、ぼくだけのものではないんだね。」
モロドフ「王子は、英雄アンリの血をひくアカネイア王家の男子。ドルーア帝国のメディウスを倒すことができる神剣ファルシオンの継承者なのです。ご本意ではないかもしれませんが、それが王子のさだめ…お受け入れください。」
マルス「…わかった、おまえの言うとおりだ。」
モロドフ「臣下として、言葉が過ぎた点はお許しください。」
マルス「いや、あやまるのはぼくのほうだ。本当は、目の前の姉上をお連れできなかったお前が一番辛かっただろうに。」
モロドフ「王子……」
 
〜序章・結〜
ジェイガンと合流したマルスたちはひとまず国外への脱出をはかるため
郊外の森に潜伏し機会をうかがっていた。
やがて、敵軍の警戒がゆるやかになり絶好の機会が訪れるが
マルスの心は、姉エリスへの思いで深く沈んだままだった。
 
 (再びアリティア郊外)
モロドフ「王子。」
マルス「……」
モロドフ「王子!マルス王子!!」
マルス「え?あ、モロドフか…」
モロドフ「しっかりなされよ!お気持ちはわかりますがまだ戦場にいるのですぞ。グラの大部隊が後ろから迫ってきております。先を急がねばなりません。」
マルス「すまない、つい…」
モロドフ「これより、アリティアを脱出いたします。よろしいですな。」
マルス「…どこへ行くの?」
モロドフ「タリスです。」
マルス「タリス…聞いたことがある。確か東の島国…」
モロドフ「はい。タリス王は王子の父上の古い友人。信義に厚い方でもあります。いざという時にはタリスへ落ちよとのご指示でした。」
マルス「姉上の…」
モロドフ「ここから北へ抜けましょう。北東の港に船を用意してあります。ただ、そのためには途中で牢獄を抜けねばなりません。そのカギを1つ入手しましたのでお渡ししておきます。」
 (扉のカギを手に入れた)
マルス「ありがとう。じゃあ、北へ抜けよう。」
モロドフ「途上、心ならずもグラ軍に味方している者たちがおるやも知れません。そういった者を見かけたら話し掛けてみるのも一つの方法ですぞ。」
 (とりあえず目前の敵を蹴散らして牢獄への道を確保しよう。扉のカギはマルスが所持しているが、「交換」で他のキャラに持たせておくと手間が省ける。そして1ターン目敵フェイズ)
グラ軍隊長「牢の南に敵が現れただと?」
兵士「はっ、少数ですがかなり手ごわいとの報告です。しかも、その一人の風体が…」
グラ軍隊長「…マルス王子らしいというのか?」
兵士「はい。いかがしましょうか?軍の主力はまだ到着しておりません。今のわれわれの戦力では…」
グラ軍隊長「なあに、手はあるさ。敵を罠にはめればいい。」
兵士「罠…ですか?」
グラ軍隊長「おまえたちはわしに言われたとおりに動けばいい。アリティアの王子はわれらの獲物だ。後から来た本隊に手柄を奪われるのもしゃくな話だからな。ククク…」
 (2ターン目味方フェイズ開始時。牢獄内にゴードンが登場)
ならずもの「おら、ここに入ってろ!」
ゴードン「ング…」
ならずもの「へっ、英雄アンリの開いた国だっていうからどれだけ強いのかと思えば、経った数日でこのザマだ。アリティアも大したことないな。悔しかったらなんとか言ってみな。」
ゴードン「ンググ…」
ならずもの「ま、言い返したくても猿ぐつわをかまされてりゃ無理だわな。へへへ…、いいことを教えてやろうか。アリティアの王子様がよ、こっちに向かって進軍中だとよ。」
ゴードン「!!」
ならずもの「だが、このグラ軍の格好じゃ味方だとは思ってくれねえかもな。おまけに、この位置じゃ遠目から見りゃ敵の待ち伏せ以外の何者でもねえぜ。」
ゴードン「ググウ…」
ならずもの「で、おまえが王子たちにやられりゃこっちは味方殺しの王子様って格好の宣伝ができるわけだ。せいぜい派手にやられてくれや。」
ゴードン「グ…」
ならずもの「ま、味方に殺されないように神様にでも祈るんだな。じゃ、あばよ!」
 (ならず者は去っていく)
 
 (扉を開け、マルスがゴードンに話し掛ける)
マルス「むっ、敵!」
ゴードン「ングググ…」
マルス「!! 猿ぐつわ!?おい、大丈夫かい?」
ゴードン「ぷはっ!あ、ありがとうございます、マルス様。」
マルス「!? 君はたしか弓兵部隊の…」
ゴードン「はい。アリティアの弓兵部隊に所属するゴードンです。不覚にも敵に捕われてしまいこのザマに…」
マルス「そうだったのか…でも無事でよかった。まずはここから脱出しないと――」
ゴードン「はい。私も弓さえあれば戦うことができます。もし弓をお持ちでしたら私にお貸しください。」
 (ゴードンが仲間に。もし敵から奪った「てつの弓」を持っているのなら「交換」で渡してあげよう)
 
