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モノローグ:これはエリーがアカデミーを卒業し、自分のお店を持つようになって、しばらくしてからの物語……。

エリー:う〜ん、依頼をいっぱい受けすぎちゃったみたい。うぅ〜、終わらないよ〜。また妖精さんでも雇おうかなぁ……。ふぅ……やっと終わったぁ……。

*誰かがドアをノックする。

エリー:あれ、誰か来たみたい。依頼かな?は〜い、どうぞ〜。
長老:ふぅ、やっと着いたわい。
エリー:あれ?確か、あなたは……妖精族の長老さん!!……っぽいけど、なんだか違うような……。
長老:初めまして、お嬢ちゃん。わしは西の妖精の森の長老じゃ。東の妖精の森の長老に、お前さんのことを聞いてのう。遠路はるばる頼みごとをしに来たんじゃ。
エリー:頼みごと……ですか?
長老:うむ、実は、お前さんに預かってもらおうと……妖精を一人連れてきたんじゃ。
妖精:こんにちは〜。
エリー:あら、かわいい妖精さん!こんにちは!……あら?髪の毛が長いのねぇ。
妖精:そう?ボクたちの森じゃあみんな、こんな感じだよ!
エリー:ふ〜ん。妖精さんでも森ごとに違いがあるんだねぇ。
長老:まあ、そこらへんは置いといてじゃ……。この子を預かって欲しいんじゃ。名前はの……。
エリー:名前は……?
長老:名前は……。
妖精:名前は……?
長老:名前は……なんじゃったかいのう?
エリー:え……?
妖精:えぇぇぇ……長老〜〜。
長老:えっとじゃなぁ……そうじゃそうじゃ確か……。

*妖精の名前入力。ここでは仮に「リュキア」としました。

長老:そうじゃ、そうじゃ、リュキアじゃ!
妖精(リュキア):うん!ボク、リュキアっていうんだ〜。
エリー:私はエルフィール。みんなはエリーって呼ぶよ。
長老:では、そういうことじゃから、よろしく頼んだぞ。
エリー:え!?待ってくださいよ!全然、話がわからないんですけど……。

*長老を追っかけようとしてこけるエリー。

エリー:いててて……。あらら……もう行っちゃった。

エリー:(リュキアによると……どうやら四年間預かってってことみたい。その四年間で一人前の妖精さんにして欲しいみたい。どうしてなのかはよく判らないんだけど……まぁ、取り敢えず……)やってみようかな!

エリー:さて、じゃあ早速頑張ろうか!
リュキア:あの……ボク、まだ何にも知らないんだけど……。
エリー:そんなこと、気にしない気にしない!やってみると何となく判るものよ。大丈夫、大丈夫!!
リュキア:うん……。
エリー:(う〜ん、まだ不安がってるなぁ……)あ、そうだ……確か……。

*本棚で何かを探すエリー。

リュキア:どうしたの、お姉ちゃん?
エリー:ちょっと待ってて!いいものあげるから!!えっと、確か……。……こんなところには無いか……。あ、あったあった!!はい、これ!読んでみて!
リュキア:……これは?
エリー:私が錬金術の勉強のために、初めて読んだ本だよ。これ読んだらもうバッチリだから!ね、不安がらないで頑張ってみて!!
リュキア:うん……。判った。頑張ってみるね!!
エリー:じゃあ、これから四年間、よろしくね!!
リュキア:うん!よろしく!!

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