ときめきメモリアル３のエンディング（御田 万里）
〜プロローグ〜
小高い丘に建つ、私立もえぎの高校・・・。
丘のふもとに、いつもの通学路とは別の、
今ではもう使われなくなった一本の旧道があります。
その旧道の入り口にひっそりと建つ、男社（おのこやしろ）と呼ばれる古びたお社。
それは、学校裏の女社（おみなやしろ）と対になるように
建てられたと言われています。
そして、二つのお社を結ぶ旧道の途中に、
素敵な言い伝えをもつ坂があります。
『運命のその日、桜の舞い散る中で
愛を誓い合った二人は永遠に結ばれる・・・。』
これが、もえぎの高校に伝わる坂の伝説です。
〜エンディング〜
御田「よかった・・・。
来てくださったのね・・・。
主人公「あの手紙、御田さんだったのか・・・。
御田「・・・ええ・・・。
最後の日に、あなたに伝えておきたいことがどうしてもあったの・・・。
そして、ひとことあなたにお礼が言いたくて・・・。
・・・・・・。
・・・生きるか、死を選ぶべきなのか・・・。
それは謎のまま・・・。
どちらを選ぶべきなのか・・・・・・。
わたしの心も、ここ数日は、ハムレットの心境でしたわ。
あなたに手紙を出す時も。
そして、あなたに手紙を出した後も・・・。
とても悩んだの
あなたにこの想いを伝えようか、それとも・・・やめようかと・・・。
わたし、なに不自由なくチヤホヤされて育てられたの。
小さい頃から、英才教育も受けていた。
ちょっとした、エリート気取りだったのよね。
知らず知らずのうちに、今までずいぶんと、
あなたにひどいことを言ってしまったと思う・・・。
でも・・・。
でもあなたはそんなわたしを、優しく受け止めてくれた・・・。
苦しい時、辛い時、いつも温かく見守ってくれていた・・・。
ありがとう。
きっと、あなたは人間的に大きな人なのね。
いつもわたしを大きく包んでくれたもの。
・・・あなたは、わたしに大切なものを与えてくれたわ・・・。
大切な・・・大切な・・・この想いを・・・。
・・・・・・。
・・・わたし・・・。
・・・・・・わた・・・し・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
主人公「御田さん・・・。
御田「・・・ごめんなさい。肝心な時に・・・。
わ、わたし・・・。
・・・あなたの、その優しさに惹かれてしまったの。
・・・・・・あなたのいない毎日なんて、もう考えられなくて・・・。
この学校を卒業して・・・
もう会えなくなるかもしれない・・・って思った時・・・。
自分でも気づかないうちに・・・
・・・涙をこぼしていたの。
・・・胸が痛くて・・・苦しくて・・・。
・・・切なくて・・・張り裂けそうなの・・・。
あなたが好き・・・。
・・・大好き！
・・・わたし、あなたを・・・愛してるの。
御田「なぜなのかしら・・・・・・
わたし、こんなに弱い女じゃなかったはずなのに・・・。
あなたなしでは、生きていけそうにないほど・・・
あなたを・・・愛しているの！
主人公「御田さん・・・。
〜パターン１〜
主人公「ありがとう。俺も御田さんのこと好きだよ
御田「・・・・・・。
・・・ありがとう。
・・・・・・ありがとう・・・。
御田「・・・本当にありがとう。
・・・・・・わたしを、一人にしないでね。
あなたがいれば・・・
わたしは何でもできるわ・・・。
あなたはわたしに愛を感じさせてくれた唯一の人ですもの。
世界中の誰よりも、わたしはあなたを愛しています・・・。
主人公「御田さん・・・。
御田「これからも、舞台の上と、普段のわたしの両方を見守ってください・・・。
主人公「うん。
主人公（運命のその日、桜の舞い散る中で・・・）
〜パターン２（振った場合）〜
主人公「・・・ごめん。気持ちはうれしいけど・・・
御田「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そ・・・そうですの・・・。
主人公「御田さん・・・。
御田「・・・気になさらないで、わたしは後悔していませんわ・・・。
わたしは、『人を愛する』という
かけがえのない経験をさせてもらったもの・・・。
・・・これから・・・もう会うことはないかもしれないけれど・・・。
あなたに恋をし、あなたを慕った、
一人の女性を忘れないでいてくださるかしら。
わたし、あなたとの思い出を胸に、お芝居、がんばるわ・・・。
主人公「う、うん・・・。
御田「そう、ありがとう・・・。
・・・それでは・・・失礼します。
主人公「うん・・・。
主人公「愛を誓い合った二人が、永遠に結ばれる伝説・・・か・・・。
でも・・・仕方ないよ・・・。