 (4ターン目開始時。ジオルに率いられたアーマーナイトの大軍が現れる)
ジオル「よいな、狙いは王子だ。アリティアの王子を仕留めよ!奴の首をわしの前に差し出せ!」
 (ジオルは去る)
マルス「あれは…!」
モロドフ「なんということ。ここで追いつかれるとは…王子、あれはグラの本隊。それに、グルニアの黒騎士団もいるようです。今の我々では残念ながら勝ち目はうすく、かりに倒したとしても、このままでは逃げ切れませんぞ…」
マルス「だが、他に道は…」
モロドフ「1つ…策がございます。本隊に追いつかれたときのため囮の備えをしておきました。」
マルス「囮?」
モロドフ「敵の狙いは王子です。王子の格好をした者がたった1人で逃れようとすれば敵はそれを追うはず。そのスキに王子と残りの者は脱出することができましょう。誰かがあの南への街道まで行くのです。そのものが囮となって王子を装い敵本隊を引きつけます。」
マルス「だが、それでは囮となった者は…」
モロドフ「はい…生きては帰れないかもしれません。味方を1人失うことになるでしょうが他に方法がございません。」
マルス「…だめだ。やはり、それはだめだ。みすみす仲間を死なせることなんてできない。ここは、やはり戦うしか…」
モロドフ「…王子、お許しください。この国のため、未来のため、ここで、あなたに倒れられる訳にはいかないのです…」
 (現状の戦力でアーマーナイト10人に勝てる見込みは絶望的なので、モロドフの献策どおりに囮役のキャラを1人南の砦に「待機」させよう。なお、ここで囮役になったキャラはロストしてしまう(イベント上の死亡扱いなので後々に手に入るオームも効かない)のでよく考えて選ぶこと。今回はあえてゴードンにしました)
ゴードン「ここか。王子、役目は私が…」
 (囮役はマルスの格好をして去る)
兵士「あれは…マルス王子?」
兵士「いや、あちらにも王子らしき格好のものが…どちらが本物なのだ?」
ジオル「ばか者が!少しは頭を使え!見ろ!今逃げた奴とは違いあちらの奴は逃げようともせん。なぜだ?理由は1つ、逃げた王子の時間をかせぐためだ!そんなこともわからんのか!」
兵士「で、では、今逃げた方が…」
ジオル「本物に決まっておる!全軍、追え!逃げた王子を仕留めよ!」
 (ジオルとアーマーナイトたちは去っていく)
マルス「ゴードン!?待つんだ!ゴードン!」
モロドフ「なりません王子、我々は先へ…」
マルス「先に?そんなことできるはずがない。ゴードンは、ぼくのために犠牲になろうとしてるんだ!」
モロドフ「そうです。だからこそ我々は進まねばならないのです!彼の思いを、彼の命を無駄にせぬために。」
マルス「……ゴードン……………行こう。ぼくたちは、前へ進む。」
 (一方、北のグラ兵たち)
グラ軍隊長「王子は南へ逃げただと?ちっ、手柄は本隊のものか…北の扉を開け。我らは残った残党を仕留めるぞ!」
 (牢獄の北の扉が開く)
 
 (マルスが牢獄を抜け北に進むと)
モロドフ「王子、あちらに村があります。ひょっとしたら協力してもらえるかもしれません。訪ねてみてはどうでしょう。」
 (マルスが村を訪れると)
村人「ああ、もしやあなたさまは…どうかお逃げください。グラ兵が来ないうちに…これは孫娘が使っていた弓です。なにかのお役に立つかもしれません…持っていってくださいませ。」
 (はがねの弓を入手)
 
 (残りの敵はこれまで学んできた戦い方通りに戦えば簡単に倒せるが、もたもたしてると増援のペガサスナイトが襲ってくるので注意(ただし弓なら簡単に倒せる)。グラ軍隊長は皆で攻撃するなりマルスの「レイピア」で攻撃するなりしましょう。制圧地点制圧後、ドーガが現れる)
ドーガ「マルス王子!お急ぎください!」
マルス「ドーガじゃないか!どうしてここに…」
ドーガ「モロドフ殿の連絡を受けて、ひそかに脱出する船の準備をしておりました。国境をこえた敵が西から迫っているようです。さ、お早く!」
 (去っていくマルスたち)
 
 (一方、ジオルに捕まった囮役はアーマーナイトの大軍に囲まれていた…)
ジオル「囮だと…くそっ!このわしをコケにしおって…殺せ!殺せぇ!」
ゴードン「一度はなくしたはずの命…こうしてお役に立てるなら…マルス王子、どうかご無事で…」
 (暗転)
こうして、マルスたちはアリティアからの脱出に成功した。しかし――
 (船の上。遠ざかるアリティアを遠目に見るマルスの姿。尚、ジェイガンが囮役などで死んでいるとこのセリフはドーガのものに変わります)
ジェイガン「王子、ここにおられましたか。」
マルス「……」
ジェイガン「アリティアが小さくなっていきますな。」
マルス「…ょくだ…」
ジェイガン「? 今、なにか…」
マルス「無力だ…姉上を救うこともできず、滅びゆく国も、そこに住む人々も救うことができなかった。ぼくは、ぼくはなんて無力なんだ…」
ジェイガン「…他に方法がなかったのです。いつの日か、きっと、報いることができる日も来ましょう。」
マルス「…だめだよ。ジェイガン」
ジェイガン「?」
マルス「『きっと』じゃだめだ。必ず…いつの日か必ず、彼らの働きに報いてみせる。アリティアを取り戻し、ドルーアを倒して、みんなの無念を晴らしてみせる。だから、今は思いっきりこの悔しさにひたるんだ。忘れたくても忘れられないくらいに。」
ジェイガン「王子……」
マルス「ぼくは絶対に忘れない。絶対にあきらめない。そして、絶対に帰ってきてみせる。この国に…わが祖国アリティアに!!」
 
 そして2年後、マルス達の戦いが始まる…
 
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