ネネ：あなた、お帰りなさい！無事でよかった。持ち帰った武器や道具の中で、何か倉庫に……あら？この、綺麗な箱は……？もしかしたら、これが！ねえ、あなた、開けてみて！
トルネコが持ち帰った幸せの箱を開けると、美しいメロディが辺りに降り注いだ。
ネネ：あなた！ついにやったのね！幸せの箱を手に入れたのね！凄い、凄い！こうしちゃ、いられないわ。すぐに、新しい店を開く準備をしなくっちゃ！あなた！みんなに知らせたら、すぐに店のほうに来てね！
トルネコはいろんな人に報告をする。
マギーばあさん：まあ……。これが幸せの箱！トルネコさん！おめでとうございます。
物知り博士：幸せの箱はオルゴールだったんだね！これで、僕も一つ知識が増えたヨ！
ひいじいさん：ああ……しかしなんという、いい音色じゃ。耳から、全身に染みとおるような……。はて？耳が……耳が聞こえるぞ？
マギーばあさん：トルネコさん！どうか、うちのおじいさんにも知らせてあげて下さいな！私たちは、ネネさんのお手伝いに行ってますから！
フアンじいさん：トルネコさんや！何か、変な感じなんじゃ！妙に体が軽くて、心がウキウキして、何か……こう、飛び跳ねたいような気分なんじゃ！
ポリー：まあ！だんなさま！
お忍びの大臣：おお！トルネコ殿！
ポリー：これが、お幸せのお箱でございますか？ああっ……！何ていったらよいのでございましょうで、ございましょう！この音色！お聞かせいただいているだけでもう……ああああっ！お素晴らしいで、ございますでございますで、ございますーっ！
お忍びの大臣：トルネコ殿！よくぞ、やられた！よくぞ、成し遂げられた！これで、王様も大喜びでございましょう！わたしは、王様の喜ばれるお顔が見られると思うと……ウッ、ウッ、ウッ……。
お忍びの王様：おお！トルネ……。
ゴン：うおおおおおおおおおおーっ！！遂にやりましたね！遂に！やってしまったんですねえええっ！！
お忍びの王様：さすがは、トルネ……。
ゴン：すっごいですねえええっ！ボク、もうカンゲキで言葉が……。
お忍びの王様：トルネコやああああっ！よくやったあああっ！わしの若い頃の夢をっ！不思議のダンジョンの謎を、よくぞ、よくぞ解いてくれたああああ！わしは嬉しいぞおっ！
ゴン：ボクも嬉しいですうっ！
お忍びの王様：うおおおおおーっ！！
ゴン：うおおおおーっ！！
ライバル戦士：トルネコ殿！やったでゴザルな！さすがは、拙者のライバルでゴザル！拙者は、トルネコ殿とやりあったことは、一生忘れないでゴザル！大切な思い出にするでゴザル！
ソフィア：トルネコさん、おめでとう！チョット……目をつぶって！チュッ。……ウフフ！ネネさんにはナイショよ！さっ、ゴザルさん、行きましょう！お店、もうすぐ開くわよ！
ライバル戦士：トルネコ殿。先に行ってるでゴザルよ！
王子：トルネコさん！遂に、幸せの箱を手に入れたんですね！おめでとうございます！さっき、父上の声がここまで聞こえました。よほど嬉しかったんでしょう。父上が、あんなに、大きな声で叫ぶのは初めて聞きました。
両思いの女の子：トルネコさん、私、わかったんです。王子様が、本当に、私のことを思ってくれているのが……。王子様を信じなさい……このオルゴールの曲が、そう、私に語りかけてくれたんです。
新しい恋人たち：トルネコさん！新しいお店の開店ですね！僕たち、先に行って待ってます！本当にありがとうございました。
グッチ：だんなさま！バーの中は、もう大変な騒ぎでございます。
バーのみんな：おおー！トルネコさんが来たぞおおー！お・め・で・と・うー！
バーテン：ボス！グー！グーッ！
鋭いおじさん：ワハハ！このバーテン、グーグーって寝てるんじゃないんだから！
酒場の女：うっふん。トルネコさん、サイコーよ！かっこいいわー！あはっ！
酔っ払い：ヒック！なんでい……フフフ、なんでいー！この店には、ウィッ、ウィッ……わはははー！
不気味な青年：ウフフ……さっきから流れているこのメロディ……フフ。なぜか……アハハ、心がウキウキして、楽しくて仕方が……アハハハハ！
バーのみんな：もう、いちど！トルネコさん！お・め・で・と・ううううー！
ポポロ：あはは！パパ！さっき、急に音楽が聞こえてきてね！そしたらね……エヘへ！お湯が出てきたよ！……あはは！
ルル：それでね……おじさま！うふふ……ポポロったら、宝探しできなくなったのに、笑い出して……可笑しいでしょ？……うふふ！
ポポロ：そういうルルだって……あっ、パパもすごく、楽しそう！あはは……！
ルル：うふふふ……おじさま！行きましょう！ネネおばさまが、すぐ、新しい店に来るようにって……。
ポポロ：パパ、行こう！
エド：あっはっは！トルネコのだんな！遂に、できやしたぜ！みなさん、お待ちでごぜえやす！はええとこ、行ってくだせえ！
モンド：トルネコはん。わしら、凄いもん、作ってもおた！こんな……凄なるとは……わし……感動して……ウウウ！
ネネ：あなた、ちょっと待って……私……もう、胸がいっぱいで、どうしたらいいか……。
＊トルネコは、にっこりと微笑み、ネネの手を取った。
ネネ：あなた……もう大丈夫よ！さあ、行きましょう！
＊トルネコは、みんなの見守る中、新しいお店の中央に幸せの箱を置いた。