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ファイアーエムブレム〜封印の剣〜
オープニング

かつて『人』と『竜』が共存する大陸があった
彼らはともに英知を持ち、住処を侵すことなく
穏やかな生活を営んでいた
しかし突然『人』の侵略によって
そのバランスは破られる
どちらともが、大陸の覇権をかけ争い
それは大自然の理をも
変化させるほどの大戦となった…
のちに『人竜戦役』と呼ばれる戦いである
その結果、敗れた『竜』は、大陸から
姿を消し『人』は戦いの痛手を乗り越えて
大陸全土、そして、それに連なる島々へ
着実に、その勢力を、のばしていった…
それから千年近い時が流れ…


大陸エレブ、そこには
天敵をもたぬ『人』が広がり
いくつもの文化を築きあげていた。
まず、西に、大陸一はなやかで
高度な文化をほこる『エトルリア王国』。
東に、派手さはないが堅実な文化と
質実剛健な気風をよしとする『ベルン王国』。
この二つの王国が中心となり
それにはさまれるかたちで小勢力が続く。
複数の領主たちが手を結び
二大王国に対する『リキア同盟』。
民と共に荒地を切り開く
『イリア』地方の諸騎士団。
広大な草原を馬で駆けめぐる
『サカ』地方の諸部族。
それらの力のバランスにより、
小さな争いこそあれ、
全体としては安定を保ってきた…。
ところが、その安定が、
突然もろくも、崩れ去った。
東の大国『ベルン王国』が 国王ゼフィールの
命のもと、各地へと侵攻を開始したのである。
ベルン軍はサカ・イリアなどの地方に攻め込み、
抵抗するものを、ことごとく討ち果たした。
そして、その手は、
リキア地方にも のびはじめていた。
リキア東部の領土、フェレ周辺を治める
フェレ侯エリウッドの嫡男ロイは
次期領主となるために、リキア一の大都市
オスティアへと留学していた。
しかし、病中の父エリウッドに、
突然の帰国を命じられる。
それは、エリウッドの親友、
オスティア侯ヘクトルの名代として
ヘクトルの愛娘リリーナが、フェレへと
見舞いに向かった後であった。
そのすぐ後を追うかたちで、
ロイは、自分に従うフェレの忠臣たちと
リリーナ帰路の護衛にと付けられた
オスティア重騎士のボールスを従え
海路、故郷のフェレを目指した。
そして物語は、ロイたちがフェレ領の
すぐそばまで戻ったところから始まる…。

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