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*主人公の名前は公式名の「クレア」にしてあります。


クレア:ただいまぁ……。…………。誰も一緒に住んでいないから、返事が無くて当然か……。はぁ……。いつものように始まって、いつものように終わる日常……朝起きてから会社行って、いつものように仕事して、仕事が終われば飲みに行って、自分の家に帰る。毎日毎日、同じパターンの繰り返し……。なんか、面白いことって無いかなぁ……。

*クレアの部屋。

クレア:…………そんなの簡単にあるわけないか……。明日も会社だし、新聞見て早く寝よう……。
*:ガサガサガサガサ。
クレア:今日は、どんなことがあったかなっと……。ん?何、このチラシ?
チラシ:あなたもキレイな牧場で快適な暮らしを満喫しませんか?詳しくはXX不動産まで。□△□ー△X△X
クレア:牧場かぁ……。

*クレアの想像。牛と戯れたり、馬に乗ったり、犬と遊んだり、裏山でのんびりしたり……。

クレア:!!!!!これよ!面白いことってこれなのよ!電話……電話……。

*クレアは早速電話をしてみる。

*:ピポッパポピ……。
クレア:もしもし、XXさんですか?牧場のことで聞きたいことが……。

モノローグ:数日後……。

*荒れ果てた牧場の前で立ち尽くすクレア。

トーマス:あれ?観光の方ですか?XX不動産から、キレイな牧場で快適な牧場生活が出来るって聞いたって?君が新しい牧場主?ハッハッハッハ!またダマされたね!ここは昔は立派な牧場だったんだが、前の牧場主が亡くなってから人手に渡ってねぇ……。見たとおり、今まで手入れも何もされずにいたみたいなんだ。今時、牧場をやろうという日とも少ないからねぇ。少しでも買い手を見つけようと、チラシに嘘を載せているんだろうねぇ。何年かに一度、そういうふうにチラシにダマされた人が、この牧場にやってくるんだよ。やってきた人は、牧場を見たとたんにやる気を無くして、すぐに帰って行っちゃうんだ。このごろは、そんな人もいなくなっちゃったんだけどねぇ。そうか、そうじゃ。ダマされちゃったんだ。ハッハッハッハ!

*カチンときたクレアは、思わずハンマーでトーマスに襲い掛かる。

トーマス:あいたたたた……わかった。笑って悪かった。だから叩くのはやめてくれ。……そうか。会社も辞めてきたし、住んでいた家も引き払ってきたのか……そりゃ、かわいそうだねぇ……。ここは、頑張って牧場やってみないかい?この牧場は住めないってわけじゃないんだから。なぁに、人間死ぬ気でやれば、どんな困難にも打ち勝てるよ。この町の町長として、出来る限りの協力はさせてもらうから。
クレア:よーし!私がこの牧場を蘇らせてやる!

モノローグ:………そして次の日………。

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