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  天地創造  〜エンディング〜


ダークガイアを倒す>>

  アークの頭の中に
  語りかけてくる声があった。

  それは えいゆうの墓で聞いた
  声と 同じだった。


  ついにおわったな。
  ダークガイアの力は、ふうじられた。

  アーク:
  だれだ?
  お前は いったい だれなんだ?

  ぼくかい? ぼくは 光の使者。
  言い方をかえれば 君の
  オリジナルだよ。

  ダークガイアは 地球を
  自分のものにするため 君を作った。

  かつて 自分が ふうじられた時の
  きおくをたどり ぼくの姿を
  コピーして 君の形を作ったんだ。

  いや 君だけじゃない。
  クリスタルホルムの村もそうだ。

  地上を 旅していたとき
  うりふたつの村を 見ただろう?

  世界は 光とヤミのバランスで
  動いている。

  いつしか 君はそのことに
  気づいたんだ。

  そして今
  ヤミの力は ねむりについた。
  ぼくらの 役目は終わったんだ。

  さあ おたがい 自分の世界へ
  もどることにしようか・・・


クリスタルホルム>>

  アーク:
  これが オレの ふるさとの姿か。
  りっぱな家があっても
  いっしょに 生活する 仲間が
  いなけりゃ 何の意味もないぜ・・・
  考えてみれば 地表のエルも
  じぶんの村を なくしたんだったな。
  仲間の村人を失い
  両親を殺されて・・・・
  それが もとで 口が
  きけなくなったとか 言ってたな。
  今は エルの気持ちが 痛いほど
  わかるような 気がする。
  帰る場所がないっていうのが
  こんなに むなしくて さびしい
  ものだなんてよ・・・

  ヨミ:
  どうした?
  ずいぶん しょげかえってるな。

  アーク:ああ・・・
  オレ いったい 何のために
  戦ってきたのかなと 思ってさ。
  オレは 長老に 世界を
  復活させろって 命じられて
  地上へと旅だった。
  確かに 世界は よみがえった。
  文明は 発展していったよ・・・
  でも それは 全部
  長老の ダークガイアのもくろみ
  だったわけだろ・・・
  オレが この星を
  不幸のしたんじゃないかって
  どうしても 考えちまうんだよ。

  ヨミ:
  へぇ アークって案外 責任感が
  強いんだな。
  でもよ。
  アークは 天地創造っていう
  使命を まっとうしたんだぜ。
  人間で 言うところの
  神ってやつだな。
  世界があって 生き物がいれば
  悪い出来事は 必ず起こる。
  でも 悪いことの裏側には
  同じ数だけ いいこともあるもんさ。
  それより アーク。
  お前と いっしょに 旅ができて
  楽しかったぜ。

  アーク:
  ヨミ。
  お前 いいやつだな・・・

  ヨミ:
  なんだ。
  今ごろ わかったのか。

  アーク:
  なぁ ヨミ。
  一つ 聞いていいかな?
  お前は これまで オレの旅に
  ずっと つきあってくれた。
  最後の 戦いの時でも
  近くで 手助けしてくれたよな。
  これまで 何にも聞かなかったけど
  お前 いったい 何者なんだ?

  ヨミ:
  なんだ そんなことか。
  アークは これまで
  数え切れないほどの 生き物たちと
  出会ってきただろ?
  羽を持った鳥や 4本足の動物。
  尾ヒレで泳ぐ 人魚もいたっけな。
  生き物の もとは一つ。
  みんな 進化を 繰り返して
  今の形に なったわけだ。
  つまり 決まった形がなかったころは
  オレの この姿 だったのさ。
  人間ってやつは 道具を使うために
  2本足で 大地に立った。
  でも 文明が発達してからというもの
  何でも 機械に たよるように
  なってきている。
  そのうち 人間は 退化して
  みんな この姿になっちまうかもよ。

  アーク:あはは。
  かんたんに 言えば ヨミは
  未来人ってことなのかもな。

  ヨミ:
  じゃあな アーク。
  おれ そろそろ 行かなくちゃ。

  アーク:
  お おい!
  ヨミ どこへ行くつもりなんだよ。

  ヨミ:
  また ねむりにつくのさ。
  アークみたいな なやめる子羊が
  でてきたら おれは また
  この世に 姿をあらわすよ。
  じゃあな。
  あばよ 兄弟。


魂がアークを包む>>

  私の声が聞こえますか?

  私は ライトガイア。
  地球の 表の心です。

  ダークガイアを ふうじた今
  クリスタルホルム いえ 地裏全体が
  その姿を 消えつつあります。

  これから 地上の世界は
  ゆっくりと 本来の姿に もどって
  いくことでしょう。

  あなたは 地球の危機が訪れたとき
  世界に姿をあらわす えいゆう。

  そこには ライトガイアとダークガイア
  両方の血が 流れています。

  そして 今 あなたの役目は
  終わりました。 もうじき
  その体も 消えゆくことでしょう。

  今日一日だけ
  平和なころの クリスタルホルムで
  最後の時を 楽しんでらっしゃい。


機織小屋>>

  エル:
  アーク? アークってば。
  どうしちゃったのよ。
  ぼーっと しちゃって。

  アーク:
  あ ああ。
  ちょっと 考えごとをしてたんだ。


長老の部屋>>

  アーク:
  この部屋から すべてが
  はじまったんだっけ・・・・
  長老は オレを 地上へ送り出すとき
  すべてを 計画していたんだろうか。
  文明と ベルーガを よみがえらせ
  地球をヤミの心に染まった星にする。
  本来なら ベルーガが復活した時点で
  オレは 機械という名の まものに
  ほうむられていたはずだった。
  でも オレは死ななかった。
  クマリと 世界中の生き物たちに
  手助けされて よみがえったんだ。
  そして もう一人の自分と出会って
  本当の使命に 気づいたんだよな・・


アークの部屋、アークが眠りにつく>>
  
アークの夢の中>>

  エル:
  アーク。 アーク 聞こえる?
  大事な話があって来たの・・・
  私 ストークホルムの村で
  赤ちゃんの姿をした あなたを
  殺そうとしたわよね。
  クリスタルホルムでは
  長老様の命令は 絶対だったから。
  でも 成長した あなたを見て
  わかったの。
  自分は 自分。
  大事なのは 自然に生きていく
  ことだって。
  クリスタルホルムは もうじき
  なくなっちゃう。
  でも 私たちが 運命の糸で
  結ばれているなら 時をこえて
  どこかで きっと 出会うはずよ。
  アーク。
  その時まで ちょっとの間だけ
  さようなら・・・・


  アークは 深いねむりに
  落ちていった・・・
  そして アークは最後の夢を見た。

  それは 鳥になって ひとまわり
  成長した世界を ながめるゆめだった・・・





The Staff of TENCHI SOUZOU
           ・
           ・
           ・
           ・
        THE END

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