モノローグ：遥かな遥かな昔、エルフの王国があった。エルフたちは《ラの泉》を掘り、聖地を築き、《ラの力》をコントロールしていた。《ラ》とは命を育む力。生命と魔力の源。遠い遠い昔、《魔法戦争》と呼ばれる時代があった。エルフと人は争い、《ラの泉》は涸れ、大地は荒れ果てた。遥かに遠い、とこしえの昔……。
＊どこかの神殿のような建物の前。
エルフの長老：おお！エルル！よく来てくれた！待っておったぞ！
エルル：エルフの長老様、どうされたのです？
エルフの長老：フム……悪い夢を見たのじゃ……。世界が壊れる夢じゃ……誰かがエルザードの力を得ようとしている！……
＊どこかの城の玉座前
ジョゼル王：ムーラニアでシーラル将軍がクーデターを起こした！我がエルファリアはムーラニアを救うぞ！ダルカン頼んだぞ！！
ダルカン：ハハッ！お任せください。
＊ダルカンはある森の中で魔物たちと対峙する。
兵士Ａ：魔物どもめ、覚悟しろ！！
ダルカン：フフフ……覚悟するのは……お前たちだ！！
兵士Ａ：グワッ！
兵士Ｂ：ダ、ダルカン将軍、何をなさるのです！！
ダルカン：フフフ……エルファリアの時代はもう終わりだ！これからはムーラニアの時代が始まるのだ！
兵士Ｂ：ダ、ダルカン様が！
兵士Ｃ：ダルカン将軍が裏切った！！
＊魔物と戦う人々のグラフィック。
モノローグ：そして１５年の歳月が流れた。
＊ムーラニア城の玉座前。
シーラル：行け！フォレスチナもカナーナも制圧するのだ！！
＊どこかの砦
ゾーラ：ヒヒヒ……《水の印》と《火の印》を取り替えてやる！これで水の国カナーナのラは乱れる！この国も魔物で溢れるのだ！！
＊森の中でエルルが魔物に追いかけられている。
＊森の中の別の場所で、一人の男が石版の前に立っている。
石版：……ラを乱すな。ラを乱せば魔物が生まれ、大地は枯れ果て、世界は滅びるだろう。
パイン：古代エルファリアの伝説……それが今！？……魔物たちがすぐそこにまで迫ってきている！……僕に何かできることはないんだろうか？
＊何かの歌が流れてくる。
パイン：……この歌は……？
エルル：パイン……。
パイン：キミは……誰？
エルル：私はエルル。ああ、今日の日をどんなに待ったことでしょう……。パイン！旅立ちのときが来たのです！あなたたちは四つの印を集めなければなりません。
パイン：僕が……聖地の印を！？
エルル：今、世界の四つの聖地の印は付け替えられ、聖地は乱されています。魔物たちは、それら聖地の乱れから生まれてくるのです！パイン、あなたにエルフの珠の一つ《ブルージェム》を授けます。
＊パインは《ブルージェム》を手に入れた
エルル：これを使えば、《水の聖地》を鎮めることができるはずです。そして四つの印は、あなたと、これから会うあなたの仲間たちに力を与えてくれるでしょう。頑張ってね……パイン。パピ、行きましょう。
パピ：グリグリー！
パイン：エルル、待って！君はいったい……。
エルル：今に……判ります。
＊パインの家。
パイン：ただいま、ラゼル。
ラゼル：まあパイン、また《エルフの石碑》ね！もう隣の村まで魔物が来ているのよ。危ないでしょ！
パイン：ウッパラー博士！これを見てもらえますか？
ウッパラー：おお、パイン！何か見つけたか？なんと、こりゃ、《エルフの珠》！印の元だという……こんなものをどうしたんじゃ？
パイン：エルルという女の子が……。
ラゼル：えっ？パイン、石碑を研究するとか言って、女の子と会ってたの！！
パイン：ウッパラー博士、僕は旅立とうと思います！何千年か前、エルファリアに起こったことが、また起ころうとしているんだ……。
ウッパラー：パイン、ワシも行くぞ！！何年かぶりに魔法の技を磨きたくなったわい！
ラゼル：あ……あたしも行くわ！あたしだって魔法を使えるし……ウッパラーおじいちゃん、ちょっと心配だもの！
ウッパラー：勝手にせい！！まったく、お転婆なんじゃから！
ジーン：パインさんはこちらですか？
パイン：僕がパインですけど、あなたは？
ジーン：わたしはカナーナ王に仕える剣士のジーンと申します。パインさんは魔物と戦う方法を研究されていると、村の人から聞きました……。実は……カナーナ王が隣村まで逃げてきて……そこで捕まってしまったのです！どうかわたしと一緒にカナーナ王を助けに行っていただけませんか？
パイン：判りました、行きましょう！ウッパラー博士、ラゼル、行こう！
ウッパラー：よっしゃ！
ラゼル：行きましょう！パイン。