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ときめきメモリアル4・エンディング(前田 一稀)

(はじめに)
グッドエンドには相手から告白される「ベリーグッドエンド」と、
特技「告白する勇気」を実践して自分から告白する「グッドエンド」がありますが、
最初の部分が若干異なるだけで告白の内容はほぼ一緒です。
では、ベリーグッドエンドのセリフをどうぞ。

(本文)
伝説の樹の下。一稀が待っていた。
前田「……。」
主人公「前田さん……。」
前田「ごっ、ごめんな……こんなとこに呼び出しちゃってさ。」
主人公「ううん、平気だよ。それより……どうしたの?」
前田「あ、うん……
あ、あのさ……えっと……その……」
主人公「前田さん?」
前田「ああっ!ごっ、ごめん!
こっ、困っちゃったな。こんなの初めてだからさ、す、すごく緊張しちゃってるよ、ははは……
おっ、おかしいだろ?サッカーの試合だって、こんなに緊張しないのにさ……
なんか、ここんところずっとこんな感じでさ。ちょっとヘンだったんだよ、ボク……」
主人公「変?」
前田「うん……なんか、ボクらしくないって言うかさ……。
サッカーやってても、機械いじりしてても、なんか、別の事ばっかり考えちゃって……」
主人公「別の事?」
前田「う、うん……じ、実はその……
キ、キミの事ばっかり考えちゃって……」
主人公「前田さん……」
前田「いっ、色々考えたんだよ?なんでだろ?どうしてなんだろ?
どうして、こんなに、キミの事ばっかり考えちゃうんだろうって……
考えても……考えても、やっぱり分かんなくて……なんか苦しくなってきちゃって……
でもさ、前に、言ったろ?ここで……伝説の樹の下で。
この樹の伝説、聞いちゃったって。」
主人公「あっ……」
前田「そしたらさ、なんか気付いちゃった。自分の気持ちに。
最初っからさ、答えなんか分かってたんだよ。分かんないフリして、ずっと、逃げてただけだったんだ。
ボクにはそんなの関係ない。ボクにはそんなの似合わないって。
自分で……自分の気持ちから、逃げてただけだったんだよ。
でも、でも、そんなの一番ボクらしくない。自分から逃げるのなんて絶対にヤダ!
だからさ、もう逃げないで、ちゃんと言うよ。
ボクの……気持ち。
だから……聞いててほしいんだ。
ボッ、ボクは……
ボクはキミが好きだよ。
キミと一緒にいたい。ずっと一緒にいたいって……そう思ってるんだ。
こっ、こんなの初めてだからさ、少しでも勇気が出ればって。
この樹の下で……キミに伝えようと思ったんだ。
ははは、ボクって案外さ、勇気なかったんだなって思っちゃったよ。
こんな、伝説に頼っちゃうくらい勇気なかったんだなって……
ははは、なんか悔しいなー。
ボク、自分じゃもっと強くて……男っぽくて……勇気もあるって思ってたんだけどさ。
ははは……なんか悲しくなってきちゃった……ごめんな。
こんなボクに好きって言われたって、困っちゃうよな。
でも! でも……もう、逃げるのヤなんだ……もう……ヤなんだよ……」
涙ぐみ始める一稀。
前田「うう……」
主人公「……泣かないでよ前田さん。オレも……オレも前田さんの事が好きだよ。」
前田「えっ?」
主人公「オレも前田さんの事が好きだよ。そんなに前田さんが悩んでたなんて知らなくて……、ごめん。」
前田「いっ、いいんだよ、そんな事。でも……本当にボクでいいの?
ボクなんて、全然女の子らしくないし……たぶんこれからだって……」
主人公「そんなことないよ、前田さんはかわいい女の子だよ。」
前田「えっ……」
主人公「オレは今まで一緒にいてくれた前田さんが好きなんだ。
だから……今のままの前田さんでいいんだよ。」
前田「あっ……ありがと、ありがと……」
主人公の胸の中で号泣する一稀。
前田「うっ……うわああああああーーーー!」
主人公「えっ、ちょっと前田さん?」
前田「ごめん……泣かせて……、今だけ泣かせて……そしたら、いつものボクに戻るから……
うわああああああーーーー!」
主人公「前田さん……」
前田「ありがと、ありがと……大好きだよ……うわああああああーーーー!」

(その後主人公とヒロインの進路が語られ、スタッフロール)

涙を目に浮かべながらも眩しい笑顔を浮かべる一稀。

〜END〜

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