戻る TOPへ

告白条件:体調とストレス以外の全パラメーター150以上で
     イベント「進路相談……」が起こっている事。
エンディングパターン:なし

場面暗転から中庭の伝説の鐘前
主人公「(あ、華澄さん、もう来てるぞ)
    おーい、華澄さん。」
麻生「ごめんね。呼び出したりして。
   みんなと一緒だったんでしょ?」
主人公「いいよ。別に。
    で、話って?」
麻生「うん、順を追って話すわね。
   ……まずは、卒業おめでとう。」
主人公「あ、ありがとう。」
麻生「どう?
   高校生活三年間に悔いはない?」
主人公「う、うん、一応……でも、今はまだ良く分からないや。」
麻生「そう、それが正直なところよね。
   それじゃ、選んだ進路に迷いはない?」
主人公「そ、それは……。」
麻生「それも、まだわからないわよね。」
主人公「あの……。
    何が言いたいの、華澄さん?」
麻生「あ、ごめんなさい。
   何だか良くわからない。
   偉そうな言い方になっちゃって。」
主人公「別に気にしないけど。
    ……それで?」
麻生「うん、そんな迷ったり、実感が持てないでいるのって羨ましいなって、そう思ってね。」
主人公「えっ?
    それってどういう意味?」
麻生「だって、今、迷っても、悩んでも、その時、その時の決断と選択で、
   あなたの人生、まだまだ、どんな方向にだって進んで行ける。」
主人公「それは華澄さんだって……。」
麻生「うん、わかってる。
   私だって、そう、ただ、あなたよりは、選択肢も可能性もだいぶ狭まってるけどね。」
主人公「そんなことないよ……。」
麻生「ありがとう。でも、事実なの。
   そのことは……、もう、気にしてもしょうがないのよ。
   ご、ごめんなさい。
   話したいこと、そんなことじゃないの。
   あなたと再び出会って1年半、私、ずいぶん変わった。
   今でも、まだまだ悩みっぱなし、自分の人生の方向は定まってないけど、でも……。
   でも、そんな自分を許せるようになった。
   過去をくよくよするより、今、本当に望むことをすればいいんだって。
   それが本当の私の人生につながるんだって実感出来るようになったの。
   ……みんなあなたのおかげよ。」
主人公「そんな、俺は何も……。」
麻生「ううん。あなたの姿を見て、あなたと一緒に過ごして、私変わったの。
   ……ありがとう。まずはお礼を言うわね。」
主人公「良くわかんないけど、どういたしまして。」
麻生「うふふ……で、本題はこれから。
   ……でも、これはあなたには迷惑かもしれない。」
主人公「えっ?」
麻生「……あなたはこれから多くの人と出会い、いろいろな経験をして、あなたの人生を生きていく。
   だから、私の今言おうとしてることは、あなたの可能性を奪ってしまうことに
   つながるかもしれない。」
主人公「……平気だよ。聞かせて、華澄さん。」
麻生「うん、ありがとう。
   私の話を聞いてどう反応するか、それはあなたの自由だし、それに……。」
主人公「それに?」
麻生「それに、私、さっきもいってように変わったの。自分自身のために、自分自身の選択で
   生きるんだって。」
主人公「うん。」
麻生「だから、言うわね……。
   私、あなたのことが好き。
   弟みたいな幼なじみとしてじゃなく、私の人生に必要な異性として。」
主人公「華澄さん……。
    それって、本気?
    それに立場がまずくなったりしない?」
麻生「平気よ。私、本気。
   たとえどんな結果になったって、私が、自分自身で選んだことだもの。」
主人公「華澄さん……。」
麻生「やっぱり、ダメよね。
   ……ごめんなさい。
   じゃ、私、これで……。」
去ろうとする華澄
主人公「待ってよ華澄さん!
    俺も、俺も華澄さんのこと好きだよ!」
麻生「え……」
主人公「……無理だと思ってた。
    だって、華澄さんは、華澄さんは……。」
麻生「わ、私…。」
伝説の鐘が鳴る
主人公「あ、鐘が……。
    壊れてて鳴らないはずなのに……。
    ……奇跡だね。」
麻生「ううん、奇跡なんかじゃない。
   きっと理由はあるわ。
   でも、信じることは力よ。」
主人公「また、先生みたいな言い方して。」
麻生「うふふ、本当ね。
   でも、ここを出るまでは、私は先生、あなたは生徒よ。」
主人公「ちぇ、何だよ今更。」
麻生「でも、あなた本当に後悔しない?
   もっと若くて、もっと可愛い女の子が、どんどん現れるかも?」
主人公「あっ、そう言えばそうだね!
    どうしようかな?」
麻生「あ、もう浮気するつもり?」
主人公「う、嘘だよ。華澄さん。」
麻生「うふふ、冗談、冗談。
   それに私だってまだまだ若いもん。
   さあ、これから……。」
主人公「これから?」
麻生「一緒に立派な大人に……ううん、違う。
   二人一緒に、楽しく過ごせれば、……それだけでいいわね。」
主人公「そうだね、ずっと……」
麻生「ずっと……」

inserted by FC2 system