ときめきメモリアル4・エンディング(郡山知姫)
(はじめに)
グッドエンドには相手から告白される「ベリーグッドエンド」と、
特技「告白する勇気」を実践して自分から告白する「グッドエンド」がありますが、
最初の部分が若干異なるだけで告白の内容はほぼ一緒です。
また、途中の声掛けの際に「郡山先輩」から「知姫先輩」に呼び方を変更しています。
では、ベリーグッドエンドのセリフをどうぞ。
(本文)
伝説の樹の下。知姫が待っていた。
郡山「ごめんね。急に呼び出したりなんかして。」
主人公「学校に来てたんですね。
それで、今日はどうしたんですか?」
郡山「うん。前にも話した事があるかもしれないけど、この伝説の樹のこと。
卒業してからもずっと考えていた……。あの伝説は本当なんだろうか……ってね。
でも、おかしな話よね。世の中にはもっと不思議な話があるのに、
なぜか私はこの話だけが忘れられなかった。
なんでなんだろう……気になって、しょうがなかったから、その理由を私なりに考察してみたわ。
そして、ひとつの仮説に至ったのよ。
だから、ここにいるの。」
主人公「はい。」
郡山「この伝説はね、私ひとりだけじゃ、証明できない。
一緒に……。永遠に幸せになってくれる相手が必要なのよ。
その相手として私がいつも思い浮かべてたのはたったひとり……。
初めて会った時、その子はただの実験対象だった。
いろんな実験に付き合わせて、後輩クンなんて呼ぶようになって……。
その子は、嫌な顔ひとつせず、私の実験につきあってくれたわ。
ホントは逃げ出したかったかもしれないけどね、フフ。
実験だけじゃなくて、一緒にいろんなところに遊びに行ったり、いろんなことを話したり……。
その子と過ごす時間は、とても楽しくて、かけがえのないものだったわ。
私が卒業してからも、もう後輩じゃないのに後輩クンとして、つきあってくれて……。
気づくと、その子の存在は私の中で、少しずつ、ゆっくりと大きくなってたのよね。
伝説の樹のことを考えると思い浮かぶ後輩クン……
ううん、そうじゃないわね。その子のことがあったから、伝説の樹が気になって仕方なかったんだわ。
伝説の樹はただの言い訳。でも、そんなのはこの樹にも、その子にも失礼よね。」
主人公「……………………………」
郡山「私はそれに向き合わなきゃいけない。いいえ、向き合いたいのよ。
だから今から伝えるのは、実験でもなんでもない。私の本当の気持ちよ。」
主人公「……………………………」
郡山「あなたが、好きよ。
卒業してからもずっとあなたのことを忘れられなかったわ。」
主人公「……オレも同じ気持ちです。」
郡山「え?」
主人公「オレも知姫先輩のことが好きです。今日、この樹の下に呼んでくれてうれしかったです。」
郡山「あ……。」
主人公「……知姫先輩?」
郡山「んっ……。…………。あーもう!
後輩クンのくせに生意気よ。私を……こんな気持ちにさせるなんて。
でも……うれしいわ。こんな気持ちもあるなんてね……。なかなか興味深いわ。」
主人公「知姫先輩……。
これで、証明できたことになるんですかね。伝説の樹の。」
郡山「フフ、ばかね。まだに決まってるでしょ。」
主人公「え?」
郡山「永遠にって言うくらいだから、私とキミがおじいさんとおばあさんになるまで、わからないわ。」
主人公「そうですね。まだまだ、これからですよね。」
郡山「でも今回ばかりは実験するまでもなく、答えはわかってるわ。この伝説は本当よ、フフ。」
(その後の主人公とヒロインの進路が語られ、スタッフロール)
桜舞う中、涙をぬぐって微笑む知姫。
〜END〜