ダブルキャストのエンディング（ノーマルエンディング）

ダブルキャストのノーマルエンディング (2)

【解説】
主人公は夜の街で偶然出会った少女・美月を、映研で制作中の映画のヒロインに推薦した。
だが彼女は、主人公の親友にして映研のカメラマン・二村がフッた相手だった。
完全に犬猿の仲となった美月と二村を、主人公と部長・遥が説得しようと試みる。

映画ロケ場所。

遥「来るかね?」
主人公「わかりません……でも……」

「おはようございまぁす!」

元気な挨拶と共に駆けてきたのは、メイク担当の翔子。

遥「なんだ翔子ちゃんか、おはよう」
翔子「あたしが来たらそんなに不満ですか～」
遥「だってメイクの腕もふるわないでしょ、なんせ、ヒロインいないんだから」
翔子「え～、ちゃんと来てますよ、ホラ!」

驚いた遥が顔を上げると──美月の姿。

美月「おはようございます!　私……がんばってみます。一度引き受けたんだから、最後までやらなくちゃ。逃げてばかりじゃ、いつまでたっても子供のままだって、そう思って。二村くんがイヤでなければ、カメラマン彼でいってください。それで映画がよくなるんなら……」
二村「ぼくの方も問題ないです。部長、撮影始めましょう!」

遥「じゃあ、そろそろいくよ!」

剛田「照明用意!!」
花園「バッテリーOKか?」
松田「照明よーし!」
竹本「カメラよーし!」

二村のカメラのレンズが美月を捉える。
笑顔を返す美月。

主人公「ようい…… スタート!」

The End

映研
Nomal End 02

ダブルキャストのノーマルエンディング (3)

■ ノーマルエンド(2)の美月の台詞より続く。

剛田「照明用意!!」
花園「バッテリーOKか?」
松田「照明よーし!」

二村「おい、手かせよ」
主人公「なんだよ」

手を差し出す主人公。

二村「ほいっ」

二村が主人公とタッチを交わす。

主人公「え!? なんだよいったい……」
二村「今日からカメラはお前が担当、ぼくは助手にまわる」
主人公「……」
二村「いいから、座れよ!!」

二村がカメラを構え、レンズを主人公に覗かせる。

主人公「わっ……」
二村「カメラ、準備OKでーす!」

遥「それじゃ、そろそろいくよ!」

主人公のカメラのレンズが美月を捉える。
笑顔を返す美月。

二村「ようい……スタート!」

The End

親友
Nomal End 03