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ときめきメモリアル4・エンディング(皐月優)
 
(はじめに)
グッドエンドには相手から告白される「ベリーグッドエンド」と、
特技「告白する勇気」を実践して自分から告白する「グッドエンド」がありますが、
最初の部分が若干異なるだけで告白の内容はほぼ一緒です。
また、途中の声掛けの際に「皐月先輩」から「優さん」に呼び方を変更しています。
では、ベリーグッドエンドのセリフをどうぞ。
 
(本文)
伝説の樹の下。優が待っていた。
皐月「急に呼び出したりしてごめんね。」
主人公「学校に来てたんですね。」
皐月「うん。今日は、あなたの卒業式でしょ?だから、どうしても伝えたいことがあって。
主人公「伝えたいこと?」
皐月「私にとってはとても大事なことなの。聞いてくれる?」
主人公「ええ。」
皐月「もしかしたら前に話した事あったかもしれないけど、私ね、以前から憧れてる女性がいるの。
その人は知的で、美人で、スポーツも万能で穏やかでやさしい人……。
そして、その人の横にはいつもやさしそうな男の人が寄りそっていたわ。
ふたりはいつでも、とても幸せそうで、……うん、本当にステキだったわ。
私はある日、その女性にたずねたの。どういうきっかけで付き合い始めたんですかって。
その時に初めてこの学校に伝わる伝説の樹の話を聞かされたわ。
卒業式の日に、この樹の下で彼女から告白して付き合い始めたって。
……その日から、私もいつかこの樹の下で、ステキな人に告白したいって思うようになっていったの。
だから、学校を選ぶ時にも迷わずこの学校に決めたわ。
でもね、いざ入学して見ると高校生活は新鮮で楽しいし勉強や学校での活動も忙しくて……。
伝説の樹のことをだんだんと考えなくなっていったわ。
だいたい、もし告白するにしてもまずは素敵な相手が現れてくれなくちゃ話にもならないんだもの。
当たり前よね。
そして2年になって伝説の樹のことをほとんど忘れていたある日……。
私の前に一人の男の子が現れたの。
その子は、ひとつ年下で、どこからどうみても普通そうで……。
でも、その子はなぜか心の中にいつの間にか入り込んで。
それどころか、日を追うごとに彼の存在が私の中でどんどん大きくなっていって……。私は彼が忘れられなくなっていたの。
……そして、私が卒業する日。
私はこの樹の下で告白するかどうか最後まで迷って……。……結局、告白しなかった。
私ってバカね。伝説の樹の話や、その女性に憧れてたくせに。
いざ、それが現実になるととまどって、迷ってしまって……。
勇気がなかったのね。
告白できないまま卒業式の日をすごして1年間も、後悔する羽目になっちゃった。」
主人公「………………。」
皐月「この1年間、後悔しながら、考えて……。そして気づいたの。
伝説の樹に憧れている間は告白なんてできないんだなって。
伝説なんて関係ない。相手に好きな気持ちを伝えなくちゃ何も始まらないって。
……きっと、そう思ったときに、この樹は力を貸してくれるんじゃないかしら……。
だから、お願い。……勇気をください。一歩、前に進む勇気を…………。
そして、1年前に言えなかったことを今、伝えます。」
主人公「………………。」
皐月「あなたが、好きです。
卒業してからの1年。……ううん、初めて出会ったときから、あなたを想わない日はありませんでした。
あなたが、好き。……好きです。」
主人公「……オレも同じ気持ちです。」
皐月「え?」
主人公「今日、この樹の下に呼んでくれてうれしいです。」
皐月「……良かった。」
涙ぐみ始める皐月。
皐月「……あれ?どうしてだろ。うれしいのに、涙が……。」
主人公「優さん。」
皐月「ずっと、私をはなさないでね……。」
 
(その後の主人公とヒロインの進路が語られ、スタッフロール)
 
振り向いて、満面の微笑を見せる優。
 
END
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