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ファイアーエムブレム外伝・オープニング

(始めに)
原文はひらがなですが、読みやすさを考え漢字に変換しました。

(本文)
かつて この地上に
神と呼ばれる 存在があった

バレンシアと呼ばれる
この辺境の島にも
ドーマと ミラという
二人の兄妹神がいた

しかし

力こそ全てと 信じる ドーマは
人々が 堕落することを 許さず

生物たちが 自由に
遊び戯れる楽園を 夢見る
妹のミラと 激しく争っていた

長い長い 暗黒の時を経て…

ようやく 彼らの間に
一つの盟約が 結ばれる

バレンシアの大地を 二つに分かち
北をドーマの支配に
南を ミラの支配にと…

そして 幾千年のときが流れ

それぞれの神の 支配の元に
二つの 王国が生まれる

豊かなるが故に 堕落した
南のソフィア王国と

逞しきが故に 優しさを
忘れた 北のリゲル帝国

それぞれに 矛盾を 孕んで
時は流れ

そして ついに

リゲルとソフィアの 両王家に
バレンシアの運命を変える
二つの命が 誕生する

その日を 境に バレンシアの歴史は
再び 動き始め
激しい 戦乱の時代を 迎えてゆく

(第1章・ソフィアへ!)
 バレンシア大陸南西に位置するラムの村。
 主人公の一人・アルムは祖父・マイセンと共に日夜剣の修行に明け暮れていた。
マイセン「アルム 一休みしよう」
マイセン「剣の修行は 終わりだ
 もう 遊びに行ってもいいぞ」
マイセン「だが 村の外へは 行くな」
マイセン「最近は この辺にも
 山賊が うろついてるからな」

 そして村の外に行こうとすると、アルムの友人たちが見知らぬ兵士を囲んでいた。解放軍のソルジャー・ルカである。
ルカ「あの 悪名高い
 ドゼー将軍が ついに
 クーデターを 起こしたのです」
ルカ「ソフィアの城は ドゼー軍に
 占領され 国王も
 殺されてしまいました」
ルカ「ドゼーは 残虐な男で
 毎日 多くの人たちが
 酷い目に 遭っている」
ルカ「僕たちは 解放軍を作って
 ドゼーと 戦っているのですが
 残念ながら うまくいきません」
ルカ「それで マイセン将軍の
 お力を 借りに 来たのです」

 アルムはその旨をマイセンに伝えに行く。
マイセン「何 解放軍に入るだと!」
マイセン「だめだ。許さん!!」
マイセン「お前は 戦ってはならぬ
 悲しい思いを するだけだ」

 マイセンの言葉をルカに伝えに行くが、
ルカ「だめでしたか…残念です」
ルカ「マイセン殿も 歳をとられて
 臆病に なられたのですね」
ルカ「かつては ソフィア一の
 勇者として 国民から
 尊敬されていたのに…」
 それは祖父への反発ゆえか、それとも神の意志であったのかは定かではない。アルムはその時こう答えた。
アルム「待って じいちゃんの代わりに
 僕が 解放軍に入るよ」
ルカ「えっ!
 君が マイセン将軍の
 代わりに 来てくれるのか」
ルカ「ありがとう。仲間たちも
 きっと 喜ぶよ」
ルカ「じゃあ 僕と一緒に
 解放軍のアジトまで行こう」
ソルジャーの ルカが 仲間に加わった

 周りのアルムの友人たちもその事を知り、アルムに同行することを志願する。
クリフ「俺!?… どうしょうかな…」
クリフ「まぁいいや、一緒に行くよ」
クリフ「だけど 危なくなったら
 助けてくれよ」
クリフ「俺たちは お前とは違って
 まだ 上手く戦えないからな」
村人の クリフが 仲間に加わった

ロビン「アルムは 俺たちのリーダーだろ
 もちろん 一人で行かせないぜ」
ロビン「一緒に ソフィアの城を
 取り戻そう」
村人の ロビンが 仲間に加わった

グレイ「アルム 僕も行くよ」
グレイ「このラムの村だって
 いつかは 襲われるはずだろ」
グレイ「それなら 先に
 そのドゼーとかいう奴を
 やっつけちまおうぜ」
村人の グレイが 仲間に加わった

 こうして、アルム率いる解放軍の戦いの旅が始まった。
 これがソフィア王国解放のためだけでなく、バレンシア大陸を変えるほどの戦乱になること、そしてアルムの知られざる秘密を知ることになるとは誰もまだ知らない…

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