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ファイアーエムブレム〜烈火の剣〜
オープニング(リン編)

かつて『人』と『竜』が共存する大陸があった

彼らはともに英知をもち、住処を侵すことなく

穏やかな生活を営んでいた

しかし突然、『人』の侵略によって

そのバランスは破られる

どちらともが、大陸の覇権をかけ争い

それは大自然の理をも

変化させるほどの大戦となった…

のちに『人竜戦役』と呼ばれる戦いである

その結果、敗れた『竜』は、大陸から姿を消し

『人』は戦いの痛手を乗り越えて

大陸全土に、その勢力を広げていった…

それから千年近い時が流れ…

※このゲームでは、あなた(プレイヤー自身)が、軍師として活躍します。
とりあえず、ここでは名前は最初から設定されてある「マーク」にしておきます。


真っ暗な画面の中、女性の声がする…
???「…気がついた?」
あなたは目を覚ますと、目の前に1人の女性がいた。
少女「あなたは、草原の入り口に倒れていたのよ。」
少女はあなたの方へ向く。
リン「私はリン。ロルカ族の娘。
   あなたは?あなたの名前を教えて?
   マークっていうの?…不思議な響き。でも、悪くないと思う。
   それで…見たところ、あなたは旅人みたいだけど
   このサカ草原には何しに?よかったら、話を…」
すると、リンは何かに気がつく
リン「!外がさわがしい…ちょっと見てくるからマークは、ここにいて!」
   リンは、外を見る、外には、2人の山賊らしき男たちがいた。家に戻るリン。
リン「大変!ベルンの山賊どもが山からおりてきたわ!!
   また、近くの村を襲う気ね…。そうはさせない…!
   あれくらいの人数なら私一人で追い払うわ!
   マークは隠れて…
   え!?いっしょにくるって…あなた、何か武器が使えるの?
   …そう。マークは軍師の見習いなのね。わかったわ。2人で行きましょう!」
リンとマークはフィールドマップへ出る。
リン「ここよ。じゃあ、マーク、
   横から戦いの指示を出して。あなたは私が守るから、私から離れないでね。」


マークの指示のもと、リンは山賊たちを追い払うことに成功した。


リン「おつかれさま、マーク!それじゃ家に帰りましょ。」

リンの家で一夜を過ごしたマーク
朝になると…

リン「おはよう、マーク!やーね、ねぼけてるの?
   昨日の戦いで疲れた?
   ね、マーク。
   ちょっと話があるんだけど。
   マークは、軍師の修行で
   エレブ大陸中を旅してるのよね?
   …私も、いっしょに
   行っちゃだめかな?
   え? 家族はいいのかって?」
すると、リンの表情が少し暗くなる…
リン「父も母も…半年前に死んだわ。
   私の部族…ロルカ族は、本当は、もう存在しない。
   山賊団に襲われ…かなりの数が死んでしまって…
   部族はバラバラになっちゃった。
   私は…父さんが族長だった
   この部族を守りたかったけど…
   こんな子供…しかも女に…
   誰もついてこなかった…
   えへへ…ゴメン。
   ずっと1人だったから…
   うーん、ダメだ。
   もう泣かないって決めたのに…
   ……
   ………」

リンの表情が元に戻る。

リン「ありがとう。大丈夫、落ち着いた。
   マーク、私、父さんたちの仇を討つためにも強くなりたいの!
   昨日、マークといっしょに戦ってわかった。
   1人でここにいても強くなんてなれない…
   だからね、マーク。私といっしょに修行しない?」

マークは、リンの決意に同意した。

リン「いいの!?ありがとう!すごく、うれしい!!
   ぜったい1人より、2人のほうが心強いって思ってたの。
   あなたは一人前の軍師!私は一人前の剣士!!
   がんばろう!ね?」

こうして、見習い軍師マークと、少女剣士リンの、奇妙な二人旅がこうして始まった。
この旅が、後に世界を救う大いなる冒険に発展することを…彼女たちはまだ知らない…

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